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200802_ハルジオン/YOASOBI

8/2のおすすめ音楽。


今日は前にも書いたことのある、リモート生演劇を行っている
「劇団ノーミーツ」の、第二回長編公演『むこうのくに』について。

昨日の追加公演を観させてもらったので、感想をば。


主題歌には、YOASOBI 『ハルジオン』が採用。

もうこの曲を聴くだけでも、僕にとっては、既に次の時代に
突入していることをはっきりと意識出来るし、

むしろ、そこに周波数を合わせていかなくてはいけない世界に
来ているなということを思ったりする。



そして、この "リモート演劇" という、今の環境だからこそ登場した
エンタメに対しても、いくつか思ったことがある。


常日頃から舞台を観に行っていたタイプでは無いので、
あくまで素人的に思ったことになるが、自分の感想を整理する意味でも
noteに残しておくことにした。


↓ 以下、多少のネタバレを含むので、今日の追加公演(大千秋楽)を
   ご覧になる方はお気をつけくださいませ。。


まず思ったのは、前回の公演門外不出モラトリアムから、
様々な面で進化してたり、初回公演を踏まえたアイデアが実現されて
いたんじゃないかということ。


 ●カメラが固定だけでは無く、可変のもの、別視点のものがあった
 ●演者さんに、自由に、即座に、フィルターが掛けられる
 ●現実の部屋 ⇔ Helvetica内のやり取り ⇔ zoom、Facetime的なやり取り
   これらが非常にスムーズな移行だった
 ●AI役だった演者さんたちの画面が、途中でオーバーラップしてきた


『門外不出モラトリアム』のときは、その設定から、
全員がzoom的なツールで学生時代を過ごすというものだった。

タイムリープするシーンを除いて、その全てが自室から、もっと言えば、
パソコンの前からの映像で進行していた。


<オンラインコミュニケーションを私的に利用し始めたことで、
 対面で無くても "会える" ことが分かったわけだけど、

 発信する側、受信する側、それぞれの通信環境によってタイムラグが
 生じてしまったり、使っているカメラの画質によっては、
 相手がどんな表情を浮かべているのか、分かりづらかったりする。>


だから、その様子を生で演劇にすること自体、十分すごいことだなと
感心していたんだけど、今作『むこうのくに』では、さらに技術が
進化していて、僕のような素人にも、それは分かるくらいだった。


背景のバリエーションとか、シーン切り替えのカメラワークとか、
アイデアが反映されているなあと思ったわけです。


一方で、"リモート演劇" という枠組みに対してまだ慣れていないからか、
ストーリーに入り込むことや、演者さんの演技というところまで、
僕の処理能力の低さもあるが、同時に受け止めることが出来なかった。


どうしても、演者さんの演技や脚本に込められたメッセージ、
遣われるセリフよりも、出力する映像のスイッチング技術や、
思いついた表現を具現化する技術、、

総合的に言えば、その公演の出来が「リモート配信に関する技術力」で
決まってしまうような気がしたのです。


事前に言っておくと、ここで僕は、板の上に立つ "リアルの演劇"
素晴らしいとか、"リモート演劇" の方が最新鋭だとか、そういう話を
したいわけでは無くて、

おそらく、演者さんに求められる部分も別モノだろうし、
コンテンツとして成立するために必要なスキルも前提からして全く
異なるものだろうから、

この "リモート演劇" に関しては、もう全く新たなジャンルとして
相対するべきエンタメなのだろうということを感じたわけです。





そして、同時に気になっているのは、劇場(シアターコクーン)から
ライブ配信された『プレイタイム』

オンデマンド配信にはなってしまうけど、どこかのタイミングでこっちも
チェックしてみたいな。




音楽を紹介しているかのように見せておいて、中身はほぼ
演劇のことを書いてしまったな・・・。

まあ、記事にすること自体が約1か月ぶりだし、細かいことは
気にしないようにしよっと。


以上、8/2のおすすめでした。

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