見出し画像

March Madness 2021 - First FourとFirst Round

自己紹介

こんにちは、コウです。小学生の頃からNBAが好きで、高校生の時からアメリカ大学バスケの情報を見ています。今はソフトウェア・エンジニアしながらアメリカバスケニュースを追っています。

はじめに

This is MARCH!ですね!March Madness 2021のFirst Fourと1回戦が終わりました。予想が当たった試合もありましたし、やはりMarch Madnessなのでupsetもありました。

できるだけ多くの試合を見るようにしましたが時差などもあるので難しかったです。これまでの感想と見た試合の簡単な印象を紹介したいと思います。

1回戦まで感想

Upset
初日の2シードOhio State対15シードOral Roberts戦がなんと言ってもすごかったですね。試合は見れなかったですがツイッターなどで発表されたのはOhio Stateが負けたことで完璧なbracketが0.0041%になったそうです。この一発勝負がMarch Madnessの醍醐味ですね!ちなみに数で言うと初日のあとは121個のbracketがまだ全試合の予想が当たっていました。ただFirst Round2日目の10シードMarylandが7シードUConnに勝ってその時までパーフェクトに残っていた3つのbracketが崩れました。なので今年も完璧なbracketはありません。

あとは相変わらず12シードが5シードに勝つトレンドが続きますね。4試合中1試合だけだったので12シードの勝率は下がりますが1試合は1点差、もうひとつが10点差でした。1試合だけが20点差でした。

11シードが6シードに勝つ勝率は上がりました。4試合中2試合は11シードが勝利。Syracuseがなぜかまた上がりました。First FourでプレーしたUCLAもFirst Roundに勝ってSecond Roundに行きます。

Second Roundに進む13シード以下が過去最多の4チームです。13シードのOhioとNorth Texas、14シードのAbilene Christian、15シードのOral Robertsです。既に2シードが1校、3シードが1校、4シードが2校敗退しています。

Pac-12の成績
2019年のMarch MadnessではFirst Roundで全滅したPac-12。Power 5カンファレンスでもバスケでは一番弱いカンファレンスとされていますが今年はFirst Round(First Fourを含めて)全勝。もちろん全勝したから強い訳でもないですがまずまずのFirst Roundです。

Blue Bloodチーム
Blue Bloodは大学バスケの歴史があるチームです。大抵Duke、UNC、Kansas、Kentucky、UCLAが含まれます。Indianaは入れるときもありますが最近優勝経験がないので本当にBlue Bloodなのか?と疑問も出ています。UCLAのステータスも危ないですが優勝数を見ると圧倒的なので含まれます。今年はDukeとKentuckyがいないのでそもそもMarch Madnessの常連Blue Bloodチームが抜けています。KansasとUCLAはなんとか勝ちましたがUNCは初戦敗退。今年は例外かもしれませんが周りのチームがどんどん強くなってきている中、勝ち続けることができるのか分からないですね。ちなみに今シーズンのChampions Classic(Michigan State、Duke、Kansas、Kentucky)で行われたシーズン序盤の試合では全チームがトップ25以内にランクされていましたが結局March Madnessに出れたのはKansasとMichigan Stateです。今残っているのはKansasのみです。

Ohio StateのE.J Liddelll選手に送られたDM
First Round初日、Oral Robertsに負けたOhio StateのE.J. Liddell選手にいろんなDMが送られました。本人は「こんなことに値することを私はしましたか?私は人間です。」とツイート。スクリーンショットには知らない人からの嫌味や脅威を感じさせるメッセージでした。警察も動いています。確かにbracketをやっていると自分が予想した通りに出ないとがっかりします。ぼくもOhio Stateの初戦は大丈夫だと思いあまり注目していませんでした。Final FourまでOhio Stateが行くと思っていたので予想も大きく外れました。でもbracketはあくまで楽しいからやっています。外れるのはある意味当たり前です。負けて自分のbracketが崩れたからって負けた選手のせいでもないですし、彼らには正直関係ないことです。選手達はわざと負けることはしません。2シードが15シードに負けると嫌な意味で歴史に残ります。今回のOhio Stateの選手達もせっかくシーズン頑張って優勝できるチャンスがあったのに全力を発揮できなかったことを悔しんでいると思います。このようなことがあったのがすごく残念です。

コロナの影響
Georgia TechはスターのMoses Wright選手抜きで試合を行いました。プレーできなかった理由は陽性反応が出たからです。KansasとVirginiaもカンファレンス・トーナメントを辞退したのでMarch Madnessも出れるか分からない状態でした。でもなんとかプレーができました。ですがFirst Round2日目に対戦するはずのOregon - VCUがキャンセルされました。VCUから数人陽性反応が出てNCAAがOregonの選手と今後の対戦相手を考えて中止する判断を下しました。これはもちろんVCUの選手からするとここまで頑張ってきたのにプレーできずに大会敗退はショックでしょう。Oregonも最後に試合してからずいぶん時間が空くので次のIowa戦が大丈夫か不安でしょう。Bubbleの状態ですがやはりいつ陽性反応出るか分からないので怖いですね。日本もだんだんとよくはなってきていますがやはりまだ油断はできないですね。

First Four

Drake - Wichita State
Wichita Stateが最後スリーポイントラインより少し遠い場所から打ちましたが時間はまだあったのであと1つか2つドリブルをつけた印象です。スリーが必要でしたらしょうがないですが1点差だったのでもう1歩近くから打ったら結果が変わっていたかもしれません。

Appalachian State - Norfolk State
途中Norfolk Stateが19点差で勝っていたので大丈夫かのと思っていましたがまさかの追い上げ。この試合も最後までどうなるか分からなかったので見ていてハラハラしました。ただ勝っても次の相手が総合1シードのGonzagaです。

UCLA - Michigan State
First Fourで注目していたのがこの試合です。前半はMichigan Stateが有利で得点を決めていましたが後半はUCLAのJamie Jaquez選手が攻撃の起点となり追い上げました。OTに入ってからはUCLAが圧倒。Michigan StateがFirst Fourから始まるのもびっくりでしたが成績が成績だったのでしょうがないでしょう。シーズン前半は負け越しでMarch Madnessに入れないと思われていました。UCLAの次の相手は6シードのBYU。Johnny Juzang選手の足首が大丈夫か気になります。おそらくプレーすると思うがプレー時間が限られるとULCAが勝ち進む可能性が低くなります。

First Round

Georgia Tech - Loyola Chicago
最後の5分しか見れませんでしたがMoses Wright選手なしでも接戦でした。彼がいなかったからかLoyola Chicagoのオフェンス・リバンドが目立ちました。Loyola Chicagoのディフェンスも相変わらずよかったです。Illinois相手にどうなるか見てみたいです。あとは久しぶりにSister Jeanが見れたのも嬉しかったです!

Liberty - Oklahoma State
前半だけ見ていましたがCade Cunningham選手が得点を決めれませんでした。外からのシュートが目立っていて、Liberty相手だとドライブから得点を決めれた気がします。Oklahoma Stateは他の選手もいますので大丈夫ですがやはり大事な時にスターのCade Cunninghamが決めないと勝ち上がれないと思います。

Wisconsin - UNC
近い試合になると思ったらUNCが圧倒されました。Winconsinのスリーが入っていたのとUNCの高さ対策をちゃんとしてきたのが勝因かと思いました。

Syracuse - San Diego State
最後の4分見ていましたがSyracuseがまたやりましたね。なぜかシードが低いと調子がいいSyracuseです。試合の終盤(もう逆転が難しい時)からSan Diego Stateのスリーが決まるようになりましたがそれまではスリーが全然入らなかったので2-3ゾーン・ディフェンスが効いていたみたいです。Syracuseのゾーンのポジショニングが気になりました。ボールがウィングに行った時に下の人が最初に上がって、トップの選手がウィングに来たら上がってきた下の選手をbumpするのが基本ですがそうしなかったです。代わりにトップの選手がポストエリアをカバーする形が多かったです。次の試合もSyracuseのゾーンを観察したいです。

Winthrop - Villanova
Upsetを期待していましたがVillanovaが逃げ切りました。Jeremiah Robinson-Earl選手がCollin Gillespie選手がいない中で頑張りまずは初戦突破。Gillespie選手の怪我からの数試合は負けが目立ったVillanovaですが周りの選手がカバーしてくれました。

Iona - Alabama
最後の5分を見ていましたがその時のAlabamaのペースが早かったです。見ていた時は僅差だった試合が一気に開きました。ガードが1vs1でディフェンスを崩すプレーが多かったです。

Drake - USC
Drakeの選手層が薄いので試合中盤の疲れが目立ちました。Mobley兄弟を起点としたハイローアクションなどがありました。First FourでスターだったDrakeのJoseph Yesufu選手は得点を決めれたが彼以外の選手はなかなか決めれない状態でした。

Grand Canyon - Iowa
All-AmericanのLuka Garza選手が強かったです。インサイドも体格差を使って上手にポジションを取りましたがアウトサイドもあるので厄介な選手です。

Ohio - Virginia
Jason Preston選手のプレーメイキングがすごかったです。パスセンスもあるのでダブルチームされても上手に捌けていました。あとは Ben Vander Plas選手ですね。これを打つか?と思うようなシュートもありましたが中も外もある選手でした。Virginiaは2020大会がなかったのでディフェンディング・チャンピオンでしたが2018年と同じく1回戦負け。ディフェンディング・チャンピオンが1回戦で負けたのは2012年のUConn以来です。

Norfolk State - Gonzaga
Gonzagaは強いです。後半残り10分くらいまでは見ていましたが1vs1のプレーよりチームプレーが多かったです。それによりアシスト数が多かった前半でした。Corey Kispert選手はスリーからミスをしないですし、高さもあるのでバランスがいいチームです。

UCLA - BYU
Johnny Juzang選手の足首は大丈夫そうでした。ただBYUがJuzang選手にボールを持たせないディフェンスをした際に全く動こうともしなかった理由はわかりませんがチームが一番必要な時にボールを取りに行かないのは今後どうなるのか気になります。UCLAのJaquez選手はなんでも屋さんです。

Abilene Christian - Texas
まさかの13シードのACUが勝利。ACUはガードを中心にドライブで切り込みプレーを作っていました。Texasは逆に大きさがあったのでドライブされてもブロックをいくつかしていましたがなんと言ってもTexasのターンオーバーが多すぎでした。ドリブルミスが特に目立ちました。

最後に

明日から2回戦が始まるのでまた忙しい(仕事があるのでなかなか生で見れないですが)2日間になります。Sweet Sixteenをかけた次の試合ですがぼくの注目はLoyola Chicago対Illinoisです。

ハラハラして心臓に悪い試合が多くて困りますがこの感覚は楽しいです。去年できなったのでまたMarch Madnessができて本当に嬉しいです。Bracketはもうどうでもいいので面白いバスケが見れれたらそれだけで十分です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?