【リウマチ】自己免疫疾患の治療につながる新たな脂質の発見 をざっくり解説

お久しぶりです
こば@kobakutsuです。

面白い論文がありました。
それがこちら

ざっくり要約すると

かずさDNA研究所は自己免疫疾患(リウマチや炎症性腸疾患など)の治療につながる新たな脂質を発見したと発表しました。

※自己免疫疾患は、本来異物を排除する役割の免疫システムが、自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応し症状を起こす疾患。

この脂質は、免疫細胞の活性化を抑制する働きを持つことが明らかになりました。

近年、免疫システムが脂質の代謝と密接に関係していることがわかってきました。例えば、肥満になると Th17 細胞という白血球の一種が増加し、関節リウマチや炎症性腸疾患などの自己免疫疾患が引き起こされます。

https://www.kazusa.or.jp/news/230805/

この脂質をマウスに投与したところ、免疫細胞の活性化が抑制され、自己免疫疾患の症状が改善されました。

この研究成果は、自己免疫疾患の新しい治療法の開発につながることが期待されています。


気になるのが脂肪細胞

本文から引用すると

5 つの脂質代謝酵素が Th17 細胞を増加させること、脂質の一種である LPE [1-18:1] が Th17 細胞を増加させること、さらに LPE [1-18:1]はTh17 細胞で遺伝子の発現を制御する主要なタンパク質と複合体を作ることで Th17 細胞の増加に関わっている可能性があることを明らかにしました。

とあります。

要約した文章と照らし合わせてもLPE [1-18:1]という脂質がリウマチを引き起こすとも読めますね。

あと、さらっと話されていますが

肥満になると Th17 細胞という白血球の一種が増加し、関節リウマチや炎症性腸疾患などの自己免疫疾患が引き起こされます。



リウマチと肥満は関係あるのですね。
興味深いです。

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