見出し画像

毎年恒例! M-1グランプリ2021準々決勝を結果発表前につらつらと【笑いのブン学】

小林 文/エディター

今、私は猛烈に焦ってPC前に向かっている(笑)。今日11月18日13時、準決勝進出者が発表されるから。結果が出るその前に、準々決勝を生で観た興奮や感じたことをここに記録しておきたいから。

あ、当然のことみたいに書き始めてしまったけれど、M-1グランプリ2021の準々決勝のレポートを書こうとしている、という話。

-------

11月16日・17日、M-1グランプリ2021準々決勝(東京会場分)が開催された。昨年までは竹芝のニューピアホール、今年はルミネtheよしもとで。いつも準々決勝は東京・大阪の2会場で1日程ずつで開かれる。が、今年は両会場で2日ずつ。

正直、この”2日程制”が今年の準々決勝の肝だったと思う。

※あ、この記事で初めて【笑いのブン学】を知ってくださった方へ、念のため軽く自己紹介を。私は普段ファッションエディターとして雑誌やらwebやらで活動している36歳。【笑いのブン学】は以前某web媒体で連載していたお笑いコラムをnoteで復活させたもの。三度の飯よりお笑いが好きな私にとって、M-1は一年で最も心踊る日。その準々決勝は、2015年のM-1復活年から(2011-2014まで大会が休止)ずっと夫婦で休みをとって観戦している。準決勝も何度か行ったけれど、準々決勝のまだ粗さが残る感じがたまらなく、7年連続で駆けつけている。

…そんな準々決勝ラバーな私としては、今年は「大興奮だった!」とは言い切れない準々決勝で。それは、先に少し書いたように、”2日程制”が理由だと思っている。

2日に分ける。それは、出場者(芸人)、収容人数(客)、公演時間を2で割っているということ。昨年までの、だだっ広い会場でドバーッとお客さんを集めて5時間半拘束(もっとだったかな)、の準々決勝に比べて、今年はどの席からも舞台がよく見えるし、腰痛にもならなかった。チケットの売り上げアップや会場費や諸々の経費削減など、時節柄、いろいろ鑑みてのことだろうし、いいことも多かったのだろう。

だけど、だけど(笑)! 7年連続で通う準々決勝ラバーの私としては、準々決勝には「広い会場・出場者は分けず・1日で」開催が合うと叫びたい。理由は、ルミネだと「疲れちゃう」から。

「疲れちゃう」は、ルミネの規模に関係する。400席規模のルミネでは、どの席からも舞台が割とよく見える。芸人の表情、呼吸・息つぎ、衣装の素材感まで、本当によく見える。普段のルミネ公演や単独ライブなどであれば、落ち着いて見ていられるから、この距離感はありがたい。けれど、M-1の準々決勝はまだ荒削りの芸人やネタも多い。もちろんそれが好きで観に行っている。だからこそ、客席から舞台が近いとトゥーマッチというか、観ているこちらが”酔って”しまうのだ。それに声量がものすごいネタが続くと、これまた届きすぎて”酔って”しまう。だから、「疲れちゃう」。テレビでも、ずっと寄り画像より引き画像があったほうが緩急がついて観やすいのと同じイメージ。舞台でやっているからこそ、舞台の使い方も含め、ある意味、俯瞰で観つつ、そこから各々の世界観にぐっと引き寄せてほしいのだ。

…とまあ、ここまでが今年の準々決勝の”2日程制”への個人的な感想。長々と語ったけれど、これ結構、今回の準々決勝の”渋さ”に関係していると思う。


-------

それでも、心から笑わせてもらった。キラッと光る組みの共通点は、”発想”の新鮮さ、だった。「この人たち、頭ん中、どうなってるの!?」と思わせてくれる芸人・ネタが好きなんだな私、と再確認した。

そういう目線で、個人的にグッときた組みを羅列する。

<11月16日出場分>
・アインシュタイン
:稲ちゃんイジリという原点回帰。今までは稲ちゃんを”イケメン”役にさせてツッコミを入れるネタが多かったけれど、ストレートなイジリ。潔いし、ふたりならではの明るさでイヤな感じがしない。個人的には、断トツで準決勝進出候補。

・モグライダー
:美川憲一の「いいえ私は蠍座の女」について。「蠍座の女なのに、別の星座・性別に間違えられて否定から入らなくちゃいけないかわいそうな歌だ」というつかみ・発想に笑った。ネタの最初から最後まで、観ている全員が同じ方向を目指して集中して笑っていられるいいいネタ。「去年まではツッコミがボケを突き放していたけど、今年のネタはいつのまにかツッコミがボケに寄り添っているところがちょうどいい!」←by長年推し続けている夫。

・男性ブランコ
:キングオブコントに続き、漫才でも演技力が光った。情景を思い浮かべさせるのが本当にうまくて心地いい。かもめんたるやわらふぢなるおなども含め、コント師が漫才をするときって漫才メインの芸人に比べてひと笑いめがゆっくりの傾向があるな〜と思うけれど、その中でも男性ブランコは流れがスムーズなのもいい。

・ハライチ
:今年の顔と言っても過言じゃないし、ハードルも上がりまくっていた状態でその期待のもっと上をいく、さすがのハライチクオリティ。面白くて怖くて笑った。欲を言えば、途中澤部氏が「普段怒っているヤツのキレ方じゃないのよ」のツッコミに対して、岩井氏にはもっと怖いヤバいキレ方を期待してしまったから、それも含めてもっと観ていたいネタ。

<11月17日出場分>
・ゆにばーす
:昨年の準々決勝ネタに続き、今回も男女コンビならではのネタから逃げず、行きすぎずのバランス感が素晴らしい。そして、はらちゃんの落ち着きや貫禄が増し、”かわいい”系で売っていた数年前よりずっとずっとかっこいい。レベルアップが凄まじい!

・キュウ
:シュール系と言われる中でも、”発想”の力が頭ひとつかふたつ抜けている。ナチュラルに世界観に引き込んでくれる。あんな感じで意外としゃべくり漫才なのも含めて面白い。

・ランジャタイ
:笑い飯、天竺鼠に続き、私はこの人たちの虜。出てくるだけで、もう笑ってしまう。最高に「この人たちの頭ん中どうなってるの!?」と困惑させてくれるから。去年の「谷村新司」ネタが過去イチでよかったから個人的にもハードルが上がってしまい、今回はそこには届いていないかな…というのが正直なところ。準決勝に行ってくれ〜〜〜!  

・真空ジェシカ
:ボケのワード、ツッコミのワード、それぞれがバチッとハズレなく決めてくる、昨今の若手では意外と稀有な存在。「言ってやった感」はなく、あとあとジワジワ効いてくる。スピードでもパワーでもなく、ワードのセンス枠、決勝でもぜひ観たい。

・阿佐ヶ谷姉妹
:2日間の準々決勝のトリ。「おばさん検定」について出題し回答するという掛け合い。腹から笑った。落ち着いてゆっくり話そうと”頑張る”姉・エリコさんに対し、どこか半笑いで普段どおりに”どっしり構える”妹・ミホさん。そのバランスがおかしくてたまらない。渋い準々決勝だった最後に、エリコさんの「出場芸人、全員ごうかーーーく!」の締めの言葉。笑えて泣けた。

画像1

↑これは夫作。
「好き・キライではなく、冷静に俺なりに考えて準決勝進出者を予想してみた」と送ってきた(笑)。
◎:絶対行く、◎なし:行くと思う、※:行かないかもしれないけど来年以降期待大

らしい。

-------


現在12時30分。あと30分で結果発表を迎える。大好きな大会、大好きなお笑いに心からのエールとともに、記録しておく。”お笑いラバー”として。

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
小林 文/エディター

よろしければ、サポートお願いします! 取材活動費などに大切に使わせていただきます。