【第16回】始動!里山再生プロジェクト―広がる活動の輪―

皆さんこんにちは、小林農産の小林です。
 
突然ですが、私は「倉敷・総社温暖化対策協議会」という岡山県倉敷市の登録団体に所属し活動しています。
略して「くらそう」というのですが、くらそうでは、
 
「わかりやすい」
「楽々できる」
「おトク」
 
をキーワードに、地球温暖化対策について地域、生活に密着したテーマを市民の目で検討し、様々な団体と連携し活動しています。
 
倉敷市では、「2050年ゼロカーボンシティ」へのチャレンジを宣言し、カーボンニュートラル(※1)に向けた官民連携による持続可能なまちづくりを進めています。
 
※1 カーボンニュートラルとは
温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。
【引用】https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
 
くらそうは、上記の倉敷市の指針を踏まえ活動しています。
主な取り組みとしては、イオンモール倉敷で月1回省エネ体験イベントを行ったり、緑のカーテンに取り組んだり、市民の方を対象とした出前講座などを行っています。
 


伊東家の省エネ体験 in イオンモール倉敷。たくさんの親子連れ、学生さんが参加してくださいました。
地域の公民館などで開催している出前講座の様子。
お家でできる緑のカーテンの作り方をお伝えしました。

くらそうの最終目標は、市の施策カーボンニュートラルに沿った活動の一環として、
炭酸ガスを少しでも多く固定することです。
カーボンニュートラルを目指していくためには、私は里山再生を通してカーボンオフセット(※2)に取り組むことが非常に重要だと思っています。
 
 
※2 カーボンオフセット
日常生活や経済活動において避けることができないCO₂等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。
【引用】

里山が再生されていけば、草や樹木、果樹がCO₂を吸収し、その分温室効果ガスの固定につながるのではないかと私個人は考えています。
 
その想いが通じ、くらそうで里山再生グループを結成し、里山再生プロジェクトに取り組むことになりました。
 
 
前置きが長くなってしまいましたが、今回は今後再生させていく里山についてご紹介します。
 
 
実はくらそうのメンバーの中に、私以外にも里山を持っておられる方がおり、耕作放棄寸前の状態になっています。今年度は、そのメンバーの一員である三宅賢典氏の畑に、つつじや果物、野草などを植栽して再生することを活動テーマにしました。
 
三宅さんは、岡山県倉敷市の連島町連島という地域に住んでいます。代々受け継がれてきた広大な土地をお持ちで、里山の中には祠があり神様もいます。

左側の屋根がついている建物が祠です。

畑として活用している土地もありますが、手入れができておらず耕作放棄寸前になっている土地もあります。

耕作放棄寸前の土地。木がうっそうと茂っており、一度この状態になってしまうと、手出しがしづらくなっていきます。


段々畑。今は果樹の苗を植栽して世話を開始していますが、傾斜での作業は重労働です。

三宅さんの里山は地域を見渡せるような小高い丘になっています。景色がよく、このまま放棄地になってしまうのは大変もったいないと思っています。
 
しかし、三宅さんもご高齢で(といっても私と同世代ですが)この広大な土地を一人で管理するのは大変難しい状況です。こういった里山を地域の方や学生と協働しながら、模索していきたいと思っています。
 
そのためにも、炭酸ガスを固定する里山を果樹などで生い茂らせて、地元水島コンピナートの企業からその活動に賛同して頂き、当プロジェクトに協賛していただければ里山を介在した繋がりができると信じています。
 
こちらのnoteでもくらそうの里山再生の様子をお届けできたらと思います。
お楽しみに。