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これからの時代を生き抜く「well-being」という考え方

こんにちは〜!アラサー関西人です。

本作で8つ目の記事になります!(前回からだいぶ間が空いてしまいました。。。)

前回の記事も自分なりにはよく書けたな〜(相変わらずの長文ですが笑)と思っているので、こちらもよければぜひご一読ください!

さて、今回もある本を読んだ上で自分なりに考えたことや感じたことを書いていきたいと思います。

突然ですが、皆さんは「well-being」という言葉を聞いたことがありますか?

言葉の意味としては「心身ともに良好な状態にあること」を意味する概念で、「幸福」と翻訳されることもあります。
(さらなる詳しい説明をすると話がもっと広がってしまうので、今回はこの辺に留めさせて頂きます。。。)

いま、日本でもこの「well-being」という考え方を取り入れる企業が、少しずつではありますが増えてきているようです。
(私が所属している会社でも、数年前から「well-being」という考え方を取り入れて徐々に浸透してきてます!)

そんな中、この「well-being」の考え方を全社を挙げて取り組み、浸透させている企業の話が聞ける本を今回は取り上げてみたいと思います。

この本は、寒天メーカー・伊那食品工業(長野県伊那市)の経営をされていた塚越寛さん(同社会長)という方が書かれた本なのですが、ご存知でしょうか?
(ちなみに僕は恥ずかしながら、この本を開くまで全く知りませんでした。。。)

この方は、伊那食品工業を48期連続で増収増益を達成させ、『年輪経営』という考え方を提唱されている有名な方で、あのトヨタ自動車の豊田章男社長や、大企業のトップが続々と教えを請いにくるほどの人物だそうです。

そして今回のこの本は、「kintone」でお馴染みのサイボウズの青野社長、それからユーグレナの出雲社長のお二人が塚越寛さんへ教えを請いに来て、対話形式で会社のことや経営のことを議論していく形で書かれてあります。

その中でも私が特に「well-being」だなと感じた内容を2点ほど書きたいと思います。

① 「いい会社とは、社員が幸せな人生を送れるようにし、社会に貢献するという経営の目的を掲げている会社である」

自分(経営者)ではなく、相手(社員)が幸せな人生を送れるようにという観点や、相手(社員)がさらにその相手(クライアント・社会・会社に関わる全ての人等)に貢献する、という他者の利益・幸せにフォーカスされている点が特徴的だと思います(他者貢献という姿勢)
そもそもですが、人間は「他者の利益・幸せに貢献ができた」と感じたときに幸福感を感じることが多い、という研究結果も出ています。(利他的な行動)
とすると、この「いい会社とは、社員が幸せな人生を送れるようにし、社会に貢献するという経営の目的を掲げている会社」は、まさに「well-being」な考え方を持っている会社だと言えると思います。

恐らく、社員の幸せを本気で実現しようとしている会社は、社員からも「この会社を絶対にビッグにしたい!いい会社にしたい!そのためにも、もっと世間に貢献したい!」という感じで、社員自体も相手の幸せを考えるようになり、そうすると「他者貢献」をすることで幸福感を感じる、すなわち「well-being」の連鎖が生まれて、お互いがお互いに非常に良い関係性が生まれてくると思います。

一方で、会社が存続する上で必要な『売上・利益』を出すことは、「あくまで社員の幸せを考えた上での一つの手法論に過ぎない」とも本書では書いてあります。
この部分は一般的な考え方であれば、会社が存続するために売上・利益を出さなければならないことと、(クライアントも含めて)会社に関わる全ての人の幸せを考えることは、別次元として捉えられることが多いと思います。

ただ、この本ではそれも一色単にして語られており、売上や利益をあげるという目的が他者の幸せや利益に貢献できているか?という観点を持ちながら経営することが大切であると書かれてあります。
そういった意味では、私はこの本をきっかけに「会社の数字」と「他者の幸せ」をリンクさせて考えるようになりました。

② 「みんなが同じ方向を向くということは、社員の個性を尊重せず金太郎飴のような存在になることではなく、幸せに生きるという一つの目的に向かうことである」

この文章からは、会社の駒として売上や利益等を追求するのが目的ではなく、「自分に関わる全ての人(もちろん自分も含めて)の幸せを考えよう!」という目的を、会社にいる全員が共通認識として持てるようにすることが大切である、と私は理解しました。
また、会社として売上や利益を出していく行為自体が「目的」になってしまうと、様々な弊害や損失が生まれてくるとも思ってます。(目的と手段の混合)

もちろん会社なので、売上と利益を上げなければならないことは重々承知しています。でもその売上と利益をあげる「目的」が何なのか、しっかりと見据えて行動ができていなければ、本末転倒だと考えています。

つまり

「社員の幸せと売上・利益の追求がリンクしているか?」
「それらを全員が認識できているかどうか?」

この2点が重要なんじゃないかと改めて自分の中で整理しました。

とはいえ、あくまで売上・利益追求は、社員が幸せになる(と考えられている)一つの手法論に過ぎないので、もし仮に売上・利益追求が社員の幸せにならないと判断されれば、無理に実施する手法でもないなかと思っています。

売上・利益追求すること自体は、絶対悪でもなければ完全なる善でもなく、あくまで社員や会社に関わる全ての人たちの「幸せ」が達成されうる手法であれば、売上・利益追求も素晴らしい手法の一つだと思います。

とはいえ(これは日本人の性質なのかどうかわからないですが)、売上・利益追求にフォーカスされると、どうしても心理的に「それ自体が目的化」されてしまう傾向にあるのかな?と個人的に思う部分もあるので、売上・利益追求と社員の幸せ(well-beingな状態)とのバランスをどう考えるかが、日本人にとっては重要なのかなと思ってます。

以上が特に私が印象に残ったところです!
色々整理しながら書いていたので、わかりにくい点などあるかもしれません、、、

この本は経営者だけではなく、中間管理職や新卒の方のビジネスマン、さらにはビジネスやプライベートの垣根を超えた、あらゆる場面で実践すべき考え方がたくさん出てきます。
もちろん、上記2つ以外にもたくさんの気づきや発見がありましたし、読んでいけばいくうちに、ますます「well-being」の考え方への理解が深まったり、他者貢献の重要性が理解できる内容になっているかなと思います。


そして最後に一番伝えたいことをお話しすると、『これからの時代では仕事や人生を考える上で「well-being」の考え方はスタンダードになってくるんだな、と改めて実感させられた』ということです。

実は、今回ご紹介した本の中では一回も「well-being」という言葉は出てきておりません。
つまり、今回本の中で対談されていた方々は「well-being」という言葉を認識して、その前提があった上でお話しされていたのかそうでないのかはわかりませんが、いい会社とは何か?と考えていくうちに、自然「well-being」の考え方に近しいものがアウトプットされた、と僕は読んでいて感じました。

なので、本書を読むことによって「well-being」の考え方はこれからの会社経営や人生を考えていく上で、とても重要かつスタンダードな考え方になっていくんだなと改めて実感できた機会でした。


今回も少し長文になってしまいましたが、
最後までお読み頂きましてありがとうございました!

もし可能であればで結構ですので、
皆様からも率直なご意見や感想等頂けるとお互いの学びにもなると思うので、
ぜひコメント等、忌憚なきご意見等頂けますと幸いです!

それでは、また近いうちに記事投稿をしたいと思います!
ありがとうございました〜!!!

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