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STAR WARS に魅せられた少年の話【過去作ネタバレあり】

kent です。
なんとなく記事を書きたいなと思うネタはいくつかあるのですが、なかなか書く時間が取れないですね。
そんな中でも今回は STAR WARS を選びました。過去にブログはいくつか持っていたけど、STAR WARS について書くのは初めてかもしれない。
いや厳密には当時リアルタイムで観てた映画の感想とかは書いた事あるかもしれないけど、自分について書くのは初めてかもしれない。
今回は中学生の頃に STAR WARS にハマった時の思い出を書いていく。
なぜ書いたかというと単純に STAR WARS への熱が再燃したからだ。
エピソード 4,5,6,1 のネタバレがあります。

STAR WARS との出会い

この記事を読もうという人には今更言うまでもない事ではあると思うけど、STAR WARS は大きく分けて 3 つの 3 部作でできている。
最初の STAR WARS を含むエピソード 4,5,6 をオリジナル・トリロジー(旧 3 部作)。
エピソード 1,2,3 をプリクエル・トリロジー(新 3 部作)。
今公開中の「スカイウォーカーの夜明け」を含むエピソード 7,8,9 をシークエル・トリロジー(続 3 部作)と分けられる。

自分はいわゆるプリクエル世代で、最初に観た STAR WARS は 1999 年に公開されたエピソード 1 だった。
当時、昔から STAR WARS が好きだったオリジナル世代の母親に、エピソード 1 を観に行きたいけど 1 人で観に行くのも嫌だから一緒についてきてよと言われて観に行ったのが最初。親と映画を観に行くのがちょっと恥ずかしく感じる思春期真っ盛りの中学 3 年の事である。
実は映画とかはあまり観ないので、それまでテレビで放送されていたであろう過去作とかは全然見た事がなく、シリーズ自体本当に初見だった。

最初のあの有名なテキストが流れていくオープニングで「あ、なんかバラエティとかでこういうの観たことあるぞ」とは思いつつ、めっちゃカッコよくないこれ?と、その時点で結構ワクワクしていた。
そこからずっと食い入るように観てたわけだけど、当時は何も分かっていなかったので登場人物に対しての驚きなどもなく、ひたすらに全てを新鮮に観ていた。
当時中学生だった自分はクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービ、ダース・モールのライトセーバー戦に痺れまくり、宇宙を駆け巡る戦闘機や出てくる SF 的メカニック、疾走感ありまくりのポッドレース、アナキンのかわいさ、全てに対してスゲーなこれ!かっけぇ!と思わざるを得なく、映画を観終わった時には軽く放心状態だった気がする。
その時点での人生で間違いなく 1 番すごい映画を観た。そう思った。
連れてった母親もやっぱり面白かったようなので、後日もう 1 度観に行った。
テレビで特集されるエピソード 1 の特集を観て、本屋に並べられている特集雑誌を立ち読みしまくり、街中に貼ってあるポスターに興奮したりしてた。
当時は自分で携帯も持っておらず、家にインターネットが引かれているわけではなかったので、ただひたすらそれらを消化しては映画をもう一度観たいと思っていた。

過去作の衝撃

当時我が家では WOWOW に加入していたのだが、エピソード 1 公開の翌年の 4 月に、WOWOW で 1 日まるごと STAR WARS を放送する特集が組まれた。
観ないわけがなかった。エピソード 1 をもう一度観れるのである。当時は録画できるものは VHS だったので、その中でも高画質に録画できる S-VHS のビデオテープを買ったのである。3 倍録画などケチった事もせず標準録画ですよ。
で、WOWOW の番組表を観るとなんとエピソード 1 以前の過去作が 3 つもあるらしい。あのカッコいい映画があと 3 つもあんの?神かーーっと思った次第である。S-VHS を 3 本買い足した。

WOWOW の番組ガイドによると、公開順に観るならエピソード 4 から、時系列に観るならエピソード 1 から観ろと書かれていた。
えぇ…?悩む…というかエピソード 4 って何?過去作って未来の話なの?というかエピソード 1 が過去の話なの?1 を観た後に間をすっ飛ばしていきなり 4 とか観て大丈夫なん?とお決まりの驚きをした。
悩みに悩んだ末に出した結論は、1 日中繰り返し放送してるんだから、公開順に観た後にもう 1 回エピソード 4 観てみれば良くない?という結論だった。今思えばこいつはもうちょっと冷静になった方が良い。

そして始まる新たなる希望

当日、ついにエピソード 4 の放送が始まった。
あの有名なオープニングは過去作からずっとそうだったという謎の安堵を抱き、ワクワクしながら観た。
観たんだが、映像は多少古いし、エフェクトが少しチープ!と、ある意味衝撃を受けた。そりゃ 1977 年制作の映画だから仕方ない。それでも放送されたのは 97 年に公開された特別篇だったので、当時としてはかなり手直しされた STAR WARS だったのだ。
しかしライトセーバーが出てきて、宇宙での戦闘機による戦いもある。ライトセーバー戦のショボさにちょっとガッカリしたが仕方ない。エピソード 1 から観るとそのギャップにガッカリしてしまうのは仕方ない。
そしてお話としての最大の衝撃は序盤も序盤にあった。

「ダース・ベイダー」ってなんか知ってんぞ!!

STAR WARS は知らずとも、ダース・ベイダーの事はどうやら知ってたらしい。でもそれが STAR WARS に出てくる人物だとは知らなかったから衝撃だった。
R2-D2 は自分が観たエピソード 1 と何も変わってなかったけど、C-3PO めっちゃ金ピカじゃんってのも衝撃だった。
そして出てくるベン(オビ=ワン)・ケノービ。めっちゃお爺ちゃん!あのオビ=ワンが未来ではこうなるのか!と更なる衝撃を受けた。
エピソード 1 から観たものだから往年のファンと驚き方が逆だった。しかもエピソード 2 と 3 がまだ公開されてないものだから、間の変遷を見ていない分さらに驚いた。ここまで驚きっぱなしである。
映像の古さなどはあるものの、間違いなく STAR WARS を楽しんでいた。
かの有名な序盤の夕陽のシーンは本当に良いシーンだと当時で思った。

ちなみに 2020 年の今、世に出ている Blu-ray 版はこの特別篇よりも更に追加シーンが入っていたり、CG が直されていたりと手直しされている。

更に続く帝国の逆襲

エピソード 4 を観終わり、続けてエピソード 5 を続けて観ていった。
5 では更なる衝撃が待っていた。
ハン・ソロめっちゃレイアにアピってくるじゃん。さっき観てた 4 まではそこまでアピってなかったのに。時の流れがそうさせたのか。
でもレイアにキスされるルークのリアクションがめっちゃウケたし、ハン・ソロのお陰で映えたから良かった。
そしてヨーダ!ヨボヨボやんけぇ!エピソード 1 でもそんなに動いてなかったからまぁ違和感ないけどさ。この後エピソード 2 とかでめちゃめちゃ動くヨーダをこの時は知る由もない…。でもヨーダと一緒にいる時のルークはやんちゃだなーって思った。当時は気づいてなかったが、今思うと血の繋がりを感じる。
エピソード 5 はハン・ソロがめっちゃカッコ良いと思って好きになった。レイアの告白に対してのあの有名なセリフ。あんなの言われたら誰でも落ちるよ。痺れたわ。ビックリした。その後カーボン凍結されるハン・ソロにはちょっと笑ってしまった。
この後エピソード 5 の最大の衝撃を知る。これを知らずに初見で観れたのは幸運だった。親父…!

決着のジェダイの帰還

昔は「ジェダイの復讐」というタイトルだったらしいが、自分が観た時は「帰還」に変わった後だった。

6 は今までの伏線を全部回収していったエピソードで、衝撃というよりは 4,5 と続いてきた話がまとまっていくのが面白かった。
ルークめっちゃ老けたな!?と思ったけど、かつてのやんちゃな青年から立派にジェダイ・マスターになっていた事に感動した。
ルークとレイアが兄妹という事にはマジかーってなったけどそこまで驚きはなかった。エピソード 5 でルークのフォースを感知してたりしたしね。
イウォークとの共闘でここにきてめっちゃ原始的な戦いになってきたかと思ったけど、ちゃんと STAR WARS はしていた。
スピーダーでそんな森の中飛んでたらぶつかるだろホラぶつかったーーと楽しんでいたけど、あのスピーダーめっちゃ欲しいなと思ってた。
あと、とあるシーンでハン・ソロとレイアの告白セリフを逆に使っていたのが粋だなぁ!って感じた。

ダース・ベイダーの素顔が明かされ、映画の最後には改心したダース・ベイダーがオビ=ワンやヨーダと共に並んでいたのが印象的だった。
余談だけど、この頃はまだ霊体となったダース・ベイダーはセバスチャン・ショウが演じたお爺ちゃんアナキンだったが、後の DVD 版からはフォースと一体になった者は善の心で死んだ時の姿で留まっていると再解釈されてヘイデン・クリステンセンへと差し替えられている。

全てを理解したファントム・メナス

こうしていわゆる旧 3 部作を完走してエピソード 1 に戻ってきた。
映画館で 2 度観たエピソード 1 だが、旧 3 部作を観終わってから観るエピソード 1 は印象がガラリと変わった。

そして実は、このエピソード 1 観る前に眺めてた WOWOW の番組ガイドに書いてあった説明で、当時自分が気付いてなかった大事なネタバレを知ってしまったのである。
いや、薄々は気付いていたと思う。だってアナキンとルークは同じスカイウォーカーを名乗っていたから。そしてダース・ベイダーがルークの父親という事を知ってしまったから。
でもまだ確信には至ってなかったのである。親戚や、それ以外の関係性という可能性もあったからだ。でもエピソード 1 を少し説明していた WOWOW の番組ガイドにはこう書いてしまっていたのである。

このアナキン・スカイウォーカーが後のダース・ベイダーとなる。

書くなよおおおぉぉぉぉ!!
確かに往年のファンや、事前に情報をちゃんと見ていた人たちには既に周知の事実だったろう。
しかしこちとら母親に急に誘われ、よく分からんうちに映画館に連れて行かれ、全くの初見でどハマりした中学生だったから!そこまで知らなかったんだよおおおぉぉんん!!
あまりのショックでダークサイドへ堕ちるところだった。
でも後々見返した時にエピソード 5 か 6 あたりでアナキン・スカイウォーカーの名前を皇帝が口にしてたシーンがあった気がする。

しかしこの顛末により理解した。
この物語、そしてこれ以降公開されるエピソード 2,3 は、あの最初のエピソード 4 へと繋がる物語、そしてこのかわいいアナキン坊やがいかにしてあの悪の化身ダース・ベイダーへと変貌してしまうのかを描く物語だということを。
そしてそれに気付いてからのエピソード 1 は更に面白くなった。
アナキンのフォースの強さ、オビ=ワンとの関係性、ヨーダがアナキンを育てるのは危険だと言った意味…全てが脳内で繋がってアドレナリン出まくりである。
ちなみに旧 3 部作で皇帝の名前を覚えていなかったので、パルパティーンの正体にまでは気付けていなかった。なんかこいつ不穏だなとは思っていたが…。
あと C-3PO がアナキンによって造られたドロイドだという事に改めて感動した。ここからいつ金色ボディになっていくのかも楽しみだった。

しかしまさかこのアナキンがダース・ベイダーに…理解した上で観ても信じられなかった。純真な部分を見れば見るほど信じられなかったが、後にエピソード 2 を観てスンッ…(˘ω˘)と信じられるようになった。
そして 4 つの作品を観た後になって当時公開されていたエピソード 1 のポスターの意味が分かるようになってスゲーって思っていた。アナキンの影がダース・ベイダーになってるのは鳥肌モノだった。往年のファンは公開時にこのポスター見て興奮していたんだろうなぁ。

ちなみに後に発売になったエピソード 1 の DVD はめっちゃ観た。特にライトセーバー戦のところをめっちゃ観た。
既に WOWOW を録画したビデオテープでも何度も観ていたけど、DVD になってチャプター で飛べるようになり観直すのが簡単になった分何度も観ていた。

おわりに

最初にエピソード 1 を観てから去年で 20 年経ってしまった。この記事の内容の後に公開されたエピソード 2 や 3 も観て更に熱が上がっていってしまった。
1 つの映画に対して今でもこんなにも長くファンをやってるとは当時考えもしてなかったし、自分にこんなにも影響を与えるとも思っていなかった。
STAR WARS はジョージ・ルーカスからディズニーに権利が売却されてしまったが、ルーカス監督が作る STAR WARS を今でも観たいと思ってしまう。が、それは今後叶わないだろうなぁ。

今回記事で書いた STAR WARS の映画は以下の Blu-ray Box で発売されているけども、ディズニー製作の最新 3 部作であるエピソード 7,8,9 は収録されていません。
また、各所にリンクを貼った Amazon Prime ビデオでもレンタル作品として視聴できるので良ければ。

May the Force be with you.
フォースとともにあらんことを。

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