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先に↓こちらを読んでいただけると分かりやすいと思います。。。 というか読まないと分からないと思います。すみません、、つたない文章ですが読んでいただけると嬉しいです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「知らないのがいいよ」 そう言うと彼は昔のように戸惑った顔をした それを見て数秒してからやっと気づいた そうかまた私はやってしまった 出会った頃の彼にはこんな顔をさせていなかったはずなのに 彼にこんな顔をしてほしいわけではないのに 小さ
「知らないのがいいよ」 そう言って悲しそうに笑う君にまた何も言えなくなる僕は 無力という言葉がよく似合う人間だ 数年前 街はイルミネーションでやけに明るくて 人が作り出す雑音にまみれる僕はいつもより興奮していた 横を歩く彼女もいつもより明るく見えて 鼻を赤くして吐く息も無意味に輝いて なんだかなんでもできる錯覚を覚えた 赤と緑 何かを連想させるそれを見かけ始め季節というものを実感し 僕も俗に言う幸せを手に入れようと彼女に手を伸ばした 手を伸ばしたお陰で少したった今も手