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カカオの花と、薬の話

本日はバレンタインということでカカオの花の話をします。

ときどきお菓子のパッケージ等にも描かれていますが、実物の花を見たことのある人は少ないのではないでしょうか。

小さい花がとてもかわいい。
熱帯の植物なので、自分も植物園でしかみたことがありません。


不思議なことにカカオの花は、枝ではなく木の幹から直接咲きます
幹生花(かんせいか)と呼ばれ、熱帯の植物に多い特徴だそう。

蚊やハエなどが花粉を媒介し、結実する。




化粧品や医薬品にも使用されるカカオ


お菓子としての利用が有名なカカオですが、じつは日本薬局方に収載されているれっきとした生薬

いろんな効能のある成分も含んでいますが、医薬品として使用されるのは、カカオ豆の脂肪分であるココアバター

体温に近い温度で溶ける特性を利用して、坐薬の基剤化粧品の基材として使われています。

わずかにチョコの香りもするカカオバター。
ホワイトチョコレートはカカオバターを主原料にしたお菓子。くちどけのなめらかさが特徴。



チョコレート菓子のなめらかなロどけは、カカオバターが体温に近い温度で急速にとけるという性質によるもので、チョコレートの美味しさを引き立てる重要な要素といえるでしょう。

そういった特性を利用して、坐薬の基剤や化粧品の基材としても使われているのです。


機会があれば、チョコレートそのものの効能や成分についても、また書いてみたいと思います。
ではまた!

余談:個人的に毎年ミスドのバレンタインコラボがとても楽しみ。


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