鼻緒靴履いたら外反母趾による足のトラブルが有意に改善された論文をちょっと深掘り考察
お久しぶりです
こば@kobakutsuです。
面白い論文があったので考察を含めて解説
鼻緒靴の効果と外反母趾についての深掘り
今回は、外反母趾という足の痛みや不快な症状に焦点を当て、その症状を軽減するための効果的な方法について詳しく探求してみたいと思います。今回の論文ではざっくり
鼻緒のある靴(実験のため製作)を使用したら
歩行時の下肢痛の出現時間が92.8%の人に改善
足の痛み,胼胝,鶏眼,爪の変形の改善が見られ
☆鼻緒靴は外反母趾の症状軽減に有効なことが示唆された
という報告がありました!
すごい!
外反母趾の苦痛
外反母趾は、足の親指の付け根部分に痛みや腫れが生じ、足の親指が内側に曲がる状態を指します。この症状は非常に一般的で、多くの人が経験することがあります。外反母趾は足のアーチを崩し、足の裏への過度の負担を引き起こすため、歩行時に痛みや不快感をもたらします。
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鼻緒靴と歩行スタイル
鼻緒靴は、歩行スタイルに影響を与えることが知られています。通常、鼻緒のある履物を履くと、足が踵から着地するのではなく、中足部から前足部で地面に触れるように歩行することが多いです。この歩行スタイルの変化には、外反母趾の症状に対する良い影響があると考えられています。
歩行スタイルの変化のメリット
鼻緒靴を履くことで、踵から着地する従来の歩行スタイルに比べて、足が中足部や前足部で地面に触れるスタイルに変わります。この歩行スタイルの変化により、次のメリットが生じる可能性があります。
1. 足のアーチの保持
踵から着地する歩行スタイルでは、足のアーチが崩れやすくなります。それに対して、中足部や前足部からの着地は足のアーチを保持しやすく、外反母趾による痛みや負担を軽減できるでしょう。
2. 歩行時の負担軽減
中足部や前足部で地面に触れる歩行スタイルは、踵からの着地に比べて足裏への負担を分散させます。これにより、歩行時の痛みや不快感が減少する可能性が高まります。
3. 足裏の摩擦の減少
鼻緒のある履物を履くと、引っ掛かりができ足の前滑りが起きにくくなります。これによって足裏の摩擦が少なくなります。
個別の症状への影響
外反母趾に関連する具体的な症状に焦点を当ててみましょう。鼻緒のある履物を履くことで、以下の症状に対する影響が期待されます。
歩行時の下肢痛: 研究によると、鼻緒靴を履くことで、歩行時の下肢痛の出現時間が多くの人にとって改善されたと報告されています。
足の痛み、胼胝、鶏眼、爪の変形: 鼻緒靴の使用によって、足の痛み、胼胝、鶏眼、爪の変形などの改善が見られたという研究も存在します。
まとめ
外反母趾の症状軽減に鼻緒靴が有効であることが示唆されています。ただ、今回使われた鼻緒靴は実験のために製作されたものです。鼻緒のある履物でも同様の効果は得られるかもしれません。
ただ、鼻緒のある履物による歩行時のスタイルの変化によって、足のアーチが保持され、歩行時の負担が軽減される可能性があります。ただし、個人の症状に合った履物を選び、適切に履くことが重要です。外反母趾の症状に悩む方は、医師や専門家に相談し、最適な履物を見つける手助けを受けることをおすすめします。
外反母趾に悩む方々がより快適に歩行できるよう、鼻緒のある履物が提供する歩行スタイルの変化は魅力的な選択肢とも言えるでしょう。
(このブログ記事では、"外反母趾による歩行時の症状の軽減のために開発された鼻緒靴の効果に関する研究―第 1 報"という論文に基づいています。)
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