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IR発信の株価・出来高への影響度は??

こんにちは、Figurout CEOの中村です。
弊社の提供するIRアナリティクスツール HoooldersAnalyticsは、今週製品版となるv1.1 をリリースいたしました!

下記のような機能が追加されています!

HoooldersAnalytics 製品版(v1.1)リリースアップデート内容

  • UI/UXの改善

  • 流通株式時価総額チャート機能

  • 市場指標(プライム/スタンダード/グロース指数連動指標)との比較機能

  • レポート用に表示するニュースを絞り込むスター機能

  • ベンチマーク企業と併せて財務指標などを一覧表示する機能

  • 株価インパクト、出来高インパクト機能

詳しいリリース内容はこちら

イチオシは流通時価総額ウォッチ機能


ちなみに個人的には「流通時価総額ウォッチ機能」が今回のリリースのイチオシ機能です。
今年3月に発表された東証再編の経過措置の終了期限が明確化されたことにより、ボーダーラインの企業にとっては「流通時価総額」を把握することが非常に重要になっていますが、流通時価総額は把握、管理が意外と面倒。
かの有名なドラッカーも「可視化できないものは改善できない」といっています。
投資家とのコミュニケーションをとりながら新基準の上場区分をしっかりクリアしていくためには、重要指標である流通時価総額をウォッチ、トラッキングをしながらアクションをしていくことが重要で、そのために活用いただける機能だと思っています!

東証の定める流通時価総額定義に沿った株式情報を入力することで流通時価総額をチャートベースでウォッチすることができます

その他の機能も、上場企業経営者やIR担当者の方々の要望を受けて開発した機能となっていますので、ぜひ業務の中で使ってみていただけると幸いです!

リリースの株価・出来高への影響について

今回のリリースの中においては、適時開示やリリースの株価や出来高への影響を、外部の地合いの影響を除いて把握する「株価インパクト」「出来高インパクト」の指標についても実装しています。


株価インパクト・出来高インパクト

決算や適時開示の内容は株価や出来高に影響を与えますが、一方外部の地合いの影響もあるため、株価や出来高の前日からの増減比率そのものがインパクトというわけではありません。
今回の実装では、下記のような定義になっています。

  • 株価インパクト:各社の所属市場指標(プライム/スタンダード/グロース指数と連動する指標)との変動率の差分

  • 出来高インパクト:過去60営業日 の 出来高の下位20パーセンタイル値に対する比率

市場の動きは複雑なので、上記で正確なインパクトが把握できるわけではありませんが、単純な変動率を見るよりは精度高く把握ができるということで、現時点ではこちらの指標で提供しています。

#noteでIR の株価への影響は?

今週、IR向上委員会のイベントで「IRにおけるSNS活用術」というテーマのセッションがありました!
実はFigurout 社でもこちらの中で「noteでIR」を発信することでの株価への影響度を分析するという形で、ご協力させていただいておりました。

今回は3/22から始まった #IR note マガジンの開始が株価にどのような影響を与えたのかを分析したのですが、各社の競合企業を4社機械的に抽出し、その株価の平均値と対象企業を比較したところ、かなり明確にnote IRマガジン開始のタイミングで参画企業の株価がアウトパフォームしているという結果がでました。

note IRマガジンの株価への影響分析

投資家は、日々の情報収集の中で新たに認知した銘柄を調査、検討してタイミングを見て銘柄を購入します。
露出が高まることで認知が高まり、また企業の魅力が伝わる認知のされ方をすることで、購買アクションへとつながる投資家の比率は高まります。
バリュー投資目線ではその企業の業績と妥当PERが上がったわけではないので、しばらくすると元の株価水準に戻りますが、この「妥当PER」は人気投票的で、その企業の過去の平均PERが投資家の考える妥当PERの水準に織り込まれるため、このような取り組みをジャブのように繰り返していくことが、企業価値を高めることに有効です。

各IRコミュニケーションが株価や出来高にどう影響を与えるかをウォッチし、PDCAを回していくことが「投資家に魅力の伝わるIR」の精度を高め、企業価値の向上につながります。
ぜひ発信しっぱなしではなく、データドリブンにIRを回していきましょう!

Hooolders Analytics 紹介ページはこちら


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