2024.03.28りんご

いい1日だった。友人が公募を受賞しお祝いムードのLINEのトークルームが盛り上がり、また別の友人たちと交わしたやりとりも楽しかった。寂しいとお腹がよく空く。今日はあんまり寂しくなかったので夜になってもお腹が空かず、夕食はりんごを剥いて食べた。

週末に集まる予定の友人たちとのトークルームでは、心温まるエピソードから話題が流れ流れ「U-NEXT入ってるとAVも見放題なの革命だった！」という話に。全く知らなかった。誰の体がいいとか言って名前の挙がった女優さんも1人も知らない。私ってものすごい初心じゃん。異性愛者の女性でもこういう女性の体が好きなんだな〜と新鮮に感じた。

「好きな女性の体」について女性と話したことなかったかも。今日、自分には豊満な胸やくびれに対する憧れがほぼないことに気づく。とにかく身長が高い女の人が好きだ。小さな顔、長い手足、平らな胸、細くて硬そうな腹筋に憧れてきた。

中学生の頃に買った『流行通信』で初めて見たモデルのフレジャ・ベハがドンズバすぎて、自分がなりたい憧か恋かも区別できない感情でうっとりと何度もページを眺めた。革ジャンにデニム、ストールを首に巻いた彼女の私服写真がめちゃくちゃかっこよかったのだ。彼女の体が思春期の私にとっての圧倒的な理想だった。今調べたら公表されている数字だと178㎝/49kg。BMI15.5だって。え、そんなに痩せてて健康なの！？大丈夫！？本人は健康なのかもしれないが、医学的には「痩せすぎ」の体に強い魅力を感じてしまうのはなんなんだろう。思春期は憧れに反して厚みを増していく至極健康的な自分の体が呪わしかった。

最近は流行りの韓流アイドルたちの細っい体を目にするたび、仄暗い気持ちになる。あれを美しいの基準にして、どれだけの少女が絶望してるんだろう。痩せようと必死な10代を見て「痩せなくても本当に可愛いからただあなたのままで毎日幸せでいて」と思いながら、私もまだ体型の呪いを克服できていない。