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レンチンで作るホットジンジャーエールが意外とうまい

ジンジャーエールが大好きで、冬も飲みたいけど、寒い。
と思っていたら、ホットジンジャーエールというものがあるそう。

温めることで、冷え対策にも良いと思うので、作り方と薬効の話をします。
後半すこしマニアックな内容となります。



作り方

とても簡単で、市販のジンジャーエールを耐熱カップに注いで、レンチンするだけ。

炭酸が抜けるかと思いきや、シュワシュワした状態を保ちつつ、暖かい飲み物が完成しました。
すげ~


個人的にカルディーのクラフトジンジャエールにハマっています。




加熱をすることで冷えに効く話


「体の冷えに効く」
ことで有名なショウガですが、冷えに対しては、実は加熱したものがいいことが知られています。

というのも、ショウガを加熱すると、辛味成分のジンゲロールショウガオールに変化します。

ショウガオールの方が、血流を良くする効果が強く、冷えに効くと言われています。

(厳密にいうと、生姜が冷えに効くかどうかは、体質冷えの原因にもよるので、気になる人は調べてみてください。)




解熱作用もある生姜

漢方では体を温める熱性薬として用いられるショウガ。
感冒にもよく用いられ、解熱・鎮咳作用があるとされています。

身体を温めるのに、解熱ってどういうこと???

というツッコミが飛んできそうですが、発汗を促すことで結果的に「解熱作用がある」ということです。

ちなみにラットを対象とした実験では、生姜の経口摂取により安静時体温が変わらなかった、というデータもあります。

体温を上げる、というよりも血行を良くすることで冷えが改善する、ということかもしれません。


生ショウガはどちらかというと夏向き

一方、生のショウガに多く含まれる辛味成分のジンゲロールには、抗菌作用や、炎症や発熱に対する強力な抑制作用があるといわれています。

薬膳ではよく、
夏のむくみ(水分代謝の悪化)対策や、体に熱がこもる症状に効果的といわれます。

夏に、冷ややっこの上にすりおろし生姜をのせて食べなくなるのは理にかなっているのかもしれませんね。


「ショウガ」と「生姜」の違い。

ショウガは日本薬局方にも収載されているれっきとした生薬。

ただし薬として用いられているのは生のショウガではなく、主に乾燥や加熱処理をしたもの。

日本では「生姜(ショウキョウ)」と呼ばれています。

脱水により有効成分のショウガオールや、ジンゲロンが多くなり、多くの漢方薬に使われています。(有名どころでいうと葛根湯など。)

また、胃液の分泌促進作用があり、食欲不振や妊婦の嘔気嘔吐にも用いられます。


薬の呼び名がややこしい件。

中国でも約2500年前から風邪、吐き気、頭痛の治療に広く使用されている薬としての生姜。

ややこしいのが呼び名の話。

まず、ショウガは加工方法によって呼び名が変わります。

中国では
生姜 ・・・新鮮なもの
乾姜 ・・・乾燥したもの

と区別するそうです。

いっぽう日本では
生姜(ショウキョウ) ・・・乾燥したもの
乾姜(カンキョウ) ・・・湯通し or 蒸したのち乾燥したもの


つまり
中国の乾姜=日本の生姜(ショウキョウ)
ということ。


日本の生薬よ。
なぜこんなにややこしい名前を付けたのか。。。?
(ちなみに、資格試験にもたまに問題として登場します)

食べ物のショウガも漢字で「生姜」なので、知らない人にとっても、非常にややこしい。



YOUTUBEで調べたら、クラフトジンジャーを手作りしてる人がいっぱいいて、自分も試したくなりました。


ではまた!


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