パンチを予測して避ける
おはようございます。
ボクシング日本2階級制覇、プロ戦績32戦26勝(23KO)5敗1分の現役プロボクサー小原佳太です。
現在このNOTEには僕のボクシング競技歴20年間で勝つために試行錯誤したボクシング理論や経験、解り辛いボクシング用語解説を投稿していて、更に詳しい小原佳太の拳闘理論はメンバーシップ限定にて公開しています。
今回の記事では防御の仕方【パンチを予測して避ける】のテーマ通りに相手の攻撃を予測して防御することの重要性と、反対に相手の予測を上回りKO勝ちした試合を紹介します。
パンチが見えている?
話をする前に【パンチが見える】ということはないと思ってください。
どれだけ目が良くても
1.目で見て
2.脳に情報が行き
3.身体に信号が行く
までに相手の攻撃が当たってしまいます。
仮に避けられる選手がいるとしても、それは特別な選手であって真似はできません。
動体視力が良い=パンチが避けられる
とは思わないでください。
避ける
この記事では防御=避けるという解釈で話を進めますが、パンチを受けないことを避けると読んでください。
ボクシングの防御の仕方は
・ステップ
・ダッキング
・スウェー
・ヘッドスリップ
・ウィービング
・ガード
など様々ありますが、全てパンチを避ける防御の方法です。
色々な防御方法がありますが個人の得意不得意があります。
誰もが近い位置で防御することは難しく、反射神経が良い選手で【左右どちらのパンチがどんな軌道で向かってきて追撃があるか】を瞬時に見極めることはできません。
パンチを避ける防御にはパンチを見切る動体視力の他に経験からパンチを予測して避ける方法があります。
後者の【パンチを予測して避ける】方法は実戦経験と知識の積み重ね、
「この状況ならば相手はあのパンチを打ってくる」と仮定したり、「相手は得意パンチにコンビネーションに繋げてくる」など予測をたて防御します。
この予測を用いて相手の動き出しに反応するには動体視力が良いほうが反応も速くなるので、動体視力が良いに越したことはありません。
つまり、動体視力が良い=パンチが避けられる
動体視力が良い=攻撃の予測が立てやすい
と考えてください。
予測の立て方
それでは僕が実際に考えている予測を立ててどう防御、反撃しているかを紹介します。
()内は防御の種類です。
・相手の踏み込みよりを予測して射程範囲外で戦う(ステップ)※下記に実例映像あり
・ストレートで顔を狙ってくるならばパンチの軌道から頭を外す(ウィービング)※下記に実例映像あり
・相手との距離が近く避ける時間がないならばガード
・一発目をガードしても追撃が来そうならばパンチが来る前にガードの形を見せて打つ気を無くさせる。※下記に実例映像あり
基本的にボクシングで狙う場所は顔・ミゾオチ・肝臓。
この位置を狙ってくるのでステップで距離を外し、間に合わなければガードで防御。
顔を常に同じ位置に置かずに意識すればパンチを受けずらくなります。
予測して防御
それでは実際の映像で予測して防御を説明しますのでご覧下さい。
こちらの映像内最後には
・一発目をガードしても追撃が来そうならばパンチが来る前にガードの形を見せて打つ気を無くさせる
を実践している箇所があります。
ここから下はさらに詳しく、
・相手の踏み込みよりを予測して射程範囲外で戦う
・ストレートで顔を狙ってくるならばパンチの軌道から頭を外す
や、
・相手の予測を上回りKO勝ちした試合
を説明しますので是非メンバーシップ登録して更にボクシング技術を知ってください。
防御からの攻撃【実例】
・相手の踏み込みよりを予測して射程範囲外で戦う
の参考映像です。
ここから先は
僕の知識がボクシングが好きな人に届きますように。