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僕らの記憶は。

近年、稀にみる大規模な災害が僕らを分断している。

しかし僕のような、この世に落ちて十八年の人間にとってみれば、もはや当たり前の世界になってしまっている。いや、それは誰もが同じか。

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言葉にならない寂しさを埋める世界は、私の住む町にも存在する。そしてあなたの町にもだ。

写真という技術が、その”発見”をデータに納める前に、私の眼が世界を捉らえている。そして2610万画素をはるかに超えるこの眼は、保存という機能に弱い。記録ではなく記憶の中では、年を重ねるごとに画素数は下がり、反比例するように価値は上がっていく。そしてもう一度その場面に出会ったときに、風景を肌で感じたときに、僕らは感情の声を漏らすのだ。

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