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たまに昔を思い出して寝れなくなったりすることあるよね?

大人になってから、昔の事を思い出して寝れなくなる夜がある。人によっては昔の恋愛を思い出して後悔したり、奇行を思い出して悶えたり。昨日の夜、僕は中一の頃を思い出して寝れなくなっていた。

ちょっとした黒歴史だ。今思い返すと恥ずかしい事がたくさんあったのだ。

まず、中一の頃の僕は見た目が全然違う。

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驚くほどの牛乳瓶眼鏡。うっすらキモひげも生えてるし、眉毛は油性ペンの太いほうで書いたんかぐらい太い。何に対して不満をもっているかもわからん表情。坊主が中途半端に伸びてるのに、整えようともしない一番キモイ長さの髪形。ちょうどキモイ色黒。で、うっすらデブ。でもデブでもないからデブキャラにもなれない。

もちろんびっくりするぐらいモテない。「まあまだ中一だからモテるモテないなんてないっしょ。」と言い聞かせていた。小6の時に、髪の長い友達がバレンタインで10個以上チョコ貰ってるの見て髪伸ばしてる途中のくせに。髪が長ければモテると勘違いしていた。

チビだったし。144㎝しかなかった。全校集会の時とか一番前。一番前に並んでる他の背の小さい子たちもモテてなかった。でもその子たちはその子たちなりにかわいいキャラとしてちやほやされていた。僕だけかわいくもなかった。

そりゃそうだ。背が小さいだけな上に

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見た目がこれなんだから。なんか腹立つ目つきしてんな。自分の子供がこんなんだったら徹底的に叩き直す。

でも別にいじめられてたりはしなかった。気づいてなかっただけかもしれないけど、いじられキャラではあった。だからスクールカーストは2軍どころか5軍なのに、1軍とも普通に喋るというよくわからない立ち位置。自分の事は1.5軍ぐらいだと思ってた。僕は、中一の時そんな奴だった。

昨日、その頃の何を思い出して寝れなくなったのかランキング形式で発表していきます。


第三位 あいつは何者なんだ。

中学に入って、僕は当時の友達の多くがハンドボール部に入るという理由からハンド部に入った。ハンド部の先輩にはイケてるヤンキー気質の先輩達がいて、一年のイケてる奴と、僕が気に入られた。なんで僕が気に入られたかはわからない。でも結構よくしてもらって、プライベートとかでも遊びにいくような仲になった。

練習試合や大会などに行っても、イケてる先輩達はモテモテ。一年のイケてる奴もモテモテ。そんな環境にいると勘違いしてしまう。

「俺はイケている。」

完全にそう思っていた。だからそのメンバーの中に当たり前のようにいたし、練習試合の後に他校の女子から話しかけられる先輩に、「いいじゃないっすか。メアド教えてあげたら。減るもんじゃないんだし。」みたいな事を言っていた。めちゃくちゃイケてる感じで。

その女子たちが去り際にこそこそ言っていた言葉が僕を正常に戻してくれた。

「あいつは何者なんだ。なんでボコられないんだ。」

中学生の女子がまじで一言一句違いなくこう言ってた。そりゃそうだ。イケてるメンツの中に

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こいつがいるんだから。ありがとう名前も知らない女子たち。あなた達のおかげで当時の僕は自分の正常な立ち位置を思い出す事が出来たよ。


第二位 泥棒

さっきから中一の頃と言っているのには理由がある。ハンドボール部に入った僕は、きつい練習で痩せて、ぶつかり合いの多いスポーツだからコンタクトに変え、イケイケ先輩に眉毛を整えてもらってから別人のようになった。その時の写真も載せたいが、実家にあるから載せられない。

中二の時、部活中に部室で財布を盗まれた。僕以外にも5,6人盗まれてた。鍵なんかついてない部室だったからよく考えたら当たり前だった。中身は100円か200円しか入ってなかったが、中二の僕からしたら大金を盗まれた気分だった。だが、それよりもまずい事がある。中一の頃の学生証が財布に入っているのだ。悪い予想は当たった。

部室の外の誰もが見えるところに貼られていた。

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この写真が。中二の僕は、この時代の事を周りに思い出してほしくなかった。だからこれを一番恐れていた。

女子たちは僕の写真を見て笑っている。最悪だ。だけど、もっと最悪なのは被害者の僕がこの後職員室に呼び出された事だ。そして教育指導の先生はこう言った。

「お前が犯人だろ?だから自分の写真を残していったんだろ。」

ルパンか。

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どんなルパンだよこれ。怪盗ルパンがこんな顔だったら警察も腹立ってもっと本気出すんだろうな。


第一位 大丈夫だよ。

中一の頃、5軍の友達4人で教室のベランダで大富豪をしていた。そしたらイケてる1軍の女子が3人でベランダにきゃっきゃしながら入ってきた。

女子の一人が急に違う女子のスカートをめくった。パンツが丸見えだった。もちろん僕たち5軍はがん見するわけにはいかない。ここでがん見してしまえば後から何を言われるかわからない。しかし、心の中では人生初のラッキーエロに全員心を躍らせていた。

「きゃー!ちょっと!やめてよー!」

女子達の黄色い声が横から聞こえる。スカートをめくった女子は笑いながら何回もめくろうとする。丸見えだったのは最初の一回だけだったが、その後もちらちらと何回も見え続けた。中一の5軍にとってそこは天国だった。

「ちょっと!ちょっと!本当にやめて!はずかしいよー!」

そして、スカートをめくっている女子が言った。

「大丈夫だよ。誰もいないんだから。」

・・・・・??

なるほど、ボケか。ツッコまなきゃ。

僕「っておいwwwいるいるーwww」

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そして女子達は、この僕を一瞥するとこう言った。

女「誰もいないけど、こいつらが男子に言いふらしたら恥ずかしいじゃん。」

ボケじゃなかった。シカトされた。俺らは見えてなかった。いや、「こいつら」って言われたって事は見えてはいる。という事は、人間というカテゴリーに分類されていなかったのだ。

何が一番恥ずかしいって、人間でもない僕がいっちょ前に人間様にツッコんでしまった事。しかも、ラッキーエロを見てしまった後の5軍の中一のツッコミだ。まじどゅひゅひゅ顔だっただろう。

実際のツッコミはこうだっただろう。

「っておいwwwぷへっwwwいるいるーwwwどゅひゅひゅwww」

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多分、あれが人生初すべりかもしれない。





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