【解説】欧米の足病学から見る適切な歩き方

お久しぶりです
こば@kobakutsuです。

今日は、足病医学的に適切な歩き方についてお話ししたいと思います。

※足病医は欧米に存在する足専門の外来医です。歯科、耳鼻科、内科のように専門的に足を見る医師であり、日本にはありません。国内では主に整形外科医が担っています。日本にもいてほしいですね!足病医。

データや情報の対象はおそらく、大部分は欧米人。
日本にはありませんからね。

足病医学的に適切な歩き方とは?

足病医学的に適切な歩き方とは、足に過度な負担をかけず、スムーズに歩くことができる歩き方です。

具体的には、以下の3つの要素を満たす歩き方と言えます。

  1. かかとから着地し、親指の付け根で踏み返す

  2. 足幅は肩幅程度、足先は外側に開く

  3. 歩幅は自然に歩く

かかとから着地し、親指の付け根で踏み返す

かかとから着地し、親指の付け根で踏み返す歩き方は、足にかかる衝撃を分散させることができます。

※かかとと言っても主に踵の下から着地をするような意味合いです。また、文献によっては足裏全体から着地するのを推す声もある。

足の裏は、かかとから指先に向かって、衝撃を吸収するクッションのような役割を果たしています。そのため、かかとから着地することで、衝撃を足の裏全体に分散させることができます。


足幅は肩幅程度、足先は外側に開く

足幅は肩幅程度、足先は外側に開くのは、足を安定させ、歩きやすくするためです。

足幅が狭いと、足が内側に倒れやすくなり、足関節や膝関節に負担がかかります。また、足先が内側に向いていると、歩く時に足がぶつかりやすく、歩きづらくなってしまいます。


歩幅は自然に歩く

歩幅は自然に歩くのは、足に余計な負担をかけないためです。

歩幅を大きくすると、足が大きく動くため足にかかる負担が大きくなります。また、大股で歩くと左右方向に不安定にもなりやすいので自然な歩幅が好ましいです。

※個人的には歩幅は小さめがおすすめ!
歩幅が狭いと踵から由来する外反母趾のような負担であったり、足先が内・外に流れるような負担がかかりにくい歩き方になりやすいです。踵の下から着地しやすく、安定して歩けるから日本人に勧めやすい。


足病医学的に適切な歩き方を身につけるには?

足病医学的に適切な歩き方を身につけるには、以下の方法が有効です。

  1. 鏡を見ながら歩く

  2. 歩行指導を受ける

  3. 歩き方を意識する

鏡を見ながら歩くことで、自分の歩き方を客観的に確認することができます。

歩行指導を受けると、専門家の指導を受けながら、正しい歩き方を身につけることができます。

歩き方を意識することで、自然と正しい歩き方になることができます。

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まとめ

足病医学的に適切な歩き方を身につけることで、足の健康を守ることができます。ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、正しい歩き方を身につけてください。

参考文献

  • 久保和也, 松尾俊一, 大久保聡, 他. 「足病学」, 医歯薬出版, 2019年.

  • 足のクリニック表参道, 「足の悩み、一挙解決|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト」, 2023年8月2日, https://medical.jiji.com/topics/2075

  • Kerrigan, D. C., Franz, J. R., Keenan, G. S., Dicharry, J., Della Croce, U., & Wilder, R. P. (2009). The Effect of Running Shoes on Lower Extremity Joint Torques. PM&R, 1(12), 1058-1063.

  • Tencer, A. F., Koepsell, T. D., Wolf, M. E., Frankenfeld, C. L., Buchner, D. M., & Kukull, W. A. (2016). Biomechanical Properties of Shoes and Risk of Falls in Older Adults. Journal of the American Geriatrics Society, 44(4), 429-435.


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