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〈そばめし〉第12回 フランスから長田へ 地元に愛されるケーキ屋さん


今回伺ったのは、東尻池町の住宅街にある隠れ家のようなケーキ屋さん「Pâtisserie Aux plaisirs sucrés《パティスリー オ プレジール シュクレ》」です。中に入ると美しいケーキやカラフルなマカロンに目を奪われます。笑顔で迎えてくれたのは店主の大江 徹さんと妻の恵梨子さん。

徹さんはフランスで食べ歩いたケーキに衝撃を受け、35歳のときに渡仏。4年間の修業の後、ご実家があったこの場所でお店をオープンしました。「オープンするとき全く宣伝とかしてなかったんですけど、近所の方がずっと声をかけてくれて、広めてもらいました。2時間ぐらい並んでもらって…」と当時を振り返ります。

恵梨子さんがお店に入ってからは、ショーケースの中がとても華やかに。お花があしらわれていたり季節感満載であったりと、見た目にも楽しいものばかりです。「妻がお店に入ってくれて、仕上げにも拘れるようになりました。他にもやりたいことはいっぱいあるんです」。
その言葉どおり、「パンの日」「クレープの日」「窯出しフィナンシェ」など、やりたかったことに次々と挑戦。特に「パンの日」は、平日にもかかわらずクロワッサンを求めて行列ができるほどの大人気イベントになりました。

お2人の「長田の一番のごちそう」は、新長田にあるお店「サロン・ド・ミナト」の「生ハムのフルーツ大福」。このお店の「大福」は生ハムとマスカルポーネのクリームで旬の果物を包んだ何ともお洒落なメニューです。新しいことにどんどん挑戦するお2人らしい、長田の新たなごちそうを紹介してくれました。