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ストレスに強くなるには言語化能力を鍛えよう!感情を分類できると楽になる。

『ムカつく』『最低』『終わった・・・』

悪いことがあったとき、反射的に考えてしまう思考ですよね。逆に、良いことがあったときも『最高!』みたいな反応をすると思います。

実は、この『言葉』には少し問題があるんです。

そして、『言葉』を変えるだけでストレスは大きく変化します。ちょっとの工夫だけで効果は絶大なので、早速解説しますね。

『ムカつく』『最高!』だと把握が大雑把すぎる

今まで紹介してきた『マインドフルネス』などのストレス対策に共通しているポイントは『感情を観察する』視点。

(よければ上記記事も参考に)

怒りや悲しみから適度に距離を取り、『自分は今〇〇な気分だな』と理解することが重要なわけです。

私達はネガティブな出来事があったとき、反応的に感情が噴出して『ムカつく!』『悲しい!』みたいになります。でも、これは非常に大雑把な感情ですよね?

実際にはもっと前後に文脈があって、「仕事のできない上司から指摘されて悔しい」とか「好きな相手とすれ違って切ない」とか色々細かいポイントがついているはず。

そうなんです。『ムカつく』『最高』だけだと『感情の観察』が大雑把すぎるんです。

そこで、感情の観察精度を上げるために『言語化能力』が大切になってきます。

細やかに感情を整理できると『距離のとり方』もうまくなる

以前、感情を採点すると怒りから距離が取れる方法を紹介しました。

ざっくり要約すると、怒りを覚えたら『この怒りは100点満点で何点?』と自分に質問するだけ。なお、100点は『配偶者の死』レベルで重たい感情です。

この採点を行うと自然と点数は低くなります。並んでる行列に割り込まれた。電車で足を踏まれた。上司に嫌味を言われた。そんな悩みは30点も行けば大したものでしょう。

『なんでこの程度で怒ってるんだろう?』くらいに思える不思議な方法。

また、感情を採点するために『観察』する必要があり、この間に怒りが収まってくる感覚があります。自然と感情から距離を取って俯瞰する動きが含まれているんですよね。

そしてまさに、この方法を『数字』ではなく『言語』で行うのが今回の手法なんです。

『感情に名前をつける』能力がストレス対策に重要

Feeling Blue or Turquoise? Emotional Differentiation in Major Depressive Disorder

上記ミシガン大学の実験では、MDD(大うつ病性障害)の人ほど『ネガティブな感情を大雑把に捉える』傾向があったそうです。

つまり、気分が落ち込みやすいタイプの人は『なんか嫌だ』くらいに、すべてのネガティブ感情を処理してしまう傾向があった、ってこと。

論文内では『怒り』と『悲しみ』もそんなに区別されないくらいなんだとか。

なので逆説的に、感情を細かく描写できればメンタルが強くなる、とも言えるわけです。平たく言えば『感情に名前をつけましょう』と。

といっても、なかなか難しいと思うので、ここからは僕が個人的にコツだと思っている内容を紹介しますね。

僕らは言語で世界を観る「日本の雨は400種類以上」

虹は何色ですか?

おそらく日本人なら7色と答えますよね。

ところが、虹は国によって色数が違います。たとえば、ドイツでは5色、台湾では3色です。

文化圏や言語圏によって物事の見え方が違う、ということですね。

更に凄いのが、雨。

日本人は雨に対して凄まじい表現幅を持っています。なんと、400種類以上もあると言われているんですよ。

降水量だけではなく、時期、明るさ、気温、そして心情を含んだ表現になっています。たかが空から水が落ちてくるだけの現象に、日本人がいかに多彩な捉え方をしていたのかがわかります。

他の国でここまで多彩な表現はなかなかないんだとか。

つまり、同じ現象を見ていても、解像度が違うんですね。コレをヒントにしましょう。

『ムカつく』は、どれくらいのレベルですか?時期は?心情は?色は?味は?みたいに掘り下げるのです。

すると、『ムカつく』にも色々あることが見えてきます。悔しい、悲しい、寂しい、空虚な、沸騰するような、冷めきった、沢山の感情をみることが出来るでしょう。

表現できるとモヤッとしていた『ムカつく』の輪郭がはっきりして、『自分は今悔しいんだな。それでムカつく反応をしている』みたいに整理ができます。こうなれば、かなり感情を俯瞰できていますから、怒りに飲み込まれることも、ストレスに負けることも減っていきます。

ぜひ、遊び感覚で試してみてください。

『たとえ話』が使いやすいのでオススメ

僕はたとえ話で表現するのも楽しくて好きです。

『まるで〇〇のようなムカつきだ』

という「まるで〇〇」フォーマットが使いやすくて良き。

たとえば・・・

・まるで潜水中に苦しくなって水面に上がろうとしたときに突然足を引っ張られたような驚きと怒りがないまぜになったようなムカつき
・まるで背中を蚊に刺されたけど、どこが刺されたのか微妙にわからずに焦るような苛立ち
・まるで冬の晴天のように透き通った、単純明快な相手への攻撃的怒り

みたいな(笑)

ポイントはどれだけクリエイティブなたとえ話を出すか?です。

冬の晴天、みたいに本来感情表現じゃなくてもOK。味でも、音でも、なんでもいいです。違う感覚に置き換えることで、表現が圧倒的に面白くなりますし、発見も増えます。

あ、この感覚ってアレに似てる!

新しい気付きがたくさんあるはずです。言葉のボキャブラリーも増えるので、会話も上手になって一石二鳥!超オススメな方法です。

ぜひお試しあれ。

ちなみに、この本がめちゃくちゃ参考になります。

キンドルアンリミテッド版もあるので、ぜひどうぞ。読んでる最中からたとえ話がしたくてしょうがなくなりますw

動画も作りましたので、下記参考にどうぞ!

[動画版]メンタルトレーニングには文章力が重要!『たとえる技術』で話まで上手になっちゃう一石三鳥な話

それではまたあいましょう!

こばとーんでした!バイバイ!


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