もう均質化できない私たち

中高生のころは
「一日何時間勉強してる?」
「夏季講習何個とる?」
なんて質問にも意味があった。

だいたい同じくらいの学力で、同じ学費を払ってもらっていて、同じような進路を目指しているのだから。

だけど、30歳になる私たちには、その均質化の質問は意味がない。

ライフステージがそれぞれ違うのはもちろんだけど、一見同じなステージであったって、もう見ているものは違う。

自分と同年齢の主婦の人に、「家事にどれくらい時間かけてる?」という風に質問をうけた。

平均値を出して安心したいのかなと思ったから、だいたいを答えたけど。
本当は、均質化なんてそんなことはもう出来ないんだよと、答えたかった。

子どもの有無、仕事の有無はもちろん。
世帯年収、夫の年齢、実家との距離感、スーパーへの物理的距離だって違うし、
どんな家族になっていくかのビジョンだって違うと思う。

私は極力家事の時間は減らしてるから、家事を丁寧にしたい風なその人とは、根本的に違うと思うんだけどなぁ。

もうなにもかもを均質化して、それで安心することは終わりにしないといけない。

だから、私も質問するときには気をつけないとと思う。

でも、そしたら何を話せばいいんだろう。
みんな違う中で、何て会話したら楽しいのかな?

思えばほとんどそういう会話で共感や安心を得てきたから、今から何を話すのがいいのか分からない。

だけどこのままじゃ噛み合わなくて気持ち悪いから。

お互いの今を認め合い楽しくいられる会話を、
もう均質化しなくていい会話を、私は今探し中。

#エッセイ #アラサー #主婦

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