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一問一答「あなたは、どんなことに勇気を持って立ち向かいたいですか?」【勇気の出し方】

あなたは、どんなことに勇気を持って立ち向かいたいですか?

今回は全財産を失ったらどうするかという質問をもとに、勇気を持って人生や問題に挑戦し続けるための心理学を解説させてもらいます。

「Q. もしDaiGoさんが資産が全部なくなったらどうしますか?」

とりあえず生活をとことんコンパクトにします。
家や身の回りのことを全て見直してコンパクトに生きていくことができるようにします。 

その上で、僕は知識によって人生を変えられると思っていますし、今までもそれを実践してきたので、知識をインプットする時間を可能な限り作ると思います。
家は寝るだけにするか地方のキャンプできるような場所で暮らして、ほとんどの時間は図書館に通いまくっていると思います。

ほとんどお金が必要のない生活をしながら知識を取り入れて、そこから解決策を見出すと思います。
知識は誰にも奪われないので、今ある資産が全て吹っ飛んだとしても、また取り返すことができると思っています。

以上がDaiGo師匠からの回答でした。

アメリカ陸軍も採用している勇気を出す方法

今回は、勇気を出して自分の意思を持って行動する力についてです。

実は、勇気に関する研究はたくさんあります。
どうすれば多くの人が思うようなリスクを取れたり、勇気ある行動を取れるのかということについて研究している人は結構います。

そんな中でも、今回はアメリカの陸軍でも採用されている勇気を出す方法についてです。
軍隊になってくると当然ですが命が関わってきます。
そんな命が関わる状況においても勇気を出す方法ということですから、人間にとって最も強い勇気を出す方法と言えます。

彼らがどのようにして勇気を奮い立たせているのかということを調べてみると、興味深いことが見えてきます。
これは日本とは違うところでもありますが、アメリカでは軍隊や国の機関であっても科学的な知見がしっかり取り入れられています。

例えば、軍隊であれば、悲惨な状況を目の当たりにしてトラウマを抱えて国に帰ってくる人もいます。
そのような人に向けてメンタルを改善するプログラムも結構使われています。

軍隊のレベルの勇気の出し方となると、かなり激しいプログラムなのかと思うかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
軍隊にまつわる勇気の出し方やトラウマの乗り越え方の研究を見てみると、元々メンタルが強靭かどうかを別として、かなり使える方法が集約されていると思います。

今回参考にしている研究では、アメリカの士官学校で教えているショーン・T・ハンナ博士が、これまでの先行研究をベースにして、国を守るために、世界を守るために、どうすれば勇気を持って戦うことができるのかということを調べてくれています。
勇気を発揮するために必要な心理学的なポイントについて調べてくれています。


大事なのは、自分が何を手に入れるために戦っているのかということを明確化することだと思います。
リスクと向き合えないとか、勇気を出せないという人もいると思います。
自分の人生の中で大きな挑戦できないという人もいるでしょうが、それがどのようなことが原因になっているのかということが明確になれば、そこから具体的に前に進んでいくことができると思います。

皆さんの人生に必要な勇気は?

この要素を全て備えている人はいません。

皆さんも足りないと感じたり自分はこの部分は弱いと感じるところがあると思います。

勇気ある行動と言われても、人それぞれ様々な考え方があります。

人によっては、自分が信じたことを貫くことと考える人もいますし、みんなが否定しているものをあえて踏み込んでリスクを取ることと考える人もいます。

人によって考え方が違う部分があるので、「勇気」は定義するのが難しいです。

そんな様々な「勇気」がある中、自分に必要な勇気を見つけたり、足りない勇気に気づいていただける内容になるかと思います。

それを見つけて補っていただけると、皆さんの勇気はブーストしていくと思います。
自分は他人の意見も気にしないし、リスクも取れるし勇気がある方だと思っている人もいるでしょうが、本当の勇気とは何なのかということを知ってください。

ポイント1:経験に対する寛容さ

勇気がある人は創造力がある人です。

いいアイデアを作るためには、ひとつのことに集中するのではなく、一見無駄だと思えることに対しても思考を巡らせる拡散的思考が必要になります。
無駄に感じるような時間に対しても心をオープンにしてもらい、自分の思考を広げていかなくてはなりません。

この拡散的思考と創造性の高さが上がれば上がるほど、自分の無駄に思えるような経験や行動に対しても寛容になれて、経験に対する寛容さを持つことができます。

人間は自分の知っているものばかりを認めるようになってしまいます。
冷静に考えると、これは勇気ではありません。

勇気がある人は自分が認められないものに対してもオープンに心を開いて受け止めます。
その受けたものが、仮に自分の今までの人生の中での経験を否定するものであったとしても、それを受け入れることができるかどうかということが重要になります。

ないものを受け入れる勇気です。
このないものを受け入れる勇気とは創造力です。
創造力のない大多数の人が否定するものに対して、自分の創造力によって可能性を見いだす人が勇気がある人です。

勇気がある人は無謀に手を出したり余計なリスクを取っているわけではなく、周りの誰もが否定していても、その可能性やメリットに気づく人です。


つまり、勇気とは「気づくこと」です。
気づくためには、普段から様々な可能性に目を向ける必要があります。
そのために必要なのが創造力です。

勇気を持つためには創造力を高めて人生の選択肢を広げる必要があります。
選択肢をたくさん持っている人は、自分の外側からもたらされる多くの人が否定することに対しても興味を持つことができます。

ですから、創造性やクリエイティビティを高めていかないと勇気を持つことはできません。
自分が想像できない未来を受け入れることができる人はほとんどいません。
経験に対する寛容さが重要になります。
創造性やクリエイティビティを高めるためには、これらの本も参考にしてみてください。

ちなみに、クリエイティビティを高めるための簡単な方法としては、「夢日記」をつけるという方法もあります。
朝起きた時に見た夢の覚えている部分を日記につけるだけです。
たったこれだけのことで創造性を高めると言われています。
自分の頭の中で蠢いている曖昧な感情や感覚をひたすら書き出して、言葉にしていくということをしても創造性を高めることができると言われています。

多くの人は正しく考えようとします。
正しく考えようとしてアイデアが出てくることなんてありません。
正しくないものが後からうまくいったというのがアイデアです。

人は年齢を重ねる度に、自分とは違う経験や考えを受け入れられなくなります。
普段から創造性を鍛えることで、自分とは違う価値観や新しいものを受け入れる力を養っておいてください。
自分に思いつかないアイデアに普段からどれぐらい向き合っているかです。

ポイント2:誠実性の高さ

勇気を出すために必要な特性として、誠実性の高さもあります。

勇気は自分の内側から湧いてくるものだと考えている人が多いと思います。

確かに、勇気を出せるかどうかは、その半分ぐらいは生まれもったもので決まりますが、残り半分は「義務感」で決まります。

自分以外の人間からどれくらい義務感を感じるかということが重要なポイントになります。

例えば、皆さんも誰にも伝えることなく自分だけでダイエットをしようとすると、ついつい誘惑に負けたり挫折してしまいがちだと思いますが、自分が本当に尊敬している人や一番大切な人と約束したら、そこに責任や義務感が生まれると思います。
自分だけであればいくらでも先延ばしすることができますが、尊敬している人との約束があったり、大切な人と一緒に取り組んでいるとなると、それを行うしかなくなります。
これが義務感です。

誠実性が高い人は、自分に対しても他人に対しても義務感を感じやすい人です。

自分をちゃんと保たなくてはならないという義務感もあれば、他人との約束は守らなくてはならないという義務感もあります。
この義務感があればあるほど、人はくじけそうになった時にも勇気を発揮することができます。
辛い状況に陥ったとしても勇気を出して乗り越える確率が高くなります。

誠実性が高い人は、人と関われば関わるほど自分と相手との間に義務感を感じるようになります。
その結果、自分をコントロールすることができて勇気を出すことができます。

誠実性を高めるために

この誠実性を高めるためには、結婚したり仕事で大きな役割を担ったり、何かしらのコミュニティでリーダーになったり、より大きな社会的な役割にコミットしていく必要があります。

基本的には、人間の誠実性は年齢を重ねれば重ねるほど高くなっていくものです。
これはより大きな仕事を任される確率が高くなりますし、家族を持ったり様々なコミュニティの中で役割を担うことも増えていくからです。
より大きな責任を背負った人であればあるほど、誠実性が高くなり、より大きな勇気を出すことができるようになります。

おすすめとしては、運動や瞑想など新しい習慣を身に付けることに取り組んでみてください。

自分がずっとそれを続けていると言える活動を行うことで、誠実性を高めていくことができます。
勇気を持つために社会的なコミットメントを増やしていきましょう。

ポイント3:コア・バリュー(核となる自己評価)

自分をどう評価するかということは、勇気を作り出すために重要なことです。

皆さんは、嫌なことがあった時にそれを自分のせいだと思いますか?
それとも、環境や周りのせいだと思いますか?

どちらかだけということはないでしょうが、多くの人は嫌なことがあった時に、自分のせいだと考える前に他人のせいを疑います。
少し相手の態度が悪かったら、嫌われてしまったのではないかと疑い、仕事がうまくいかなかったら、上司の伝え方が悪かったのではないかと疑います。

「統制の所在」

この良いことが起きたり悪いことが起きた時に、その責任をどこに置くかということを統制の所在と言います。
良い事が起きたり悪いことが起きた時に、その責任や原因を自分の内側に置く人もいれば自分の外側に置く人もいます。
この特性がかなり重要で、自分がその状況をどうにかできると思えるかどうかが核となる自己評価です。


短期的にみると、他人に責任を押し付けることができる人の方が楽に生きることができます。

ですが、勇気を持って戦うためには長期的な視点が重要になります。
勇気を持って行動した結果うまくいかなかった時に、それを改善していくことができるのは統制の所在が内側にある人だけです。

自分のせいだと考えると、自分を責めたり最初は辛いかもしれません。

ですが、自分が悪かったのであれば、自分を改善すれば未来は変わります。
だから勇気を出すことができます。

全てが自分のせいではないとしても、自分で改善できるポイントに目を向けることができるかどうかです。
自分を責めたとしても、それを乗り越えることができれば、改善することで開ける未来が見えます。

ですが、統制の所在が外部にある人は、自分が本当に向き合わなければならない問題を他人のせいにしてしまいます。
この人は他人が変わるまで変われません。
他人に人生をコントロールされています。

統制の所在が自分の内側にある人は、自分を改善すれば未来は変わると思えるようになります。

それを積み重ねていけば勇気を持てるようになります。

自分が行動すれば未来が変わると思えるわけです。

自分を責めるのは良いことではありません。

自分を責めるのではなく自分に起きた結果を受け止めて、その中で自分がコントロールできるところに目を向けてください。
自分がコントロールできるものとできないものを見極めることができれば、自分を改善して人生を変えていくことができます。

世の中では自分でコントロールできないところに対して文句を言ったり批判している人が大勢います。

自分の生まれや置かれた状況を嘆いてばかりで行動できない人もいます。

ですが、同じような苦しい過去や状況があったとしても、そこにどう向き合うかで人生は変わります。

統制の所在を自分の内側に持つために

統制の所在が自分の内側にある感覚を高めていくためには、認知行動療法が有効だと言われています。

自分の人生観や自分や他人の人生に起きた問題をどう解釈するか、その帰属を調整していくことで、自分に対する核となる自己評価を変えていくことができます。

世の中では皆さんと同じように苦しい状況にあったとしても、そこから問題に向き合い大きな成功を収めている人もいます。

そんな偉人たちや歴史上の人物を見ても、人間は自分の選択によって人生が変わります。
そこに気づいてください。

ここからさらに残りのポイントについて解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。


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