🌎 今の日本人に必要な「豊かに生きる秘訣」が見えた⁉ ~まほろば3月レポ~
3月の「まほろば」が先日土曜に行われました。
今月は午前に茶道、午後の講義は徳永浩先生です。
今回の茶道のテーマは「おうち抹茶」。
気軽に自分でお茶を点て、自分で味わう楽しみ方を教えてもらいました。
わたしも茶道は久しぶりにお手伝いに入りましたが、お抹茶の香りが準備をしている控室の中に広がって、なんとも清々しい氣分でした。
今回は、翌日に国府宮神社の「なおい茶会」に行く予定だったので、“予行練習”のつもり(!?)で、一緒にお点前や立て方も練習させてもらいました。
お抹茶って、きちんと点てると飲んだ瞬間や後味が本当に素晴らしくて、心地が良いですね。
おうちで抹茶を点てる時も、ただ「飲む」のではなく、
器を温め、作法に則って点て、味わうと、
心が落ち着き、豊かな気持ちになり、より一層美味しいお茶が味わえるのだな、と思いました☺
このお茶の作法、所作の意味は、午後の徳永先生のお話にも関わってきます。
徳永先生は法律の仕事をしながら、さまざまな日本文化について伝える活動をしている方。
あの藤原家の血筋だそうで、事前に「まるで平安朝から抜け出してきたような人」とほかのスタッフから聞いていたのですが……
すました顔をして面白い話をする😆😆😆😆ので、終始笑いに満ちた講義となりました。
笑いが多いとはいえ、先生の話はとても奥が深い。
とくにわたしが惹かれたのは、使う言葉の品の良さ、丁寧さ、リズムについての話です。
会場でZoomや音響を担当している身としては、先生の声は“拾いにくい”音量と声質😅ではあったのですが、
それも気にならなくなるくらい、話にのめりこんでしまいました。
先生の話の中で印象に残ったことを挙げてみますね。
「これからは伝える力が大事になる」という話が出たのでが、
先生の言わんとするところは、マーケティングやビジネスなどの世界で言う「伝える力」とは一味違うように思いました。
内容とか、伝える順番とか、物理的なことではありません。
【美しい言葉】【美しい所作】で伝えること。
丁寧に、ゆっくり伝えること。
情報量とか理論的な手法ではないのですね。
丁寧にゆっくり話す人は、それだけで信頼度が上がるそうです。
そして、「伝える力」をつけるには、より多くの「ことば」を身につけること。
語彙力をつけるということなんですが、
これも熟語的な難しい言葉を知っているかどうかではありません。
例えば感情を表す日本語ならではの言い回しは数多くありますが、
それらをどれだけ使い分けられるか。
季節の移り変わりなど、自然を表す言葉をどれだけ知っているか。
このような言葉を使い分けられるようになるには、
自分自身が感じること、そして感じ方の違いが分かっていなければならない。
つまり「感性」が磨かれていないとどうにもなりません。
「分かってもらえない」「言っても伝わらない」と思っている人は、そもそも伝える力が弱いのだと、厳しいことを先生は仰っていました。
伝える力が弱くて相手に伝わらないと、自己肯定感が上がらない。
自己肯定感が上がらないと、幸せが遠のく。
となると、幸せになりたければ「伝える力」を磨く必要があるわけですが、
そのためにはまず自分の感性を磨く、感じる力を磨かなければいけないんですね。
「ことば」のことに限らず、徳永先生のお話を聴いて分かってきたのは、
「和ごころ」「和の道」などは、一見すると手間がかる、分かりくどい、効率的でないことが多い。
けれど、その手順を踏むことで養われる【精神性】が大きい、ということ。
わたしはこれまで、効率性やスピードを重視することばかり考えてきましたが、
最近になって、だんだんその考えが外れてきています😅
敢えて手間をかける、時間をかける。
そこに楽しみや成長を見いだせることが、今の時代にこそ必要な【豊かさ】かもしれないと思ったのでした。
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