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まずは知ることから始めよう

私の夢は、生き物と人間の親和性を高めること。つまり、生き物と人間の距離を近づけることです。


生き物との距離感について、よく例に出すのがスズメバチです。
スズメバチは一般的に恐ろしい害虫として知られていて、トラップなどで根絶やしにしてしまおうという風潮があります。

しかし、スズメバチは農業害虫を捕食する益虫でもあります。
みなさんこのことを知っていたでしょうか。

だいぶ前のことですが、ネットニュースの記事で『森の中にトラップを仕掛けてスズメバチを根絶やしにする活動をしています。』的なものを見ました。

仮にスズメバチが根絶やしになってしまったら、その地域は農業害虫で困ることになるかもしれません。
このような行動をされた方は、おそらくスズメバチが益虫でもあるということを知らなかったのだと思います。
この事例を見て、生き物と人間の距離が近いとはとても思えません。

このように、知らないというだけで生き物が犠牲になっていることが多くあります。そしてまわりまわって、人間にも悪影響が出ることになります。

生き物との距離感を近づけるには何ができるでしょうか。
まず、一番最初にするべきことは生き物を知り、正しく理解することです。
生き物を正しく理解することでその生き物を守ることにもつながります。


もうひとつ例を挙げると、この記事の見出し画像にした毛虫。
みなさんは毛虫に対してどういうイメージがあるでしょうか。「毒を持っていて刺されたら痛そう」「危ないから駆除しなければ」というイメージの方が多いと思います。

しかし、このオビカレハという蛾の毛虫は毒を持っておらず、毛も柔らかいのです。(ちなみに、成虫はもふもふしていてかわいいです)

食害が多い毛虫ではあるので、人間にとって害がないわけではないですが、この知識を持っていれば、駆除をしないという選択肢も持つことが出来ます。このことを知らずに駆除をするのと、知っていて駆除をするのでは、大きな差があります。

とは言っても、なかなかこういうことを知る機会はないと思います。そして、知る機会がないことが環境や生態系に関わる諸問題を引き起こしているという印象もあります。


生き物のことを知るきっかけができるようなコミュニティーを作ることも私の目標のひとつです。

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