高齢者の靴選びで「軽さ」より大事なこと

お久しぶりです
こば@kobakutsuです。

「高齢者用の軽い靴をください」

これからはじまる接客はとても多いです。高齢者の方々にとって、歩行は健康維持の重要な要素です。そんな中、靴選びでは「軽さ」が重要視されがち。とくに高齢者用の靴となると、最も重視されているように思います。

確かに軽量な靴は、足への負担が少なく歩きやすいという利点があります。しかし、はたしてそれだけが高齢者にとってのベストチョイスなのでしょうか?

足元から支える心地よい歩行を考えた場合、「軽さ」よりも重要な要素があるのではないかと私は考えています。


軽さだけが快適な歩行を支えるわけではない

一度立ち止まって考えてほしいのですが、素足だとスタスタ歩ける状態ですか?

靴に軽さを追い求めるということは、足元を素足に近い環境にしたい、素足に近いほど歩きやすいという意味にも感じてしまいます。

素足だとしっかり歩けるけれど、重さのある靴を履くと歩きにくい・・・このような場合は軽い靴がおすすめです!

しかし、もし、素足でも快適に歩きにくいのであれば、素足に近づける軽い靴のメリットは薄い気がします。それよりも、素足より支えのある履物のほうが良いと思う。

それは、高齢者ほど筋力など衰えのある方が多いから。高齢者には身体機能を活かしやすい軽さより、身体機能を補う支えが必要だと思うのです。

特に不整地を歩く時、サポートのない環境では顕著でしょう。


サポートと安定性の必要性

85歳と88歳の私のおばあちゃんたちは、この事実を具体的に物語っています。彼女たちは軽い介護靴で歩くとたしかにゆっくりになりますが、少々重量があってもしっかりと足をサポートする靴やサンダルを選ぶと、自信を持ってスタスタと歩けるのです。たとえそれがドイツ製の少し重たい靴であっても、支えやクッションが適切なら問題はありません。

以前履いてもらってたのはこれ


インソールでカスタマイズする賢さ

多少重い靴も履いてもらっていたのですが、最近は


軽い靴+インソールのセットが一番良い


らしいです。そう、お勧めしたいのは軽い靴の中にインソールを入れてサポート機能を加えること。これにより靴の軽さと足へのフィット感の両方を手に入れることが可能です。


高齢者の靴選びで最も重要なこと

最も重要なことは「インソールが取り外せる靴を選ぶ」こと。インソールは靴の中に1枚で使うことが大前提です。インソールが外せない靴に強引に重ねて使うと履き味が悪くなるし、重くなるし失敗しやすい。

だから、インソールが取り外せる靴を選ぶこと何より大事なのです。

足裏から適切なサポートを得ることで、歩行時のバランスが保ちやすくなり、転倒リスクの低減にも繋がります。足への適切な力の分散は、長時間の歩行でも疲労を感じにくくなるという副次的な効果もあります。


サポート性に着目した靴選びがもたらすメリット

足に合ったサポート性の高い靴・インソールを選ぶことは、快適な日常生活だけでなく、ご高齢者の自立と活動の維持にも役立ちます。良い靴があれば、散歩やショッピングといった日々の活動もより心地よく、そして安全に行うことができます。

さて、ご高齢のご家族をお持ちの皆さんは、靴選びに「サポート性」を重んじてみてはいかがでしょうか?靴の軽さを追求することも大切ですが、しっかりとしたサポートがあってこそ、健康で活動的な毎日が送れるのです。

今日から、靴選びの新たな判断基準として「サポート性」を加え、快適な歩行をサポートする最適な一足を見つけてみてください。おばあちゃんたちも経験から、足元に確かな支えがあると人生はもっと豊かで楽しいものになると伝えてくれています。それが、何よりの証拠ではないでしょうか。

ご高齢者の方々の健やかな毎日を支え、豊かな人生を歩んでいただくためにも、ぜひ靴選びにおいて「サポート性」の観点を大切にしていただければと思います。

いってらっしゃい! 😄✨

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