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OLが勧めたい映画❤︎羊たちの沈黙

どうも、こーりんです。

日に日に暑くなってきますね。
私の部屋は日当たりが良すぎて、まだ5月頭なのに既に27度くらいあります。暑くて寝苦しくて、寝た気がしません。

さてさて、今回はサイコ・サスペンスの金字塔【羊たちの沈黙】をオススメしつつの感想を書いていきますね。

羊たちの沈黙、これまた大好きすぎてDVD持ってるほどです。
クリスマスには、【ホーム・アローン】よりも見て欲しいくらいに好きな映画です。
実際に私は、友達とのクリパで流しました。友達も最初は凄くビビってましたが、最終的には「面白かった」と、とても評判がよかったです!(本当に)

ちなみに羊たちの沈黙によって、私はホラー・スプラッタ・サイコスリラー系の映画を見るようになりました。
そしてそれらは、私の中で大好きな映画ジャンルの1つになったわけでございます。

さて、羊たちの沈黙ですが、思わずヒヤっとしてしまう場面もあるので、暑い夏にはいいかもしれません。と言いつつ、手に汗を握ってしまう場面もあるので、逆に汗ダラダラになる可能性もあるのですが。

今回の記事は若干ネタバレありです。

はじめに

【羊たちの沈黙】。タイトルを聞いたことがある人は、多いのでないでしょうか?そして、”ハンニバル・レクター”という人物名も聞いたことがあるのではないでしょうか?
ただ、断片的には有名でも実際に映画を見たという人は、私の世代だと少ないのではと思います。1991年の映画ですし、内容も内容なので、見るのに抵抗がある方もいると思います。

ではここで、物語の概要を簡潔にご説明しますね。

ある時、若い女性の皮ばかりを剥ぐという連続猟奇殺人事件が発生。捜査に行き詰まったFBIは、訓練生のクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)に、元精神外科医で連続猟奇殺人犯として捕まっているハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)から手掛かりを得るよう、任務を与えます。クラリスを気に入ったレクター博士は、彼女に犯人逮捕の助言を与えていくのですが、そこから二人の不思議な交流が始まっていくのでした。

クラリスがレクター博士から助言を得ながら、犯人に辿り着くまでを描いた作品になります。
犯人に辿り着くまでに二人の間には、少しずつ奇妙な何かが生まれつつある…という感じです。

では、映画を見るにあたりオススメしたい点は、今回も3点ほどございます。

オススメ①:レクター博士とクラリスの関係

唐突ですが羊たちの沈黙という映画のジャンルは、なんでしょう。

サイコスリラー?ホラー?ミステリー?
いや、最初にサイコサスペンスって言ってるじゃんと思いましたね。
だって世間がそう言ってるから〜。
そして全部正解だとも思います。

でも、本質は恋愛映画だと私は思ってます。

映画での二人の交流を、重視して見て貰えると私の言ってることが分かると思います。

レクター博士は、礼儀を重んじる人物。そのため、無礼な態度を取る人間には容赦ありません。
殺して食います。マジです。それで豚箱に捕まってるんですからね!

そんなレクター博士ですが、クラリスのことは気に入り、助言を与えてくれます。

何故レクター博士がクラリスを気に入ったのか、言及はされていませんが、映画を見ていると何となく分かってきます。

クラリスは礼儀正しく、努力家です。
でもそれだけで、レクター博士が特別クラリスを気にいる理由には、ならないと思います。
助言を得るためにクラリスは、代わりに自分の過去のトラウマをレクター博士に話します。
…多分レクター博士が彼女を気に入った理由は、そこにあるのだと思います。
加えてクラリスは顔が良い。可愛い。本っ当に可愛い!
そう、考えてみて欲しい。
礼儀正しい努力家の顔の良い人間が、自分だけに過去のトラウマを話してくれたら、ちょっと嬉しく思えませんか?トラウマの内容にもよるけれど、話してくれて嬉しいな、困ったことがあったら助けてあげたいな、と思えてきません?

レクター博士も我々と同じ人間なのです。礼儀正しくて努力家の可愛いクラリスを気にいるのは、非常によく分かります。

そして「こりゃ紛れもなく恋愛映画だ…」と思ってしまったのは、上記の理由もありますが、とあるシーンが確信的な理由です。

鉄格子越しにレクター博士とクラリスの指先が触れ合うシーンです。
指先が触れ合うだけなのに、抱き合う・キスをするという行為よりも、強いセクシュアルを感じました。
思わず、「おあぁ……」と唸ってしまうほど。
なんだかいけない瞬間を見てしまったような感覚です…。
あそこのレクター博士は確信犯です…。

ところで、突然のネタバレとなりますがあの二人、実は原作続編で…。
T・ハリス先生ったら、クラリス演じるジョディー・フォスターに萌え(死語)てしまって、続編がそのような形になってしまったとか噂を聞きました。
(でもそれを気持ち悪がって、ジョディ・フォスターは【ハンニバル】のクラリス役を降りてしまったらしいです)

いや本当に、ジョディ・フォスターのクラリスは、可愛すぎるよ。

オススメ②:カメラワーク

アカデミー賞5部門を受賞した作品ということもあり、脚本、俳優さんたちの演技などが素晴らしいのはもちろんです。

加えて、カメラワークも考えられて撮られています。

レクター博士とクラリスが初めて対面するシーンのカメラワークなんですが、ここで力関係が表されているようです。

こちらのサイト様に、その様子が詳しく説明されています。

『コタク・ジャパンチャンネル 【分析】カメラワークでわかる『羊たちの沈黙』の名シーンでの力関係係』
https://ch.nicovideo.jp/kotaku/blomaga/ar652181

初見で映画を見た時は、まさかここまでこだわって作られているとは、気がつきませんでした。
詳細を知ってから見直すと、また改めて緊張感が伝わってきます。

ところで、初見でも凄いカメラワークだなと思った箇所があります。

最後のバッファロウ・ビルとクラリスの対決シーンです。

最初はクラリス視点で、隠れたバッファロウ・ビルを探すのですが、途中で室内の電気を落とされてしまい、真っ暗になるんです。

そこから、暗視スコープを付けたバッファロウ・ビル視点へと変わります。電気落ちて直ぐに変わった視点の先には、クラリスが。
「え?!こんな近くにバッファロウ・ビルいたの?!」という真実が怖い。

ここからの展開、カメラワークも然りですが、ジョディの演技が素晴らしくて、めちゃくちゃ緊張します。
クラリス、逃げて!超逃げて!…です。
緊張が伝わりすぎて、映画を見ているだけの傍観者の自分が、今この瞬間は、もはや他人事ように思えてこないほどです。

考えられたカメラワークに相応の演技、いやそれ以上の演技をしている俳優さんたち。

いや〜…半端ない映画だなぁ。

オススメ③:レクター博士が聴いているクラシック音楽

レクター博士が聴いている美しいクラシック音楽は、バッハ作曲の『ゴルトベルク変奏曲』と言います。

ゴルトベルク変奏曲は、最初と最後にアリアを置き、その間に30の変奏曲が展開され、合計32曲で作られています。演奏時間が約1時間ほどあり、演奏者によっては、更に長くなることもあるほどです。

劇中でレクター博士が好んで聴いているのは、グレン・グールドというピアニストのゴルトベルク変奏曲になります。

グールドのゴルトベルク変奏曲は、2つあります。
22歳で録音したものと、彼が死ぬ前の年に録音されたものがあり、映画で流れているのは後者のものとなります。
22歳で録音した方はテンポが早く、グールドの若さを演奏に感じます。比べて晩年の方はゆったりとしていて重みがあり、劇中のレクター博士にぴったりすぎる演奏です。

ところでゴルトベルク変奏曲って、曲調が明るくなったり暗くなったりして、浮き沈みがある人間の人生みたいな曲なんです。アリアで始まり、アリアで終わるという構成も、人間の始まり(生)から、あるべきところへ還る(死)という感じがして…。

レクター博士の過去が描かれている【ハンニバル・ライジング】を見た後にこの曲を聴くと、ゴルトベルク変奏曲は、レクター博士の人生そのもののように思えてきてしまいます。

T・ハリス先生はナイスすぎる曲をチョイスしましたね…。

そんな私もゴルトベルク変奏曲が大好きすぎて、これを書いている今も流して聴いています。大学の卒論もゴルトベルク変奏曲を流しながら書いたせいで、卒論を読み返すと曲が頭の中に流れてきてしまうほど…。

父なるバッハ、偉大なり…。

余談:劇中のキャラクターのモデル

レクター博士やバッファロウ・ビルには、モデルになった人物がいます。
と言っても、実在した殺人鬼なんですけど。

こちらのサイト様に詳しく書かれているので是非読んでみてください。

『ピックアップシネマカフェ ハンニバル・レクター博士のモデルとなった実在のシリアルキラー4人!』
https://pickup.cinemacafe.net/articles/2593?page=3#outline69

バッファロウ・ビルのモデルになったエド・ゲインは結構色々な作品でモデルにされています。
【悪魔のいけにえ】レザー・フェイスもエド・ゲインがモデルとのことですからね。

モデルにされた殺人鬼も、鼻が高いでしょうね。あのレクター博士のモデルにされたんだから。
殺された方からしたら、たまったもんじゃないだろうけど。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

念のため注告というほどでもないですが、ショッキングなシーンは普通にあるので、そういうシーンが苦手な人は見るのを注意してください。
ショッキングシーンだけでなく、レクター博士が喋ってるシーンが怖くて、そこで断念した人もいるみたいです。

名作の名作なので、是非見てもらいたいのですが、無理はしないでください。一緒に見てあげられれば最高なんですけどね。

ちなみに続編の【ハンニバル】は、露骨なショッキングシーンがございます。
検索の予測で出てきてしまうのですが、脳みそが…。

続編も面白いので、オススメします。

以上です。

この記事を読んでくれた方の生活に、少しでも楽しみを与えることができますように!


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