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『ぼくらの仮説が世界をつくる』/佐渡島庸平

 こんにちは。こばやしゆなです^^最近は暖かくなりつつあり、桜がちらほらと咲き始めましたね🌸さて!!今回は、株式会社コルク代表取締役の佐渡島庸平さんの本の書評を書いていきたいと思います!

佐渡島庸平さんとは

 現在、株式会社コルク代表取締役社長であり、編集者として活躍しています。大学卒業後、講談社に入社しました。

「バガボンド」のサブ担当をつとめ、2003年に立ち上げた三田紀房「ドラゴン桜」や小山宙哉「宇宙兄弟」にも携わっていました。講談社を退社し、現在のコルク社を創業しました。現在、インターネット時代のエンターテイメントのあり方を模索し続けています。

「仮説・検証」が間違っているかも!?

 初めに「仮説を立てる」ことの本当の意味について語っています。私達の間でも「仮説・検証が大切」という事や、「PDCA」という言葉はよく聞きますよね。佐渡島さん自身も編集者として「仮説・検証」という作業はかなり行ってきました。

 しかし、ここで大きなミスを起こしてしてしまう人が現れます。「仮説・検証」ではなく、リスクを減らすために「情報→仮説」と言う方法をとってしまう人が現れるのです。

多くの人は重要な決断を迫られたときに、できるだけたくさんの情報を集めて、それから仮説を導くと思います。でも、そうしていると新しいことは何も生まれません。

このように、過去のモノ(数字や結果)に囚われてしまっては前に何も進まないということを言いたいのではないのでしょうか。

 佐渡島さんは、「過去の数字を集めてきても、新しいことはできません。」と教えてくれました。私は、目に見えないモノ・前例のないモノを自分の手で見つけることは気持ちの良いことだと思います。

なので、新しいことをするときは、「情報→仮説」ではなく「仮説・検証」が大切であり、楽しみながら「仮説・検証」をすることが大切だと言うことを教えてくれました。「宇宙兄弟」が国を超える漫画になったのは、このおかげかもしれませんね。

「めんどくさい」で世界は変わる

 世界では変化しているものが多く存在します。例えば、紙幣が電子マネーやビットコインになることや本が電子書籍になった事、沢山あります。

めったに変わらなかった感覚が、10年ほどで大きく変化するような時代

と、佐渡島さんは述べています。

 私は、佐渡島さんが私達に本で伝えたかった事の中から「めんどくさい」と言う言葉に着目したいと思います。

 今はますます色んなものが便利になっています。しかし、その便利さに慣れてしまい、更に便利さを求める私達がいます。スマホも初めての頃は便利だと感じるでしょう。

 しかし、それに慣れてくると「今のはめんどくさいから、最新の機種に変えたい」などと言いたくなる時がありますよね。その「めんどくさい」を元にスマホやアプリや掃除機などは進化していっているのです。つまり、そのようにして世界は変わっていくのです。

居場所を見つける大切さ

 みなさんも学校・サークルや会社での居場所を見つけることは大切ですよね?この本では「人生における居場所の大切さ」について書いています。音楽や好きな著者が同じだと、その人と通ずるものを感じたことがあると思います。それを「作品というのは、アイデンティティとすごく結びついていることが多い」と言っています。

 私も、好きな食べ物が同じ友人より、好きな音楽のアーティストが同じなだけで何か共通点を他に探したくなり、一気に親近感が湧きます。

 それと同じで、佐渡島さんはネット空間の中に漫画ファンが集う「喫茶店」という居心地のいい空間をどのように作るかを考えているそうです。

バイアスから自由になれ

 何かを決断するとき、「自分の感情」を頼りにして決めたことはありませんか?

上手く行っていない時は、何も見てもマイナスに捉えてしまい、調子がいいときには、気が大きくなって誤った判断をしてしまう。

と、述べています。自分の感情を頼りに決断してしまうと大きな決断をする時、失敗してしまう可能性があるということです。

 このようなことを避けるために、まずは自分を「宇宙人視点」になること。つまり、自分をある程度「客観視」することで、感情への影響を考慮することができ、最善な判断が出来るのです。これが、「自分の感情を信じない」ための「バイアスから自由になれ」ということです。

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