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チャンスをつくるということ。

私の大好きな化粧品のひとつにエリザベスアーデンの
「エイトアワークリーム」というものがある。
8時間で肌荒れと、さよならできる魔法のクリームだ。
クリームといっても、使用感はおそろしくベタベタだし、
香りも生薬の香りがする。

でも、8時間でいい。
8時間で、憂鬱な肌荒れとはおさらばできる。



『ヘレナとエリザベス 世界の女性史を塗り替えた、二人の天才企業家の生涯』

エキサイティングな本。

20世紀を代表する女性美容家同士の、美容産業マーケティングの戦い。


ヘレナとエリザベス

ヘレナとは、ヘレナルビンスタインのこと。
エリザベスとは、エリザベスアーデンのこと。

この二人を知らずに美容の仕事はできない。といっても過言ではないと思う。

おすすめ本かというと、とりあえず体力のある時にはおすすめ本。
途中、ものすごく疲れる。
途中、すごくやる気をもらえる。
途中、一緒に働いてなくてよかったと思う。
途中、化粧品会社に疑いをもつ。
途中、化粧品のもつパワーを再認識する。
結局、すごい。


ブロードウェイのミュージカルの題材にもなる偉大な二人の女性。

美しくありたい女性の気持ちはもちろんだけど、
野心とか、賢さとか、ずるさとか、弱さとか
人間の中にある女性的要素を、
すべてを使いつくしているように感じる。

第二次世界大戦でも、業界で戦い続けたヘレナとアーデン。
そして時代は、
戦後の美容業界の壮絶な戦い、レブロンやマックスファクターが登場し
時代はエスティローダへ進んでいく。

歴史に学ぶ、過去の人に学ぶ。
おそらく現状打破の方法は、歴史の中に答えが書いてある。


なにより、63歳のヘレナ・ルビンスタインの写真。
美しすぎて衝撃。

結局、化粧品を信じる。

『ヘレナとエリザベス 世界の女性史を塗り替えた、二人の天才企業家の生涯』より




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