夫と料理と分担と
夫は料理が趣味で、私よりはるかに上手だ。
休日のごはんは夫が担当し、スパイスカレーやそのほか色々、とにかく美味しいごはんを作ってくれる。
以前の私は料理への苦手意識が必要以上に強く、夫に対する罪悪感や劣等感があって仕方がなかった。
夫の良かれと思ってのアドバイスも苦しくて、キッチンで隣に立たれることがプレッシャーになるからやめてくれと頼んだこともあった。
「そこはもっとこうしたら」
というのが当時の私からみたらやけに細かくて、ダメージを受けていた。
作った料理を食べてもらえないこともつらかった。
それは夫が意地悪なのではなく、その時食べたいものがあれば自分で作る人で、
「妻の作ったものは残しておいてあげれば、次の子供の食事を作らずに済むだろう」
という気遣いも含まれていたのだけれど、その時の私は本当に悲しくて、
「あなたのために作ったのに、どうして……」
とめそめそ泣いていた。
今思えば何をそんなに気にしていたのか、こだわっていたのかよくわからない部分もあるけれど、苦手なりに必死になってやっているのを受け止めてもらえていない、という不満だったのではないかと思う。
これについては
「あ、食べなかったの?じゃあ夜ごはん作らなくて済むからラッキー」
「あれ作れこれ食べたいと言うのではなく自分で作って食べてるのだからありがたいことじゃないか」
と私が図太くなることで解決した。
「休日は夫がごはんを作る」というと羨ましがられることが多いので、うちの夫は珍しい部類なのかもしれない。
私と作るもののジャンルも全く異なるので、子どもたちは休みの日のパパのごはんをとても楽しみにしている。
夫と食事でいちばんありがたいのは、日々の食事に対する考えが同じであること。
料理のこだわりという点では天と地ほど差があるけれど、例えば「同じメニューが続いても大丈夫」「品数が少なくても平気」というようなスタンスが同じなのは本当に助かった。
子どもの食事に対する考え方も近い。そういった価値観が一致していることはとても大事だと思う。
我が家の場合は息子2人がなんでもよく食べる子であったことも幸いだ。
おかげで私も夫も料理のしがいがある。
ともかく、夫に感謝。
いつもおいしい料理をありがとう。
今週末は何を作ってもらおうかな。
お読みいただきありがとうございました。 あなたすべてのアクションが私の血となり肉となります。大感謝!