家電エコポイント

都の家電エコポイント新設に考える「足るを知る」

都が家電エコポイントを新設するそうです。

「エコ」と名は付いていますが、私は全くエコではないと思います。
単なる増税前の消費喚起です。

2009年から2011年頃までの2年間、環境省主導で同じ試みが行われましたが、それから約8年、ちょうどその頃購入された商品の買い替えタイミングに合わせてということでしょうか。
8年くらいではあまり不具合は起こりません。全然使えます。しかも、そこそこ省エネです。
まだまだ現役で活躍できる家電製品を捨てて、新しい家電製品に買い替えることのどこがエコなのでしょうか。
「もったいない」という言葉は日本で生まれた言葉ですが、もはや日本に根付いてはいません。SDGsのゴール12は「つくる責任つかう責任」です。まだ使えるものを容易に捨ててしまうことは、これに反する行為です。

日本は既に人口減少の段階に入っており、しかもミレニアル世代と呼ばれる世代の消費性向はその前の世代に比べ大分変わってきています。
いつまでも大量生産大量消費社会を前提とした施策・戦略しか立てられないようであれば、いずれ日本は世界から取り残されてしまいます。

タイのプミポン・アドゥンヤデート前国王は『足るを知る経済の哲学(Sufficiency Economy Philosophy, SEP)』を提唱されました。
今こそ我々も「足るを知る」べきなのです。

もっとも、中古業を生業としている私にとってはある意味ビジネスチャンスでもあるので、そこはジレンマでもあります。
もし買い替えるのであれば、廃棄やリサイクル(再資源化)するのではなく、まだ使えるものはリユースに回してもらいたいです。

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