エセ記者、転ぶ。

エセ記者のようにひたすら情報発信に明け暮れ、それなりに結果を出したつもりになっていたコウタロウですが、大きな方針転換をすることになります。きっかけは、チーム変更でした。新しくメンバーとなった、本質的に物事を考える先輩が、コウタロウのスタイルに疑問を呈してくれました。

疑問① :ビジョンが無いのでは? 本来であれば発信する前に、当該組織における目標や課題を考慮し、それに役立つ情報を届ける、というステップが必要なのですが、コウタロウの行動基準は「面白そうだから」(小学生レベル)。なので「この情報を発信する狙いは何?」と聞かれると「えっ 理由? 面白そうだから。。今までやってなかったし。。」となってしまう。さらに「今までやってなかった」というのが曲者で、一見新しいことをやっているように見えて、過去に検討した結果不要と判断されたケースもあるのです。ビジョン無く感覚的に動くことで、無駄な作業にも労力を費やしていたのでした。

疑問②:数を出し過ぎでは? 全体の中で、コウタロウが担当する組織のニュースが占める割合が多くなった。それが部として重点サポート対象ならば何の問題も無いのですが、そうではなかった。大多数の人にとってさほど興味の無い情報を繰り返し与えてしまうと、皆さんの心がその媒体から離れていってしまうリスクや、誤ったメッセージを伝えてしまうことにもなる。

ということで、コウタロウはエセ記者生活に終わりを告げました。ただ、自分に足りないもの(長期的なビジョンに基づく広報活動)が明確になったので、次はそれを埋めていくフェーズに入ることができました。情報に反応する速度や原稿作成のスピードが培われたのは、良かった点ですね。

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