神戸・長田 下町芸術祭に行ってきた
神戸市長田区役所でアルバイトをしているC.Nです。
10月9日~10月24日に長田区で「下町芸術祭」があったので、職員の方々と一緒に行ってきました。
下町芸術祭は、神戸市長田区を舞台に2年に1度開催しているアートフェスティバルです。
このアートフェスティバルでは、丸山エリア・新長田エリア・駒ヶ林エリアの3つのエリアで数々のアート作品が展示されていました。
4回目の開催となる今回は 、かつて別荘地として開発され「神戸の奥座敷」と呼ばれた丸山地区が初めて会場になり、丸山・新長田・駒ヶ林の3エリアで「文化芸術」「まちづくり」「多文化共生」に取り組む諸団体と連携しながら実施していました。新型コロナウイルス感染拡大の状況下でも、もともと人と人との社会的距離の近かった「下町」だからこそできることにこだわったそうです。
丸山エリア
Photo: Junpei Iwamoto
丸山はすり鉢状の急斜面に民家がびっしりと並んだ、独特の景色が広がる町です。昭和初期には別荘地として開発され、旅館や遊園地のある「神戸の奥座敷」と呼ばれていました。
今回、関連企画として、南から続く坂道を「宙へ上る街道」と題し、丸山に住むアーティストに焦点を当てた作品展示を行っていました。
③丸山アンダーザブリッジ
④街道沿い軒先(天よし・お食事亭まるやま他)
見に来た方が手形を押していく参加型アート作品でした。
私もせっかくなので参加しました。手にペンキを塗られるのは初めてでしたが、ひんやりして意外と気持ちよかったです。
新長田エリア
Photo: Junpei Iwamoto
新長田は店街の立ち並ぶ下町らしい風景が広がっており、様々なルーツを持つ人々が集住するエリアです。粉もんをはじめとする下町グルメや、多国籍料理のお店もたくさんあります。
⑪Sobani Omusubi
一人ずつ部屋に入って鑑賞しました。
部屋の中には写真のような段ボールで作られた塔や飛行機があり、それが光に照らされてきれいでした。塔を近くで見るとそれぞれの枠の中に絵が描かれていました。時間を忘れてぼーっとできる空間でした。
駒ヶ林エリア
Photo: Junpei Iwamoto
駒ヶ林は海沿いに広がる古くからの漁師町です。ここでは、古民家や防災空地などを舞台に、神戸にゆかりの深いアートがたくさん展示されていました。人の手から生まれた温もりや手触りを感じられる作品が揃いました。
⑬ジョブス・ペース・ラボ
よく見るとウサギが!気づいたときはとても驚きました。
⑮閑居 永門
このような小さい生き物が約40体いました。家に何体かほしいな~と思いながら見ていました(笑)
ちょこんと座っているのがかわいらしかったです。
⑯角野邸
角野邸で根付いていた追憶や先住の方の息遣いを大きな粘菌の変形体で表現したそうです。
この部屋に入ったとき、ここだけが別世界みたいで息をのむ美しさでした。
見る時間、角度によって作品の見え方が変わってくるのが幻想的でした。
この作品は、「作品の一部を切り取って持ち帰ること」が作品を鑑賞する条件でした。
作品に触らないでというのはよくありますが、作品を触って切って持ち帰るという作品は初めてみたので衝撃を受けました。
⑰Atelier koma
見に来た方が一番気に入った絵の下の欄にシールや感想を貼っていました。
壁一面カラフルな絵が飾られていて、近くで見ると細かいところまで描かれていました。兵庫区・長田区内の実際にある場所を描いているので、見たことある!というものがたくさんありました。
⑲旧駒ヶ林保育所
もともと保育所だった場所に絵や作品が展示されていました。
↑お遊戯室として使われていた場所では、町に実際にあった落書きを木彫りにして展示されていました。町にある落書きが一つの作品になるなんて…
紹介したのはごく一部だったのですが、このほかにもたくさんの作品がありました。
作品の展示のほかにもダンス公演をはじめとしたパフォーマンスプログラム、丸山・新長田・駒ヶ林の「まち」のことが勉強できる「下町芸術祭大学」による講座、作品や地域の魅力を伝えるツアーの開催など、多彩なプログラムがありました。
↓パフォーマンスの一部
今回初めて下町芸術祭に行ったのですが 、場所によってアートの系統や雰囲気が違っていたのでみていて飽きずに楽しむことができました。
下町芸術祭で見たものから消しゴムはんこを作ってみました。
いつのまにか隣でポーズをキメている鉄人28号。
それをみてびっくりしているところを彫ってみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。