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あそどっぐインタビュー2日目 その4 「あそどっぐの初恋」

私は、あそさんを心底カッコいいと思った。
あそどっぐはどうやって今のあそどっぐになったのだろうか。
私たちは2016年に出会い、友人になった。手をつなぎ、デートもした。
飽き足らない私は、彼にインタビューをお願いすることにした。

あかほし(以下「ほし」): これは母からのリクエストなんですが、あそさんの初恋はどんなだったんですか?
あそどっぐ(以下「あそ」):  初恋はね、たぶん小学校の頃でね。同級生の子だったよ。
ほし: どんな子でした?
あそ: 「わがままミカちゃん」っていうあだ名の。うん。めっちゃわがままな子やった。
ほし: なんで好きになったの?(笑)
あそ: わがままだからはじめ嫌いやったんやけど、でも・・・。夏休みの登校日はみんな学校に私服で来るんよ。で、ぼくの目の前にミカちゃんが座ったんだけど、背中がざっくり開いた服着てて、で、好きになった。
ほし: (笑)
あそ: クソみたいな奴でしょ、ぼく。小学校3年。
ほし: だんだんそういうのが分かりはじめるお年頃ですよね。
あそ: そうね、うん。「あれ、なんだこれ?」っていう。
ほし: 人格とかじゃなかったんですね、背中が。
あそ: そうね。
ほし: 美しかったんですね。
あそ: 美しかったねえ。
ほし: 私は人好きになるときって「この人こういう時こういうこと言うんだ」っていうのが降り積もって恋するんですけど・・・あそさん一瞬っすね(笑)
あそ: え〜初恋からそうなんだ。えらいね。
ほし: そうでしたね。
あそ: へえ〜、えらいなあ。考え直さないかんなあ。
ほし: (笑)40歳、今からでも遅くない。
あそ: 気をつけるわ(笑)
ほし: (笑) あそさんはモテ期なかったんですか?
あそ: ぼくモテ期あんま分かんないねえ。人生で3回あるっていうでしょ?モテ期、分かんないなあ・・・。
ほし: モテ期分かんない(笑) じゃあ、あれですか、少なくとも人から「お前モテ期だな」って言われたことがないってことですか?
あそ: う〜ん、ないねえ・・・あ。ある。最近、ヘルパーさんから「1,2年前ぐらいが僕のモテ期だった」って言われた。「唯一のモテ期を何もモノにせず終わったんですよあなたは」って言われた。
ほし: (笑)
あそ: そんな言い方する?みたいな(笑)
ほし: 言ったのは男の人?女の人?
あそ: 男のヘルパーさんに言われた。うん。
ほし: あそさんが気づかないうちに・・・。
あそ: モテ期は通りすぎていってたらしい。
ほし: あ、じゃ「あの人が脈アリだった」みたいな、中身は聞いてないんだ。
あそ: 何もモノにできないまま終わってたね、残念ながら。
ほし: なんてこった。あそさんの女性の趣味って全然分からんなあ。
あそ: あ〜そうねえ。ちょっとおもしろい人が好きかなあ。おもしろいっていうかなんか、芸人みたいに笑かすとかじゃなくて、ちょっと変わってるっていうか、なんか、うん。クセのある感じの人が好きかなあ。
ほし: そこから考えるとわがままミカちゃんは・・・
あそ: ね、そこからやっぱり変わってないんだろうね。
ほし: 背中だけではなかった。
あそ: なかったんだと思うわ。
ほし: 少女漫画やギャルゲーなんかでも鉄板ですもんね、最初嫌いだったけど好きになっちゃうっていうの。
あそ: うんうん。けっこう多いねぼくね。
ほし: あら、そうなんだ。
あそ: うん。
ほし: ちなみにあそさん、ギャルゲーをやったことは?
あそ: ギャルゲーはやったことない。ないんやけど、そんな傾向やねぼく。
ほし: 私は、あそさんとどういう形がいちばんうれしいかな〜って考えたら、「お兄ちゃん」に落ち着きました。
あそ: あ〜そっか。まあ年齢的にもね。そやね、ちょっと・・・よかったお父さんじゃなくて(笑)
ほし: (笑)わたしはかなりブラコンなんですけども。
あそ: そんな感じはする。
ほし: あら。人生でお兄ちゃんに欲しいって思った人、あそさんだけです。
あそ: あ、あざ〜っす。
ほし: リアル兄も、いいお兄ちゃんなんです。好き。
あそ: わあ、いいよね。そんなん言うてくれる妹いいよね。なかなか兄弟ってね、あんま褒めんもんね。

〜〜〜

ほし: 1時間経っちゃった。私がいっぱいしゃべってしまった(笑)
あそ: けっこうインタビューできたわ今日。
ほし: (笑)楽しいなあ。ありがとうございます。
あそ: こんなんでいいの?
ほし: いい、いい。うれしい。
あそ: あ、どうも。
ほし: ときどき編集会議してますけど、公開はいつになるやら。10年後になったらブッ飛ばすとかあったら言っといてください(笑)
あそ: いや、いいよいいよ。全然いい。
ほし: おお、ありがとうございます。う〜ん・・・1ヶ月に1回って毎回「お久しぶり」になっちゃうから始めは少しカタい雰囲気から入るじゃないですか。
あそ: あ、そっかそっか1ヶ月空くから、あれか、電話かけたときカタくなるんか。
ほし: どうなんすかねえ。実はそれも正確に言うと分からないんですよ、1ヶ月に1回しか電話したことないから。これが毎日になったらほどけるのかなんなのか分からないですけど・・・なんかな〜私が慣れればいいのかな?
あそ: うん(笑)
ほし: やっとこの〜、エンジンかかってきたぜえ!みたいなときに切らなきゃいけないから悔しいな!がんばろ。
あそ: そやねえ、あっという間やねえ1時間。
ほし: 前回もあっという間だったなあ。そういえば、そっちの環境って・・・あそさんイヤホンで聞いてる?
あそ: イヤホンで聞いてる。
ほし: で、あそさんの声はふつうにしゃべってる?
あそ: うんうん。
ほし: じゃ、あそさんの発言は横に居るヘルパーさんがライブで聞いてるっていう状況ですね。ノド大丈夫?
あそ: うん、ぜんぜん大丈夫。
ほし: よかった。なんか電話はじめたときより調子よさそうですね。
あそ: ああやっぱね、しゃべってるとねなんかね、いい感じになってくるね。
ほし: 私はノド痛いとしゃべりたくなくなるけど・・・
あそ: あ、ほんと。なんかしゃべってるといい感じになってくるのよ。
ほし: すごい。芸人として訓練された身体になっている。
あそ: (笑)そうそう。
ほし: いや〜惜しいなあ!今ホカホカなんだけど。この勢いでお母さんに電話しちゃおうかな。
あそ: (笑)言っといて、初恋のやつ。
ほし: ああ言っとく。よろこぶと思います!じゃあ、ありがとうございました。
あそ: いえいえ。じゃあまた。
ほし: どうも、また〜。

(インタビュー2日目:2019年11月27日収録)

次回からインタビュー3日目、「人と人のあいだにある" 障害 "

あそどっぐ
1978年佐賀県生まれ。熊本在住。お笑い芸人。
あかほしあまね
1991年東京都生まれ。『コバガジン』のライター。

前回の記事はこちら 「あそどっぐの相方はモテた

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