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ムンク展と「ハチミツとクローバー」

忙しい忙しいと言っているが、隙をみて先週「ムンク展」を観に行って来た。結果、心の底から行ってよかったと思った。たぶん、ムンク好きだわ。

展示は100パーセントムンクの作品(すごいよね!)。
ムンクが同じモチーフを繰り返し描く理由、連なる作品群を揃えてきていること、そして「叫び」。展示の仕方がとてもよく、こんな展覧会が本国以外でできるってものすごい幸せだと思った。そもそもムンクの作品のほとんどがオスロにあるからできたことか。

「叫び」にこんなにも感動するとは正直予想していなかった。あの人が叫んでいるのではなく、自然の脅威(=叫び)に耳を塞いでいるという話はよくある誤解ではあるけれども、ものすごい夕焼けを見たときに感じる得体の知れない「恐怖」や「不安」の感情、そうかあれのことか!と、個人的にはものすごくわかった気がした。ムンクの絵って、実はものすごくわかりやすい感情表現なんだということが、一連の展示を見ていてわかった。そして、案外幸せそうだと思った。

特に好きだったのは、「生命のダンス」と「太陽」。ハチミツとクローバーではぐちゃんが見ていた「ムーンライト」は今回は無くて残念。でも例の水面に映る月のモチーフはなんども見た。

ハチクロでムンクの話が出てくる8巻は実は特にお気に入りの巻。大人の恋愛の巻なんですよね……
推測だけど、きっと羽海野先生自身がムンク好きなんだろうな。描く以外の方法を知らない、描かずにはいられないというムンクの言葉は、はぐちゃんにも重なる。例の修ちゃんの「境目」って、このムンクと「卵を落としたおうどん」の話なのかなって最近急に思ったのだ。
恋愛、というか誰かを好きになるきっかけって、そんな風に静かにやってくるものよね。若いうちはわからなかったけど。
そうやって思い出して再読したら、もともと大好物な真山と理花さんの話と、動き出した野宮さんと山田さんの関係に悶絶した。

あー、楽しいな30代(笑)

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