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上皮内がんと保険

今日はがん保険大手のA社の方とお話しする機会がありました。
お話の中でちょっと知らなかったことがあったのでそのことについて書きたいと思います。

「上皮内がん(上皮内新生物)」をご存知でしょうか。これは上皮細胞と間質細胞(組織)を隔てる膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していない腫瘍(癌)のことをいいます。初期のがんではありますが、浸潤していないため、通常はがん(悪性新生物)には含めないか、異なる扱いを受けます。
上皮内がんは通常のがんと比較して、適切に治療を受ければ転移や再発の可能性は低いといわれています。
なので、がん保険では上皮内がんの場合は保障が通常のがんよりも少なくなったり出ない場合があります。

上記の内容は何となく知っているという方も多いと思います。
私が知らなかったのはその先です。
上皮内がんの一つとして「乳腺または乳管の非浸潤性がん」があります。
このがんは乳がんのステージ0の状態で自覚症状はなく、検診などで早期発見されるものです。
切除すれば再発や転移の可能性はほとんどありませんが、範囲の確認が難しいため温存切除は難しいそうです。

つまり「がん」ではないけれど切除しなければならないということになります。A社のがん保険には女性がん特約があって乳房再建手術の保障があるのですが上皮内がんは保障の対象外となっています。
女性がん特約を付けておけば安心と単純に考えていましたが、このように切除をしても保証対象外の場合もあるのです。

がん保険を検討するにあたって、軽度で完治も見込める上皮内がんの保障内容についてはあまり注目しないかもしれません。
しかし上記のようなケースも考えられますので、保障を新たに検討したり見直すときは保障の範囲や内容が支払う保険料に見合ったものかどうか、申し込む前にちょっと立ち止まって確認した方が良いと思います。




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