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アジアがひとつになる


平日の夕方、新宿の京王線ホームはものすごく混雑していて、気が遠くなりそうでした。
向かう先は、「アジアユースオーケストラ」の東京公演。
東京オペラシティホールでした。

香港観光局から招待チケットをいただいたのです。
おかげで、前回の藝大のオーケストラに続き、今回も若い才能溢れる演奏を聴くことができて、すごく刺激的です。

100名のアジアユースオーケストラのメンバーは、中国、香港、台湾、日本、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの11カ国・地域から選出された、才能豊かな若い音楽家で構成されています。

各地での厳しいオーディションをくぐり抜け、香港での3週間のリハーサル・キャンプに続き、国際的に活躍する著名な指揮者やソリストとの3週間のツアーと、毎夏6週間の活動をしています。

アジアユースオーケストラ

この日のプログラム

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919版)
マーラー:交響曲第4番


みなさんの姿を目で観て、演奏を聴くうちに
不思議な感覚になりました。
それは、頭と心の乖離。
大人の自分と子供の心に戻った自分。

アジアユースのみなさまと私のレベルの差はさておき、
プログラムの曲は私も演奏した経験がありまして、
聴くのは最高のプログラムです。
でも・・・演奏となれば、どれもとても難しい。

大人の私は頭でわかっているのです。
この先、自分では演奏したくない難曲。
私なんかでは、テクニックはもちろん、筋力も足りない。反射神経も間に合わない。
とにかく、自分には無理ということをわかっているのです。

なのに、心の中の子供心が目を輝かせて
「わー!カッコ良すぎる。わたしも楽器出来るようになりたい!」
「この素敵な曲、演奏してみたい!」

と思っている不思議現象。
生まれて初めて楽器を演奏出来るようになりたい。という感覚になりました。

この夜の演奏を観て、聴いて魅了されなかった人は
いなかったと思うのです。
カッコ良すぎました。
憧れを持つ、子供心が目覚めるくらいに。

今回と同じメンバーで演奏するのは期間限定。
1回1回が貴重なコンサートを聴けてよかったです。
そして、音楽でアジアがひとつになっている感じがエキサイティングでした。すべての楽器の奏者のみなさま、ほんとうにすばらしい演奏をありがとうございました。






最後までお読みいただいてありがとうございました。 スキいただけるとはげみになります(^^♪