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今日の美の教養

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アート、音楽、街、人、旅 私が出会った 「美の感度を高める教養の備忘録」
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記事一覧

深圳に行ってきた(中国)

香港に行ったついでに、電車で深圳に行ってみました。 「スマートシティ」が見てみたい!とずっと思っていました。 ならば絶対ウィチャットでしょうということで、見てみると私のウィチャットは、ログインしない間にロックがかかっていました。 復活させたけど、中国籍ではない私はウィチャットペイは使えないらしく、 残念ながら深圳では、普通に現金払いでした。 香港から午前中に移動して、香港出国まではスムーズでした。 中国への入国。これが大変だったのです。 パスポートコントロールで、2,30分

コスモプロフ(香港)

ようやく海外の展示会に行ける日が復活してうれしいです。 香港と上海の美容展示会は、いつも楽しみにしています。 私の若いころは日本も活気があって、日本の美容展示会もワクワクがありましたが、やはり展示会は勢いがある国で見ておきたいと思っています。 コロナ後、世界の美容はどうなっているのでしょう? SDGsとか、ジェンダレスとか、オーガニック?そんな予想をしていました。 日本にいると、最近はそういった情報にあふれているので、香港の展示会でもそういうものが多いのかなと予測していま

南の島で日焼けを味わう日まで

3年ぶりに夏休みをとりました。 日本の夏が終わったタイミングで、南の島へ向かいました。 リゾート地に行くと、毎回思うことがあります。 「私、顔も体も日焼けしても別に構わないんだけどなあ」 私は、化粧品の仕事をしているので《美白》とか《白い肌》という日本人の肌概念と共に生きざる得ないので、顔・デコルテは日焼けすることはないですが、体は日焼けしてOKにしています。 私個人は、美白に興味はゼロという変わった日本人です。 顔は日焼けせず、体は日焼けOKとすると、日焼け止めを塗る

脳疲労とめがね選び

コロナでリモートワークの波が押し寄せていた頃は、まだ会社員もやっていました。 基本昼間は会社員、夜はweb編集の仕事をしてきた私は、朝から深夜までパソコンを見続けると、目の疲れはもちろん、脳疲労が溜まりすぎて頭の中にモヤがかかったようでした。 その時、出会ったのはドイツマイスターの めがねでした。 そのめがねは、普通のめがねではなく、両眼視という左右の見え方の差異を調整するものでした。 以前、この両眼視用のめがねを幼い頃からかけていたという女性にお会いしたことがあり、話に

名探偵ポアロとヴェネチア

お休みの日、映画を観に行きました。 私は、アガサクリスティが大好きで、クリスティ文庫の100巻もほぼコレクションにありますし、電子書籍にも小説が入っています。 天才プロットは何度読んでも、楽しめます。 人間心理の勉強にもなるし、毒薬の知識も?! 私の人生の教科書です。 やはりイギリス人ですよね、植物の毒を学ぶならアガサクリスティを読むべき。 映画の内容はネタバレになってしまうので感想は書きませんが、 舞台は1947年のイタリアのヴェネチア。 ヴェネチアって、いつの時代から

思い出の曲は何ですか

私の週末はアマオケの日。 9月は2つ演奏会があり、先日1つ終わりました。 演奏会の後、お越しいただいていたお客様から 帰りにお声がけいただくことがあります。 先日も、ホールを出たあとにお客様にお声をかけていただき、 駅までの帰り道をご一緒しました。 その方は年配の方でしたが、昔からクラシック音楽を聴いて育ったので 聴くと懐かしいとおしゃっていました。 小さいころラジオから流れる音楽の思い出がよみがえるそうです。 以前は都内までコンサートにでかけていたが、お歳を召して都内ま

ワインからのメッセージ

先日、たまたま立ち寄ったワインショップ。 そこでは、いくつかの種類を飲めるようになっていました。 銘柄指定でワインをグラスでオーダーできると、出会えるワインの幅が広がって嬉しいです。 とはいえ、私はワインに詳しいわけではないので たまに、こういったグラスで飲めるお店に行っては、 色々説明をしてもらいながら飲んでみています。 おかげで、少しだけワインに合わせたい味覚のイメージが浮かぶようになってきました。 この日立ち寄ったワインショップは、他のところとはプライスカードの説明

アジアがひとつになる

平日の夕方、新宿の京王線ホームはものすごく混雑していて、気が遠くなりそうでした。 向かう先は、「アジアユースオーケストラ」の東京公演。 東京オペラシティホールでした。 香港観光局から招待チケットをいただいたのです。 おかげで、前回の藝大のオーケストラに続き、今回も若い才能溢れる演奏を聴くことができて、すごく刺激的です。 この日のプログラム グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919版) マーラー:交響曲第4番 みなさんの姿

大塚国際美術館に感謝

世界の名画が全部観られる徳島の大塚国際美術館へ行きました。 私にとってここは、今までの人生の反省とともに、これからどう生きるかを考える場所でした。 芸術は好きなので、国内外で美術館には若いころから行っていたのですが、今になって思うと、もう少しちゃんと勉強してから観る(見る)べきだったと後悔しています。 絵画もそうですし、歴史のある場所、遺跡、いろいろ。 そのものの知識があれば、もっと観る(見る)べきものがあったのだと今はわかります。 あの日の美術展でしか観ることができなかっ

追憶のリフトアップクリーム

「小顔になりたい」 いつの時代も変わらぬ女性の希望なのだろうか? それも、若い時もそう思っていたし、歳をとった今もそう思うとは 小顔の価値ってどれほどなのでしょう。 そういえば、あまりアジア以外では「小顔になりたい」なんて聞かないななんていうことを考えていました。 私がなぜそんなことを考えたかというと、 電車の広告で、美容整形で顔の脂肪吸引の広告を目にしたかと思えば、 視線を移したスマホの中の記事に『ロスタロット』の文字を目にしたからです。 『ロスタロット』といえば、塗れ

ピカソとシャネル

私は1920年代ごろの文化やアートに、とても惹かれます。 ヨーロッパ、アメリカ、日本。 美術館や何かの企画で、この時代の芸術に触れられる機会があれば足を運ぶことが多いですが、その時に見つけた面白いものをご紹介しようと思います。 私はその日ミュージアムショップで、あるDVDを手に取りました。 そして、1秒も迷うことなく「買い」でした。 パリ・オペラ座のバレエのDVDです。 表紙には、《´20年代のモダニズムとバレエの融合。ピカソ没後20年にパリ・オペラ座が再現》と、書かれて

勇気がなくて買えなかったもの(トルコ)

AGA/FAGAクリニックとのお仕事で教えていただいたのは、薄毛についてのお悩みは現在では薬でかなり良くなるそうです。 毎月お薬を飲むだけですが、薬は抜け毛予防+発毛+育毛すべてを網羅できるように飲むことが秘訣のようです。 髪の毛は周期で、生え変わっていますが一生のうちで回数は決まっているらしく、一般的な周期よりも早いサイクルで抜けてしまうと、回数制限が終わって、新しい髪の毛に生え変わらないらしいです。 今は、オンラインでも薬を処方してもらえますし、薬の価格も美容院に行くぐ

「美」を国家プロジェクトにする意味(ルーマニア)

私はかつて『ジェロビタール』(GERO(老い)VITAL(生命力))という化粧品と仕事で出会いました。 幾度か研修を受けて、その化粧品を学びました。 それはルーマニア発祥の化粧品で、聞けば聞くほど興味深い ルーマニアの“秘密”の美容の歴史がありました。 社会主義時代(1945-1989)のルーマニアでは 美を国家プロジェクトとして取り組んでおり、 老人病学と加齢学の母といわれた故アナ・アスラン博士がジェロビタールの開発にあたったのでした。 私が当時とても興味をもったのは

人生で最初に描いた絵覚えていますか?

「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」アーティゾン美術館 20世紀美術の主要な動向である抽象絵画の歴史をたどる展覧会で、抽象絵画の発生から1960年代ごろまでの展開、フランスを中心とするヨーロッパ、アメリカ、そして日本の動向を展示している。 抽象絵画好きですか? 私は、最近好きになったみたいです。 自分の絵画の好みの変化を、ずっと見ていくと心の変化がわかります。 決まった色でも形でもない、それって人間らしいなと思