AIバブルについてふと考えてみるなどしました。
毎朝X/Twitterのタイムラインをぼーっと眺めるのですが、そのときに、
AIバブルが来てますね!とか、もういい加減はじけるかも?とか、
好調なAI関連銘柄への言及を見かけました。
そのときに、
AIバブルがはじけるって、一体何がきっかけになるのか。
そもそもバブルってなんだっけ。
と疑問を持ちました。
そこで、バブルの意味やちょっとだけAIの歴史など調べて見ましたので、
備忘録的にまとめてみようかと思います。
非技術者向けのちょっとした読み物になろうかなと思います。
バブル経済とは
ググってみて目についたHPで調べてみました。
参考:https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner286/
こちらによりますと、
とのことです。
私の理解ですと、投資対象の何かの資産価値が上昇を続け、含み益が上昇し、見かけ上の資産額が上昇している経済状況をバブルと呼びます。
日本で起きたバブルでは、日銀による公定歩合の引き下げにより、お金が借りやすくなり、借りたお金で土地や株を買い、みるみるうちに資産総額が積み上がるといったことが起きたのでしょう。売り抜けて利益確定する前にバブルがはじけてしまったときには、借りた額と釣り合わない資産が手元に・・・
なんて恐ろしい・・・
ではバブルがはじけるとはどういうことなのでしょうか。
先程のHPによりますと、
やはり株価や地価といった、資産価値が上昇していた何かが、価値を下げることをバブルがはじける(引用元ではバブル崩壊)と表現するようです。
バブルがはじける要因が、3つ紹介されています。
1.総量規制
2.公定歩合の引き上げ
3.地価税の導入
詳細は引用元を参照していただきたいのですが、
意味合いとしてはそれぞれ、
1.バブルの要因となっている、お金を借りてでも投資する行為を抑制。
2.お金を借りやすくしたのを、元に戻していく。
3.投資対象の何かから税金を取るようにして、投資対象の何かへの投資を抑制。
ということかなと思います。
ちょっと回りくどい表現かもしれませんね。
資産をお金で買い取ってもらう際に、ちょっと高くても買う!という人が現れ続ければ、資産価値はどんどん上がるものと思います。
この認識が正しいとすると、売買がしにくくなるよう規制をしているわけですね。
AIバブルとは
ようやくAIが登場ですが、これは明確な定義が存在するのかわかりません。
ちょっと調べた感じ、記事のタイトルに使われる単語ではあるのですが、本文中で定義されないことがほとんどでした。いい機会でしたので、AIバブルの立役者の一人であるChatGPTに聞いてみましたところ。
なんと!しっかり説明してもらえました。
昨今の衝撃的なAIの進歩に期待した投資家の皆さんが、AI関連銘柄に過剰に投資を行い、市場価値が本来の価値を大きく上回ると、バブルのような状況になるという見解です。先程の株式や不動産が、AI関連銘柄に置き換わったイメージですね。しかし、少し状況が異なるのが、決してお金が借りやすくなった(投資がしやすくなった)わけではないということですね。
あくまでAIの技術的な進歩に対し、新たな価値を生み出すんじゃないか!とする投資家の皆さんの期待が、投資という動きを呼び起こしている。そんな風に思います。
AIブームと冬の時代
ここで少し歴史を振り返ります。投資とは少し切り離して、技術的な進歩の歴史です。たまたま人工知能研究のブームと、いわゆるAI冬の時代について学んだことがありましたので、改めて調べ直しつつまとめてみます。
参考: https://zero2one.jp/ai-word/progression-of-ai/
AIの技術が進歩する過程で、大きく3つのブームが起こりました。
1.第一次AIブーム(1950年代) 探索と推論
2.第二次AIブーム(1980年代) 知識 エキスパートシステム
3.第三次AIブーム(2000年代) 機械学習
年代と主な技術内容をまとめるとこのようになろうかと思います。
第一次AIブームでは、何か目的を持って問題を解く(例えば、進み方がある程度定まっている迷路のゴールを目指す)ことや、簡単な定理を推論によって証明するなどの、いわゆる探索と推論ができるようになり、大いにAIの期待が高まりました。
第二次AIブームでは、知識ベースと推論エンジンと呼ばれる仕組みを計算機上に実装できるようになり、探索と推論を応用し、まるで専門家のように振る舞うエキスパートシステムが提案され、これもまた大いにAIへの期待を高めました。
第三次ブームでは、計算機の進歩も重なり、大量のデータから統計的な性質に基づいてなんらか機能を獲得する、いわゆる機械学習が実用的になり、さらにAIへの期待が加速しました。
第一次ブーム、第二次ブームについては、それぞれ実用レベルに達するころには期待が冷め、冬の時代が到来したのだと思っています。
しかし、今現在は第三次ブームをさらに加速するように、ディープラーニングの進歩や、CNN、RNNなどの優れたモデルの登場、さらにTransformerといった画期的なモデルの登場や、様々な学習手法の深まりの末、昨今世の中を賑わせている生成AIの登場などが起きています。まだまだ興奮冷めやらぬような気がします。
AIバブルの今後に関する考察
繰り返しになりますが、日本のバブルの状況とは少し異なります。
日本のバブルのときは、資産価値を押し上げる、ちょっと高くても買う!という売買を加速させる、お金を借りやすくする状況でした。
バブルを助長させる要因が明確だったからこそ、法規制により是正できたものと思います。
では、AIバブルはどうでしょうか。純粋に期待が高まることで投資が行われ、資産価値が上昇しています。では、投資をしにくくする何か抑止力が働くでしょうか。例えば企業の業績に影響を及ぼす程度にわざわざ金利を上昇し、投資家の期待を抑制する? なさそうな気がします。議論の余地はものすごくあろうかと思いますが、今の私の知識ではこの程度までしか語れません。
あるいは、そもそもAIの利用に対して規制がかかるなど考えられるでしょうか。これはありそうですね。今現在でも、AIによってもたらされた成果物に対する著作権や、AIへの入力に対するプライバシーなど、様々な切り口で議論されているものと思います。大いなる力には責任が伴うと、漫画などでよく耳にするかと思いますが、AIも例に漏れないでしょう。
誰も責任を負えないとなれば、そもそも使用することを抑制しよう。そんなこともあるかもしれませんね。
日本のバブルに学ぶなら、やはり法規制などの動き次第で、AIバブルがはじけるかどうかを見極めていくのが肝要かなと思います。
しれっと触れないまま来ましたが、ChatGPTの出力末尾に気になることを言っていますね。
まさしく仰るとおりですね。実際にAIを試して見る機会が増えたことから、実用化に関してはかなり現実味を帯びてきているように思います。
しかし、収益化できているかはまた別な話ですね。日々どういった製品やサービスが生まれ、かつAI関連企業の決算報告にどのように記載されるのか。ウォッチしていく必要がありそうです。
まとめ
過去の歴史や関連事例などから見るに、一つ大きなきっかけ次第で、AIバブルははじける可能性があるだろうと考えました。
あまり情報量のない結論ですね。
個人的には、一つ大きなきっかけというのが、やはり法規制など、大掛かりかつ議論を要する出来事になろうかと思うので、もうしばらくはAIバブルが続くんじゃないかなと思います。
ただし、AI関連の銘柄への投資を考える際には、特に新興株なんかはAIバブルとは少し切り離して考える必要があるかなと思います。AIバブルがどうとかではなく、新興株として見たときにどうか。
しっかりとした成長が期待できる銘柄に投資していきたいものですね。
私の代わりに頑張って価値を生んでください!
余談ですが、本文中でChatGPTの出力を引用しました。便利ですね。
加えて実はヘッダ画像も画像生成AIによって作成しました。便利ですね。
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