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件の件 件はいつから件か?

 件の本、『クダン狩り 予言中の影を追いかけて』(東雅夫著、現代書館、2021年)に「件」の起源はそんなに古くはなく、天保七年の瓦版とされていたので、あれ? と思った。

 そもそも『山海経』に、あったんじゃないかとか、

 神農氏や夏后氏は、蛇身人面牛首虎鼻だったんじゃないかとか、あれこれ考えてしまう。

アツシリ アの建築等を見ると全くバビロン風で、煉瓦で疊んで彫石で正面を飾り、入口に人面牛身像を置き、處々にアツシユル神や諸王の功績を彫んで居る。
人像の外には蛇、有翼馬身、人面牛身等の像が多い。象眼も廣く行はれオパール、眞珠、ラピスラズリなどの象箝を施した瓶や、偶像が最古の地層から澤山出る。


歴史以前 酒巻芳男 著岡書院 1925年

 このケルビムが知識を司る神なので「予言獣」としての「件」ともイメージ的に近接する。


南洋諸島の古代文 ゼ・チャーチワード 著[他] 岡倉書房, 昭和17年

 人面牛身の何者かは世界各国の伝説の中に見られるからだ。

人面類似集 (随題随記随刊 ; 甲 1)  宮武外骨 編 宮武外骨, 昭和6年

 やはり予言獸であるクタベとの関係もあれこれ考え得るし、

 要するに件の件はそう簡単には片付かないなと思う今日この頃。


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