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マイナンバー関連で引っかかるところ

これはガセでしょう

 これはガセでしょう。

 システム開発の段取りとして、「こんなことをしたい」をまとめる要件定義が普通はあるものですが、政府の場合「こんな仕組みを作りたい」という調達仕様書に対して入札があり、システムを組み上げるしきたりです。マイナンバーによる情報連携の中核である情報提供ネットワークシステムに関してはアクセンチュア一社が応札して、システムを組んでいます。

 一プログラマーが自分で検索方法を決めたりはしないものですよ。エンジニアの人には、いやいやエンジニアではなくても普通の良識ある大人ならそのあたりのことは分かりそうなものです。

 何か常識がなくなっていませんか?

 それから同一組織内ではマイナンバーによる検索ほか、さまざまな要素で検索が可能ですが、マイナンバーによる情報連携に関して言えば、他の組織とマイナンバーで通信するシステムは存在しませんので、この「開発者」という人の話は「自分はマイナンバーを利用した情報連携の仕組みが解っていません」という告白そのものです。こんな告白に騙されてしまう人々、そのままリツイートしている人々は相当なものです。

 信じてもらえないかもしれませんが私はマイナンバーシステムを開発したチンパンジーです……というツイートを信じてしまう人が一定数存在するということなのでしょう。そんなに賢いチンパンジーはいませんよ。

 どうしてガセの情報を流そうとしているのかは不明ですが、余りにもレベルの低いガセですね。

 それでも一定数の人が釣られて騙されているというのが現実。

 


何割がエラー対応なのか

 デジタル庁の組織図を見て見れば判りますが


デジタル庁

 エラー対応をしているのは「デジタル社会共通基盤グループ」の「ID/認証」担当くらいでしょう。
 エラー事象に関してはそれぞれ整理され、各下部組織に作業が割り振られている筈です。上流工程でやれることは精度の根本的な見直しくらいです。エラー登録のログ解析もデジタル庁ではできません。システムが繋がっていませんから。

・保険証情報とマイナンバーカードの紐づけエラー → 厚生労働省を通じて各医療保険者に登録情報の再確認を指示するとともに、医療保険者等中間サーバ―等に登録済みの情報のデータクレンジングが進められている筈。(推測)

・年金情報とマイナンバーカードの紐づけエラー → 厚生労働省を通じて日本年金機構に登録情報の再確認を指示、データクレンジングが進められている筈。(推測)

・公金受取口座に本人名義以外の口座が登録されている件 → 該当者にマイナポータルから通知を一斉送信、修正を依頼(推測)、総務省を通じて自治体に公金口座登録の際の操作マニュアル見直しを依頼 (推測)

 となると制度やシステムの根本的な見直しでもしていない限り、デジタル庁の職員に残業するような仕事は?

 ある?

 もしかして、こんな時期だから定時退社しづらいという話ではないの?

 これだけ威圧的だと若い人は恐いんじゃない。これじゃ定時には帰れないな。


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