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採れたものを食べる

最近、朝は祖父の庭から採ったレモンを入れたお湯を飲んでいる。なんといっても寒い。朝の台所は0度近くになることもあって、からだの芯から凍えてしまうから。


去年の冬から家庭菜園に目覚めた夫のおかげで、庭で採れたものを食卓に出せるようになり、私の料理に対する気持ちにも変化が訪れた。

サラダがおいしい。

庭に生える葉っぱが少し愛おしい。
虫がついたりすることが気になるのではと、夫が苗を買ってきたときは不安だったけれど、実際は水で流してしまえばなんてことはない。

スーパーでレタスを買うのを渋っていたころより、圧倒的においしいサラダを食べる機会が増えた。サラダ好きな私と息子たちにとってご褒美だ。

器にわさっと入れるだけで、なんだか「良いことをしている」という謎の感覚に陥る。実際手間暇かけて育ててくれているのは夫で、私は収穫や料理くらいしかしないのだけれど。

休日は夫が料理担当で、この前は庭で採れた春菊のパスタを作ってくれた。
パスタは夫の得意料理で、お世辞抜きにお店のパスタよりおいしい、と思うことがよくある。そのため私はパスタ料理に一切手を出さないほど。

息子たちも少しは庭の野菜が気になるようで、声をかければ一緒に収穫したり、「今日は庭で採れた野菜だよ」と伝えると「すごい!」と喜んでくれたりする。
いつか積極的にお世話してくれたら、というのは私の下心がありありなので、あまり期待はせずに……。


「今年はバジルを作ろうかな」「夏はあれをやろう」
そう夫と話していると、我が家の食卓がより彩られていくようで心地いい。

採れたものを食べる。
今年はその機会がもっと増えそうで楽しみだ。

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