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【東京〜枕崎 新幹線を使わずJR在来線乗り継ぎの旅 5日目】 〜JR最南端の駅 西大山 そしてゴールの枕崎へ〜

皆様こんにちは。3月17日日曜日、旅は5日目です。4日目の記事はこちらからどうぞ。

旅の様子を書く前にちょっとだけ別の話題を。今までハートマーク?を押したときの反応を設定してなかったみたいなので、新しく設定しました。押していただくと、私がこれまでの一人旅で撮影したきれいな風景の写真が表示されるようになってます(2パターンだけですが)。もし記事が気に入っていただけたら押してみてください。私もちょっと喜びます。

ちなみに最初に投稿した自己紹介の記事はめっちゃ押されてるんですよね。適当に書いたんですけど気に入っていただけたらなにより。個人的にはあの文章に反応がつくなら、旅行記の方にももうちょっと反応をいただけると嬉しいのですが、いかんせん旅の内容がニッチすぎますかね。まあこれからも自己満で投稿を続けますので、気が向いたら読んでくださいね。

鹿児島中央駅からスタートし、本日はいよいよゴールの枕崎に向かいます。最果ての駅に向かうにふさわしく、天気は快晴

ではありませんでした。これまでの4日間は全く雨が降らず、ほとんど快晴だったのですが、本日の天気ははっきり言って最悪。朝から雨が振り始め、昼過ぎには土砂降りの雨になるとのこと。ホテルから鹿児島中央駅まで歩いて向かおうとしたのですが、途中で靴下が濡れてきてしまったので、市電に乗って駅まで向かいました。足が冷たい… ただ同じホテルに2連泊するためキャリーケースを部屋に置いて出てきたので、荷物がずぶ濡れになることは避けられました。ラッキー。

いやラッキーじゃないわ。荷物を置いてきたせいで、替えの靴下がありません。今日一日濡れた靴下で歩かないといけない…  ホテルに戻りたいところですが、そうすると列車に乗り遅れるので、諦めて旅は続行します。奥のホームにはJR九州が力を入れるD&S列車の一つ「指宿の玉手箱」号が停車していました。

使用車両はキハ47

17本目 鹿児島中央10:02発→西大山11:54着
普通 枕崎行き(1333D)

鹿児島中央からは指宿枕崎線の列車に乗ります。有名温泉地である指宿までは列車の需要が高く、1時間に2~3本は出ているのですが、終点の枕崎までの列車は2時間に1本程度。お客さんも指宿から先はかなり少なくなります。この列車に乗って一気にゴールの枕崎へ向かってもいいのですが、途中駅にJR最南端の駅である西大山駅があります。そこで途中下車してから、枕崎に向かいたいと思います。実は枕崎は最南端の駅ではないんです。最南端の始発・終着駅ではあるんですけどね。ちなみに最南端というのは、JRや普通鉄道の駅としてという話です。鉄道全体の話になると、最南端は沖縄県のゆいレールの駅になります。

鹿児島湾の海岸線沿いの景色は晴れていれば見事。晴れていれば。

あー雨かあ。晴れていれば景色いいんだろうなー。ネットで晴れている時の車窓を検索すると、それはそれは美しい車窓の写真がたくさん出てきました。やはり晴れている時に乗りたかった。ここまでずっと晴れていたのもあり、この天気はショックが大きすぎます。

1時間ほどで指宿に到着

有名観光地である指宿に到着。ここでお客さんが大量に降ります。外国人観光客も大勢降りました。砂風呂を体験していきたいところですが、列車の本数がこの先かなり減りますので、行程上断念。列車はJR最南端の駅である西大山にどんどん近づくのですが、ここであることに気が付きます。あれ、雨弱くなってない?

天気予報ではお昼にかけて土砂降りの雨が降るとの予報だったのですが、雲こそ広がっているものの、そこまで雨が強まってません。少しだけ神様が味方してくれているようです。

鹿児島中央から2時間ほどで、列車はJR最南端の駅である西大山駅に到着。なんと!なんと!雨が降っていない!!! これは昨日宮崎神宮に参拝したおかげでしょうか。駅に到着する直前まで弱いながらも雨が降っていて、さすがに止むことはないなと思っていたのですが、駅の到着に合わせて雨雲が退いてくれました。開聞岳も山頂こそ雲で隠れてますが、ちゃんと見えています。

写真撮影タイムのため、列車はここで2分停車します。乗客は一瞬で写真を撮って車内に戻らないといけません。この後の列車は2時間後ですからね。途中下車する人はほとんどいません。まあ私は降りますけど。

この駅には駐車場も併設されており、列車の到着に合わせてこの駅に車で来る人もたくさんいます。最南端の駅+列車の写真を撮ろうとする人で、駅は大混雑。

車で来た観光客とともに、列車の発車を見守ります。重低音のエンジン音を響かせながら、列車は西大山を出ていきました。

列車がいなくなると、車で来た観光客は続々といなくなります。この駅に列車で来て途中下車したのは、私を含めて3組ぐらいでした。

人が少なくなってから、駅の写真を撮りまくります。やっぱり列車でこの地に来れたということが嬉しい。遠く離れた地から目の前にある2本のレールをずっと使って来ることができたということに感動を覚えます。

駅前にはちょっとしたお土産屋があります。乗車証明書を販売していたので購入。110円。他にも焼き芋やアイス、ジェラートなどの食べ物も売っています。

次の列車まで2時間もありますので、周辺を散歩してみることに。駅から徒歩1分くらいの場所に、踏切が設置されています。多分ですが、日本で一番南にある踏切だと思います。

本当は18きっぷのポスターを撮影した場所に行ってみたかったのですが、徒歩で30分くらいかかるのと、雨が強くなってきたので諦めました。他に見るところはないので、駅前のお土産屋で雨宿りしながら時間を潰します。

雨は徐々に強くなっていきます。止む気配は全くありません。写真だと分かりづらいかもしれませんが、土砂降りという感じ。さっき止んでいたのは奇跡なんだなと思いました。

2時間ほど経ち、再び枕崎行きの列車が到着。引き続き土砂降りの雨が降る中、列車に乗り込みます。

使用車両はキハ47

18本目 西大山13:47発→枕崎14:49着
普通 枕崎行き(1337D)

大宮から長い時間をかけてゴール枕崎を目指してきましたが、この列車がいよいよ最後の列車。枕崎線は決して乗り心地の良い列車ではありません。地方のローカル線あるあるですが、保線状況が都心の列車に比べてあまり良くありませんから、左右はもちろん上下にもかなり揺れます。車両も古く、列車の揺れがダイレクトに体に伝わります。気動車ですからエンジンの音も大きい。しかしそれら全ての要素が、最果ての駅を目指すにあたってはプラスになります。少しづつしかし着実にゴールへと近づいているということを、深く身に刻んでくれるのです。

キハ47の車内。雨が降り頻る中、列車は枕崎に近づきます。

ゴールに着くという高揚感、5日に及んだ乗り継ぎの旅が終わる寂しさ、それらが混じってなんだか変な気持ちになりながら、列車は枕崎に到着しました。3月13日に大宮を出発してから103時間46分。18本の列車を乗り継いで、ようやくたどり着くことができました。

枕崎まで乗車したのは全部で15人ほど。ほとんどが観光客でした。

枕崎より先、線路は続いていません。ホームの端には車止めが設置されています。昔はここから私鉄が走っていたそうですが、かなり前に廃止されてしまいました。

ここでも奇跡的に雨がほとんど降っていない!列車に乗っている時はかなり本降りだったのですが、枕崎到着とともに弱まってくれました。ここぞとばかりに写真を撮りまくります。

枕崎駅舎は、建設資金のほとんどが寄付金によって賄われ、建設に至ったそう。木のいい香りがする駅舎です。

観光案内所近くには灯台を模したモニュメントがある

枕崎駅周辺はそこまで栄えてはいません。歩いて2分ぐらいのところに観光案内所があったので入ってみました。ここでは西大山駅と同じようなデザインの到達証明証を販売しています。1枚200円。案内所の方におすすめされて、地元の職人が手作りしたキーホルダーも買っちゃいました。1個800円。

西大山の証明書と似たようなデザインだが、発行元は異なる

またここには駅のスタンプや、旅行者が自由に書ける思い出ノートが置いてあります。直近だと西園寺さんという鉄道系YouTuberがここに訪れていて、メッセージが書かれていましたね。私も来訪記念にメッセージを残しました。

案内所の方がすごく良い方で、色々とお話しさせていただきました。その中で近くのスーパーに売っているカツオの刺身をおすすめされたので買ってみることに。歩いて1分ぐらいのところにスーパーはあります。

ぶえん鰹ってなんだという話ですが、私が説明するよりも詳しい説明がこのホームページに載ってますから、こちらからどうぞ。(すごく文字化けしてますが、サイトには飛べるはずです)

全然くさみがなくて、さっぱりとした味です。九州の醤油って甘いんですけど、その甘い醤油とも合っていて、美味しかった。

14:49に枕崎に到着したキハ47は、折り返し15:54発の鹿児島中央行きになります。これに乗って、鹿児島中央まで戻ります。枕崎での滞在時間は1時間ほど取ることができました。いやー楽しかったし感動しました。天気はちょっと残念でしたけど、それも含めて忘れられない訪問になったと思います。乗り鉄の身である限り、必ずまたこの地に来ると思いますから、次来たときは晴れていることを願いたいですね。次は「稚内から枕崎まで日本縦断の旅」とかを計画して来たいなー。

帰りの列車でもまた西大山を通るわけですが、これまた大量の観光客がホームで写真を撮っていました。観光バスが止まっていたので、団体旅行でしょうか。団体旅行でこの駅に来るってことは、相当有名な観光地になっているということでしょうね。でも車やバスで来られてしまうと、JR九州には1円の収入にもならないわけで、どうにかならんのかとはちょっと思います。指宿枕崎線も、指宿から先の線区は赤字でしょうから、この駅を末長く残すためにも、個人的には鉄道を使って来てほしいなと思います。

終わった感を出すために差し込んでみました

ということで、「東京〜枕崎 新幹線を使わずJR在来線乗り継ぎの旅」は以上で終了となります。実は旅行としては全部で7日間なのですが、1日の様子を事細かに書くという作業はここまでにしようかと思います。この後2日間はそこまで大した観光をしてないので。ただこの後私は人生初のフェリーに乗ったのですが、その様子だけは記事に書いて出そうかなと思います。お楽しみに。

ここまで見てもらった皆様、本当にありがとうございます。今回noteを書きながら旅行をするというのが初めてだったわけですが、個人的にはやってよかったなと感じています。こうした鉄道乗り継ぎの旅は、乗り鉄の私にとってとても楽しいわけですが、正直少し暇になるのも確かです。しかし今回はnoteを書くという仕事ができたおかげで、メリハリのあるいい旅行ができたと思います。今後もこうした旅の際には旅を楽しみつつ、noteで発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

最後に枕崎までの旅でかかった費用について書いて終わろうと思います。

使用済みの切符は、枕崎にて運転手さんに頼んで持ち帰らせてもらいました。

今回は大宮から枕崎までの片道乗車券を買って、5日間で使い切りました。片道学割適用で、16100円。学割は乗車券が2割引になりますから、学割じゃない場合は2万円程度だと思います。

新宿から塩尻まで乗車した特急あずさは、JREポイント特典での乗車につき、特急券はチケットレスなので写真にはありません。

これに加えて特急に合計で7回乗りました。写真にある特急券の料金の合計が13280円。特急あずさにはJREポイント特典チケットにて、1920JREポイントで乗車しました。ちなみに普通に買うと2550円です。この金額を合わせると15830円。学割適用の乗車券と合わせると31930円となりました。

これに加えて、宿泊料金が4泊で21929円、食費が枕崎までで16337円かかりました。合計すると70196円。これ以外に細かいお茶などのお金は計算できてないと思うので、正確な金額ではありませんが、まあざっくりと7万5千円くらいあればこんな旅行ができます。もっとも、今回の旅行ではリッチに朝食バイキングを頼むなど、食費にかなりのお金をかけていますから、そこら辺をケチればもっと安く済むんじゃないでしょうか。

それではこの記事はこの辺で。長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。近いうちに出す予定のフェリーの記事もお楽しみに。では。


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