もう一つのアセスメント
前回書いたアセスメント。
もう一つ、行なっているアセスメントについて書いてみようと思います。
それは、色々な研修で行われるようになってきた方法。
児童発達管理責任者の研修でも行われました。
放課後等デイサービスでは、個別支援計画書という、その子をどう支援するかを明記した計画書を一人ひとりに作成します。
その個別支援計画書を作成するにあたって、子どもをどう捉えていくかということを研修の中で確認しました。
それは、私が今まで活動してきた中で疑問に思っていたこと、考えさせられてきたことの一つをスッキリさせてくれるものでした。
私の疑問。
それは、
「障がいのある方はいつまでも課題を克服し続けなければいけないのか?」
ということ。
できないことに着目され続け、
がんばれ、がんばれ
と言われ続けなければいけないのでしょうか?
私だったら、ちょっと辛いなぁ…
それが、正直な感想です。
私が常にできないことを言われ続けたら、きっと色々なことに自信が持てなくなってしまう…
そう思いました。
今までは課題解決型の支援が主でした。
でも、そこにはどうしても私の中でモヤモヤするものがありました。
最近はストレングス着目型の支援が言われるようになってきました。
研修の中でも重要なキーワードの一つとして出てきました。
ストレングス=強み。
強みに着目し、本人の思いや希望、願いに着目して支援を考える方法。
これって、本人の思いにできる限り寄り添うこと、なのではないかと思います。
私の中でスッキリしたのは、このポイントでした。
私たちは他人なので、本人の思いを100%分かることはできない。でも、いろいろな角度から本人の思いを推測し、可能性をたくさん出し、何よりも「少しでも分かりたい」という思いを持って考えることが大切なのではないかと思うのです。
どんなストレングスを持っているのか?
どんな時に喜んでいるのか?
どんな時が安心できるときなのか?
どんな環境がリラックスできるのか?
そこから、
どんな思いを持っているのか?
どんな願いがあるのか?
どんな生活や人生を希望しているのか?
その時その時の思いを考えます。
私たちもそうですが、人の心は移り変わります。
その時は○○という気持ちだったとしても、ある時から□□という気持ちに変わることはあります。
「あの時、ああ言ったじゃない」
ではなく、
「今はこういう思いなんだね」
と受け止めたい。
そんな心の移り変わりにも目を向けて、みんなで考えていきます。
これは、言葉としての表現方法を持つ方も、持たない方も同じです。
ともすると、周りの支援者が
「こうするのが一般的」
「こうした方が良いはず」
「こうした方が本人のため」
と考えて支援をしてしまうこともあります。
でも、
そこに本人の思いは入っているのか?
本人は希望しているのか?
本人は選んだのか?
そういった問いかけを常にしていかないと、本人が置き去りになった支援になってしまいます。
本人の思いが、いわゆるマイノリティなものであったとしても、それは本人の人生であり、本人が選ぶことができたものであれば、それを支援したいものです。
自分自身が希望する生活や人生の実現のためだったら、時には何かをちょっと頑張ることも楽しく出来るのではないでしょうか。
私は、
本人のストレングスをたくさん見つけること
本人の思い、願い、希望を考えること
これらも大切なアセスメントの一つだと思っています。
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