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「しにたい気持ちが消えるまで」 豆塚エリ

久しぶりにnoteを書きたいと思った本に出合った。

きっかけはヤンデル先生が推していたからという些細な理由だけれでも
読んでよかったと思った。

何かしら明確な答えが自分の中で出るようなタイプの本ではないけれども
人の死にたいという気持ちが文章にまとまっているのはとても興味深かった

私も死にたかった。この苦しみは自分だけのもので他者にはない感情
他人には言ってはいけない気持ちだと思っていた時もあった
他人に相談しても答えはでなかったし、相手が困るだけなので
そのうち話すこと自体やめてしまった。

一気に読むにはつらすぎた。少しずつ小分けにして読んでいった。
自分と重なる部分があったりなかったり、その度に自分の過去を
思い出して、そんな事もあったな、あんな人もいたなと振り返りなから
読み進めていった。

私も今生きていてよかったと思う。あの時死ななくてよかったと思う。
生きる事の答えは出てないし、過去の出来事は消えないけど、
今の平穏な日々は悪くないと感じている。

今の私にできる事は、娘にたくさんの愛情を注ぐこと。
もう小学生だけど、甘えん坊でかわいいなと感じる事がたくさんある。
自分でいうのも何だけど、娘は優しい子だなと思う。
困ってたらどうしたの?と声をかけてくれるし
話をしてると共感してくれる。自分の気持ちを押し付けたりしない。

子育てをしながら、親にしてほしかった事を子供にしてあげたり
自分自身に優しくしてあげたりそんな毎日を送る事が
私にとっては意外と難しく、そして重要な日々

そういう毎日を送り続ける事ができたらいつか死が迎えにくるんだろうと
最近思うようになった。急いで死ななくてもいつかは死ぬのだ
娘には幸せになって欲しい。
それと同じくらい自分の幸せも考えるようになった。

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