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話しことばの発達_小さな種通信③

こんにちは、言語聴覚士&元保育士&子育て母のまりこです。

ご覧いただき、ありがとうございます。

色とりどりのお花が正に咲き誇る、そんな春になりましたね。
子ども達のおしゃべりの発達も、色や形が様々なお花のようです。愛しかったり、心配になったり、子育ての大きなテーマの一つですね。今回は、一般的な話しことばの発達の原則を3つ、まとめました。

なお、今回の参考文献は以下の3冊です。どれも大変勉強になる本で、お勧めです!特に中川信子先生と、佐竹先生・東川先生の本は一般の方向けなので、イラストも豊富で眺めているだけでも、子育てや保育の参考になるかと思います。

1.中川信子「0〜4歳 ことばと心を豊かに育てる 子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ」株式会社PHP研究所、2014年
2.大伴潔、林安紀子、橋本創一 「言語・コミュニケーション発達の理解と支援ーーLCスケールを活用したアプローチ」学苑社、2019年
3. 佐竹恒夫、東川健監修 「発達障がいと子育てを考える本②はじめてみよう ことばの療育」 ミネルヴァ書房、2010年


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1.ことばは、表現・理解・コミュニケーション意欲に分けられる ※参考文献1

3要素:ことばの発達

ことばは、水を貯めたじょうろを傾けて、花に水をかける様子に似ています。ことばも、頭の中にことばの理解が貯まり、伝える意欲が原動力になって、表現(おしゃべり等)が出ます。
また、それぞれの要素同士は互いに成長を助け合っているのです。


2.発達には、大まかな決まった順序がある ※参考文献2,3


①今のステップを充実させると、基礎が固まり、
次の段階に進む力が養われる ※参考文献3。

順序性:ことばの発達

 飛び級せず、一つ一つの段階を深めることが大切です!

 ※2語文=「くっく ある」など
 ※3語文=「赤の 帽子 とって」など

3.話しことばの発達は、個人差や個性がとても大きい階段のよう ※参考文献3

・緑の階段 → 育児書等にある発達の目安
・黒線   → あるお子さんの発達

個人差:ことばの発達 のコピー

時期によって目安より早いこともあれば、ゆっくりなこともあり得ます。

どの段階、どんなペースでも、今のその子に合った関わりを試行錯誤することが、何よりもその子の発達を支えることになります※参考文献2。


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お読みいただき、ありがとうございました!

今回は、以下の三点、

1.ことばは、表現・理解・コミュニケーション意欲に分けられる
2.発達には、大まかな決まった順序がある
3.話しことばの発達は、個人差や個性がとても大きい階段のよう

についてご紹介しました。



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次回のテーマは、「ことばの遅れ」の予定です。

月に一回の更新なので遅々として進みませんが、これからもこつこつ続けます…!

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