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映画『クルエラ』で犬の生死が気になる人へ(ネタバレあり)

じゃん。
https://www.youtube.com/watch?v=wSH7sazgCjc

 5月27日に公開されたディズニー映画『クルエラ』を見てきた。
 わりと最速で見てしまったので、できるだけネタバレはしたくないのだけれど、シンプルな感想と犬の生死だけを皆様にお伝えしようとおもう。

 なにせ私を含む一部の映画鑑賞者の中で、「犬が死ぬのか死なないのか。死ぬとしたらどう死ぬのか」というのは、はちゃめちゃに大切な要素になってくる。
 まず犬が死ぬかどうかわかってないと、犬の生死が気になりすぎて映画にまるで集中ができなくなる
 だから許してほしい。犬の生死を語ることだけは許してほしい。そして犬の生死を知りたくない人はこのnoteを読んではならない

 本題に入ろう。
 内容については、別に私が熱弁(すなわち「たまねぎ」とか「クソ映画」とかいう悪評に対する擁護)を振るようなタイプのものではない。
 普通におしゃれだ。
 ララランドで主演したエマストーンはとてもかわいいし程よく邪悪だ。傲慢で嫌な女でありながら繊細で守りたくなる。うーん小悪魔ちゃん。

  時間がちょうどよかったので吹き替えで見たけれど、吹き替えも違和感なく、「やるな柴咲コウ……」みたいな気持ちになったので、字幕でも吹き替えでもお好きな方をご覧になるとよろしいのではなかろうか。

 さてこの映画、どういう映画かを今更語る必要はないだろうけど、一応画用を伝えておこう。

『101匹わんちゃん』の悪役であるクルエラ・デ・ビルの少女時代だ。その出生から、エステラと呼ばれていた少女がクルエラ・デ・ビルになるまでの軌跡を描いている。

 なにせクルエラはファッションの奴隷であるので、この作品もまぁおしゃれだ。ファッショナブル。最初から最後までずーーっと同じ衣装を着ているような作品じゃない。もう何着衣装が出てきたのか覚えてないってくらい着替える。
 この感覚は大分『プラダを着た悪魔』に近い。

 舞台芸術というか、画面作りも素晴らしかった。
 1970年代のロンドン! ファッション! パンク!
 路地裏! 屋根裏! 悪だくみ!
 見ていて飽きるシーンは一つもなく、どの画面を切り取っても映え映えに映えている。
 高純度の音楽とファッションをひたひたに浴びたい人はぜひとも劇場に見に行くべきだろう。

 ところでクルエラというキャラは、101匹ワンちゃんでダルメシアンの毛皮によってコートを作ろうと画策するキャラクターだ。
 私がこの作品においてなぜこんなに犬の生死で大騒ぎするかというと、クルエラが101匹ワンちゃんでダルメシアンを殺そうとしていたからだ。

 まさかディズニー映画でクルエラを主役にして動物を殺して毛皮にする行いを正当化しはしないだろうと思ってはいたけれど、悪役が主役ということなので確信は持てなかった。

 結論から言う。犬は死なない。
 それどころか登場人物たちの離れがたいパートナーとして、実に生き生きと画面中を駆け回る。

 ダルメシアンは本作でも大変重要な役割を担っており、正直私は「ディズニー映画だけど、クルエラはラストに犬を殺して悪役クルエラ・デ・ビルとして完成されるのではなかろうか」と思いながら見ていた。

 そんなことなかった。

 ただ、それゆえに101でのクルエラ・デ・ビルとのキャラクターとしての連続性がいささか損なわれたようにも感じる。

 私には信じられなくなってしまったのだ。
 このクルエラが、101の時間軸において、ダルメシアンの皮でコートを作ろうとするという事実が。「もしかして101でクルエラが毛皮のコート作ろうとしてたのって、全部ほかの登場人物の誤解だったのでは?」と解釈しなおさねばならなくなった。

 この映画におけるクルエラは非常に魅力的だ。私はこのクルエラが大好きだけど、ダークヒーローの趣が強い。
 メイクもあいまってだいぶハーレクイン感がある。

 どんな意図があるのかが判明するかと思ってパンフを買ってみたけれど、パンフには基本的にあらすじがおしゃれに書いてあるだけで、制作秘話的なものはあまりなかった。

 主人公のインタビューはのっている。
 でも重要人物であるアートについての紹介が4行程度で終わっていたのはいささか承服しかねるボリューム感だ。
 サイズ感もコンパクト。
 パンフとかじゃなくてムック本などで特集を組んでほしい作品だなと思った。衣装制作現場の裏話とかもっと聞かせてくれー!!

 ツイステ民はパンフレット買ったらいいんじゃないかなと思いました。

 

 

 

  


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