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内側型野球肘選手の動作分析‐肘下がりを分析する‐

〇ライタープロフィール

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noteでは

セラピスト・トレーナー向けの「動作分析note」と

選手・指導者向けの「野球肩・肘予防note」を連載しています!

こちらは全12記事がまとめられていますので、ぜひお読みいただけたらと思います。



前回のnoteでは「投球動作分析」をテーマにお話させていただきました。

動作の理解は難しいイメージと感じられる方が多いと思いますが、投球動作における各phaseの機能を理解し、ポイントをおさえてみることで、捉えやすくなるのではないかと思います。


今回は前回の動作分析を踏まえて、
さらに投球動作分析と障害の関係を掘り下げていきたいと思います。


今回のポイントはコチラ

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内側型野球肘の痛みのメカニズムとその原因を説明したうえで、《内側型特有の異常動作》を解説します!

それを踏まえて、

異常動作の分析に必要である「投球動作を細分化した評価」をまとめ、動作観察から機能評価により分解することで、

「動作分析」につなげる内容となっております!



そこで大事になる動作が《並進運動》

ヒジの痛みの評価はしているが、意外とおろそかになりやすい基本動作評価・並進運動

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並進運動の異常運動とは? 並進運動の評価方法とは?

異常動作における重心位置や起こりやすい代償運動をまとめ、動作分析に必要な要素を掘り下げてみようと思います!






■投球機能を知る

投球動作の5相について前回お話させていただきました。

投球動作をみる上で、野球に携わった、または競技経験のある方は聞き慣れた言葉かもしれませんが、そうでない方は聞き馴染みのない用語にやや苦手意識をもたれるイメージがあります。

そのため、簡単におさらいしていきます。

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投球動作には軸足で蓄えたエネルギーを踏み込み足に伝達し、並進→回転運動をしながらボールを投げます。


そのため、《各phaseに応じた軸足・踏み込み足の機能》をしっかりと把握できることが重要となります。

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<ワインドアップ>

重心を投球方向に移動するにあたって体重移動の準備段階

・この相での代償動作・重心移動能力低下はワインドアップ以降の相に異常動作につながる


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<アーリーコッキング>

Wind-upで蓄えた運動エネルギーを投球方向に重心を並進運動

・体幹・上肢は投球方向と逆の運動

・上肢はテイクバックをむかえ、踏み込み足接地直前の上肢位置がトップポジション

・投球側への体幹回旋・肩甲胸郭関節の肩甲骨の可動性が重要



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<レイトコッキング>

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