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中華SFアンソロ『時のきざはし』より 『鯨座を見た人』

▽前回

■糖匪(タンフェイ)『鯨座を見た人』

 とても幻想的な世界を見せてくれる作品でした。七夕に読むと、夜空の星一つ一つが違うものなのだなと、少し違った気持ちで見上げられます。鯨座の幻想的な景色に、主人公の貧しい暮らしや真実をだれにも信じてもらえなかった父の凄惨な最期が重い雰囲気を出しています。ラスト、父からの贈り物の意味に主人公の娘が気が付くシーンは感動的です。

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