Koala

とある田舎で日常生活からヒントを得ながら書いてます(^-^)誰かの心に残るものがあれば…

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とある田舎で日常生活からヒントを得ながら書いてます(^-^)誰かの心に残るものがあれば嬉しいです。  まだまだ勉強中... ショート文で連載してます☆ アイコンは X→@reppp_art様です!   作品掲載サイト ●note ●アルファポリス ●カクヨム

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  • 〔小説〕ヒトリゴト~幸来(サラ)の読書暮らし~

    30代。のんびりマイペースで過ごせる一人暮らし中の幸来(サラ)。 仕事をしながらも充実したプライベートを求める本が好きなフリー女子。(女子と言わせてほしい...) 何気ない本に繋がる日常生活。 共感!疑問?発見!?を!!!

  • 〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~

    Koalaの初!完結作品です。 連載短編作品になっています。 頭に浮かぶまま記しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なぜ、人には言えない心の内を 通りすがりの猫に話してしまうんだろう... 広い世界の中で、どれだけの人と出会い、 言葉を交わし、その人の正直な心を知ることができるんだろう... とある町をうろつく1匹の三毛猫。 その飼い主である萩野雫(ハギノシズク)は、文房具会社の事務をしている。 誰にも話せない悩みや愚痴を通りすがりの三毛猫にこぼす町の人々。 誰にも(猫以外)話していないはずなのに、ある日そのお返事がポストに届く... 人の心を、1匹の猫[オンプ]が受け止め、 綴り屋[雫]が綴り、繋ぐ、密かな密かな物語。 ※他サイトにも掲載中です

最近の記事

〔小説〕ヒトリゴト~幸来(サラ)の読書暮らし~ 1 目指せ!オシャレ料理女子。

第1話 目指せ!オシャレ料理女子。 オシャレ女子。 観葉植物が飾ってあって クロスなんか敷いてあるテーブルに オシャレな食器が並んで手作りお菓子... 平々凡々な日常を求める 32歳の幸来《サラ》は ちょっと生活充実してます感のある SNS投稿に何度も憧れて 何度も挫折する。 挫折してからの切り替えも慣れたもので 懲りずに挑戦する自分にも(はいはい、また始まった)と客観的な感情を毎回抱く。 一体どんな時間の使い方をしたら こんな暮らしができるのか全くもって分からない。

    • 1📕 今さら自己紹介&「猫便り~綴り屋 雫~」について。

      今さら自己紹介。 はじめまして。 とある田舎で仕事をしながら、小説らしきものに挑戦しているKoala🐨と申します。 Koalaの由来は、命名の際に机の上にあの有名なコアラのお菓子があったから… 名前が印字されているそのお菓子を買って、食べる前にティッシュに並べて、身近な人の名前を発掘するのにハマってた時期があったのです。 友人から「やってみたら?」と言ってもらい、「恥をかいてなんぼ!」と思い投稿サイトに少しずつ投稿し始めました。 ちなみにアイコンは、その友人が描いてくれ

      • 〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 0【完結】

        番外編 エピソード0 虹色の五線譜。【完結】 丸っこい3色毛玉(というよりは、毛糸にも見えてきたが)のようなモフモフしたものが、クリクリ小刻みに揺れながら今日もとある町を歩いている。 町をブラつく1匹の三毛猫。 首には焦げ茶色の革でできた首輪にゴールドの音符♪の形の鈴がくっついている。 名前はその首輪が示すまま音符《オンプ》。 その飼い主は、文房具会社の事務をしている萩野雫《ハギノシズク》。 職場ではそつなく仕事をこなし、ほどよく同僚や先輩ともコミュニケーションをとり、

        • 〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 5

          番外編 エピソード5 贈り物が届いた日。 【興梠翼(コオロギツバサ) 29歳】 栞書店 店長。 この肩書きを名札に示して仕事を行う。 ヤンキー映画のパッケージだったら端っこに顔半分くらい写り込むような、青春学園漫画だったら1話の主人公が登校時に語る辺りの背景にひっそり、時代劇なら店の種類も分からない何かの店の暖簾を下げる村人...くらいの立ち位置でいたいと思いながら仕事をしてきた。 だけど今は違う。 トラブルが起きれば駆け寄っていくし、場合によっては謝罪する。もちろん

        〔小説〕ヒトリゴト~幸来(サラ)の読書暮らし~ 1 目指せ!オシャレ料理女子。

        • 1📕 今さら自己紹介&「猫便り~綴り屋 雫~」について。

        • 〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 0【完結】

        • 〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 5

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        • 〔小説〕ヒトリゴト~幸来(サラ)の読書暮らし~
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          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 4

          番外編 エピソード4 スペシャルなハンバーグになった日。 【田中美千留(タナカミチル) 31歳】 何かが足りない... 料理本のディスプレイを見ながら物足りなさを感じる。 お弁当、作り置き、お菓子に洋食、和食の本。まぁまぁ網羅していると思う。でも、何かが... 通い慣れた書店にパートで就職してから初めてディスプレイを任された。明日は店休日なので、入れ替えにより一時的に本が散乱しているこのスペースを今日はこのままにして帰宅する予定だ。 同僚と言って良いものか、仕事でも

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 4

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 3

          番外編 エピソード3 サラリーマンのペンが走った日。 【上条司(カミジョウツカサ) 35歳】 仕事が楽しい。 「あと少し頑張れ」と、少し前の自分に教えてあげたい。 楽しい、もっと頑張りたい、どうすればもっとできるのか... 仕事にたいしてそんな考えが出てくるとは思っていなかった。 ほどよい営業成績、ほどよいお客様との交流、特に昇進を目指すわけでもなく1ヶ月働いてお給料が入ればそれで良い。と、自分に言い聞かせながら1日1日を過ごしていた。お店への納品は、空いたスペースをと

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 3

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 2

          番外編 エピソード2 女子高生の未来が焼き上がった日。 【牧野瑠衣(マキノルイ) 16歳】 目の前をしっぽが長いトラ猫が横切った。 (あの猫はしっぽが団子みたいだったな...) いつか話を聞いてくれた三毛猫を思い出す。 学校に行かず、ただただ1日を過ごしていた時に突然現れ私の呟きを聞いてくれた。その翌日からだったか、よそよそしくなっていた母と以前のように笑い合えるようになったのだった。 あれから見かけることはないが、音符マークの首輪をしていたので勝手に『おんちゃん』と

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 2

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 1

          番外編 エピソード1 頑固者の花が開いた日。 【中川一雄(ナカガワカズオ) 72歳】 庭に植えられたチューリップが満開になった。土から芽が顔をだし、日の光と対面したばかりの頃は柵が自分の存在を主張し、なにかが伸びてきていることなど気付かないほどだった。 等間隔に植えられた球根が満開となった今、自分の庭であるはずがどこか違う公園にでも来たような光景が広がっている。 長年連れ添った妻が亡くなった。 今思うと、"連れ添った"ではなく、"連れ添ってくれていた"のだった。 自分

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 番外編 1

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 7 エピローグ

          第7話 エピローグ 今日は日曜日。文房具会社の事務は休みだ。 萩野雫《ハギノシズク》は、もう1つの仕事"綴り屋"で使う大事な便箋を仕入れるため買い物に出ていた。 文房具会社にいるなら、自分のところで仕入れては...と思われそうなので先に言っておくが、お店に行って選ぶからこそ色々なデザインと出会えるのだ。それに、職場で大量の便箋を購入したら絶対に怪しまれる。 雫は文房具を購入するときに必ず利用する、栞書店にやってきた。見知った顔もチラホラ。 レターセットコーナーに向かう。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 7 エピローグ

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 6 平凡でいたい書店員の話。 

          第6話 平凡でいたい書店員の話。 仕事帰り、萩野雫《ハギノシズク》はお気に入りのボールペンを入手するために書店へ寄っていた。 なぜ文房具会社に勤めてるのにわざわざ自分で調達するのかというと、雫にとってベストなペンは取り扱っていないからである... (じゃあ取り扱えばいいのだが、手作りで作られている木製のペンはそう簡単にはいかないのだ。ましてや、事務である雫の一存で取り扱いが決まるわけでもない。) 最近は文房具屋さんに行くよりも、書店に文房具を買いに行くという人が増えてい

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 6 平凡でいたい書店員の話。 

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 5 専業主婦に憧れていたアラサー主婦の話。 

          第5話 専業主婦に憧れていた専業主婦の話。 あっ!と思ったときには既に遅かった... パソコンフリーズからのデータ消滅... よって、文房具会社で働く萩野雫《ハギノシズク》は珍しく残業をしていた。 「なぜ途中でこまめに保存しておかなかったんだー!」と1人後悔をする。 職場の先輩である上条司《カミジョウツカサ》から情けでもらった缶コーヒーを、ほぼほぼ一気に飲みきり消え去った文書を作り直す。 そんな彼女には、綴り屋というもう一つの顔がある。相棒は三毛猫の音符(オンプ)。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 5 専業主婦に憧れていたアラサー主婦の話。 

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 4 仕事に悩むサラリーマンの話。

          第4話 仕事に悩むサラリーマンの話 文房具会社の事務をしている萩野雫《ハギノシズク》。 彼女のもう1つの仕事は、綴り屋というものだ。 その相棒は、三毛猫のオンプ。 この町のどこかでオンプが出会った誰かの独り言に目を通すことから綴り屋の仕事が今日も始まる。 いつものようにノートを出し、オンプに触れてもらう。 【上条司(カミジョウツカサ) 35歳】 「え!?」 思わず声が漏れた。 なんだかこれから悪いことをするような気持ちになったのは、彼が雫の職場の先輩だったからだ。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 4 仕事に悩むサラリーマンの話。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 3 学校の必要性を感じない高校生の話。

          第3話 学校の必要性を感じない高校生の話。 文房具会社に勤める萩野雫《ハギノシズク》。彼女には綴り屋という、もう1つの仕事がある。 今日も三毛猫オンプがこの町のどこかで出会った誰かの独り言に目を通す。 【牧野瑠衣(マキノルイ) 16歳】 「女子高生か~若い。羨ましいぞ。」 と、28歳の雫はちょっと羨ましくも感じながら、その若さで抱える独り言が気になった。 ...................... 書店に併設されたカフェのテラスにコーヒー1杯で 5時間ほど経った

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 3 学校の必要性を感じない高校生の話。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 2 頑固を辞められないおじいさんの話。

          第2話 頑固を辞められないおじいさんの話。 お風呂でさっぱりさせた肩下まである髪を自由に解放する。ウェーブがかかった髪は、仕事ではないのでまとめる必要はない。 髪は自然乾燥派だ。 (ということにしているが、ただただ面倒くさいだけだ) 木製の古い机に1冊のノートを準備する。 表紙には、アナログのイラストで猫が1匹かかれている。 「オンプ!」 名前を呼ぶと、鈴の音を鳴らしながらスルッと足元にすり寄ってきた。ピョンっと机に跳びのってノートに右の前足をチョンっとのせる。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 2 頑固を辞められないおじいさんの話。

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 1 プロローグ

          丸っこい3色毛玉のようなモフモフしたものが、クリクリ小刻みに揺れながら道を通っていく。 町をブラつく1匹の三毛猫。 首には焦げ茶色の革でできた首輪にゴールドの音符♪の形の鈴がくっついている。 名前はその首輪が示すまま音符《オンプ》。 その飼い主は、文房具会社の事務をしている萩野雫《ハギノシズク》だ。 職場ではそつなく仕事をこなし、ほどよく同僚とコミュニケーションをとり、あまり目立たないようにしている(というより、意識せずとも目立たない)。 夕方5時。従業員50人ほどの会

          〔小説〕猫便り~綴り屋 雫~ 1 プロローグ