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理学療法士の年収は上がるのか問題

どうも!こあらぶっくです🐨

関東のリハビリ専門学校で教員をしています👨‍🏫

今回はみんな気になるお金のテーマ「理学療法士の年収は上がるのか問題」について解説していきます💁🏻‍♂️

結論から言うと、現状で判断すると年収は上がりそうにありません☹️

それでは授業を始めます!着席!

全国の理学療法士の年収って?

【令和3年度 理学療法士の報酬】
平均年収:426.5万円
平均月収:29.6万円
平均賞与:71.3万円
中央値:351万円

厚生労働省

これらデータを見てどう思いましたか?
鋭い方は「平均年収と中央値が離れとるやんけ!」と言う声が聞こえてきそうですね😇

これには2つの要因が影響しています

  1. 近年、理学療法士数が増加したことで若手が多くを占めていること

  2. 45歳以上の給与水準の高い世代が平均を釣り上げている

つまり、理学療法士の年収は中央値で見るようにしましょう👀

年収の男女差を見ると、男性のほうが32万円ほど高いです!
これは結婚や出産等、キャリアの途中で一度退職する女性が多いからです🤰

ちなみに、日本の会社員の平均年収は461万円なので、他職種と比較すると年収はやや低めの位置づけですね🤦🏻‍♂️

昇給の実際は?

 

理学療法士が現場で働けるのは最短、22歳からです🙎🏻‍♂️
1年目の初任給は23万円前後、初年度年収は280〜320万円に設定されていることが多く、地域別では関東地方、分野では整形外科クリニックが高い傾向にあります☝🏻
大卒の初年度年収は250万円前後なので、働き始めの頃は同世代と比較すると年収は高いですよね!

また理学療法士の平均年収は基本的に年齢が上がるにつれて上昇します!
特に役職や管理職に就くなど、施設内でのステップが起きやすい20代後半と40代前半は上昇率が高いです⏫

でも昇給は平均3000円程と少ない職場が多く、年齢を重ねるにつれて他職種に勤務する同世代から追い抜かれると言うのが実際です😕

財務省の調査によると、理学療法士の年収は過去20年間上がっていません😔
むしろ2000年を境に下がってきており、ここ10年間は横ばいの状態が続いています⏩

「なかなか年収が上がらないなぁ」と感じている方もいるかもしれません
それは全国の理学療法士も感じていることみたいです😌

これから年収は上がるの?

 

こあらの個人的な見解ですが、ぶっちゃけ年収は今後も上がりそうにありません😳

年収が伸びない要因は以下の3つです

  1. 単価が上がらない

  2. 報酬上限がある

  3. 理学療法士数は増加傾向

単価が上がらない

リハビリの報酬は「単価×回数」で計算されます

そもそも単価とは何かというと、疾患別リハビリテーションの保険点数をつける際、提供する施設のレベル(リハビリスタッフの人数や施設の規模、設備等)に応じて区分Ⅰ〜Ⅲまで分けられます💁🏻‍♂️

区分Ⅰが最も点数が高く、点数が高い=収益が大きいということになります!

疾患別では、呼吸器🫁<廃用症候群🩻<運動器🦴<心大血管🫀<脳血管🧠の順に点数が高くなっています。

例:脳血管で区分Ⅰ の場合は1単位245点→2450円が算定

単価は診療報酬により決められており、新人がリハビリをしてもベテランがリハビリをしても同じ報酬です💰
これが昇給が少ない理由となっています😔

近年の医療費や社会保障費が増加が問題になっていますよね
ご察しの通り、診療報酬は減少傾向です!😱

報酬上限がある

リハビリは基本的に1単位20分、1日24単位、1週間108単位と上限が決められています☝🏻

では医師や看護師はどうかというと、上限はありません!
患者数を増やせれば報酬も増えるのでリハビリより年収が上がりやすい構造になっています💰

理学療法士数は増加傾向

理学療法士は毎年約1万人ほど排出されて、全国で約19万人の有資格者がいます(2021年)

10年前の2011年は約9万人であったため、10年で倍になったということです↗️
2040年には供給数が需要数の約1.5倍になるとされており、今後は就職活動が厳しくなると予測されています☹️

まとめ

今回の授業では理学療法士の年収について解説しました

結論、理学療法士の報酬体系からして年収は上がりそうにありません🙁
もし今の職場で、病院経営の改善や需要増を期待して昇給・賞与を期待している方がいるとしたらそれは楽観的と言えるでしょう☝🏻

しかしこあらの視聴者さんはこんな記事を読んでいるくらいですから、行動力のある人です✊🏻

では理学療法士が年収を上げるにはどうしたらいいか?
次回の記事で解説していきます🐨

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