困難から立ち直ること
困難を生き延びて回復した人は、私に限らず、多かれ少なかれ「使命感」みたいなものを持っていると思います。
自分として生まれ、困難を受け、そこから這い上がった"意味づけ"みたいなものですね。
たとえば、
A 大きな事故にあって大火傷を負った。
B 懸命のリハビリの甲斐あって回復。
C 火傷の治療法を開発して、同じような人を助けたい。
こうやって並べてみれば、A〜Cはしっかり筋が通っています。しかし、Cの目標を見つけるのってそう簡単ではないんですよ。
Aの事故に遭う前は、私達にはそれぞれの夢があったわけです。この人なら、たとえば陸上競技に明け暮れていたかもしれない。だけど大火傷によって奪われてしまった。
事故に遭うだけでなく、日常まで破壊され、未来の希望すら失う。この世界ではときどき、そういう残酷なことが起こり得ます。
私達は絶望し、途方に暮れます。「"ふつう"の人生を返して!」と。でももう"ふつう"は戻ってこない。
それでもある日、私達はCを見つける。その瞬間、CはAに繋がっていたことに気づく。一瞬のうちにすべてが繋がり、人生の出来事すべてに意味があることを知る。
このセオリーは大事です。
どんな困難も意味づけさえ見つけてしまえば、過去・現在・未来が一本の線に繋がります。
暗闇を光に変えられたとき、そしてそれを自分の言葉で表現できるようになったとき、私達は無敵です。経験に裏付けられた一貫性のあるセオリーは、人の心を打ちます。
困難を乗り越えれば、それは一生の強みになります。
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